「アート × ウェルビーイング」異彩と潜在がめぐる、ヘラルボニー×TENTIALが拓く“健康と共生”の新しいかたち
この記事に該当する目標


株式会社ヘラルボニーが、 健康に前向きな社会の実現を⽬指し、コンディショニングブランド「TENTIAL (テンシャル)」を展開する株式会社 TENTIALと、コラボレーション製品「BAKUNE Pajamas Dry(HERALBONY)」を共創。11⽉7⽇(⾦)から TENTIAL 公式オンラインストアと対象店舗で販売を開始しました。
今回発売した「BAKUNE Pajamas Dry (HERALBONY)」は、リカバリーウェア「BAKUNE」に、ヘラルボニーの契約作家2名の作品がそれぞれ描かれた2種類の展開。着⽤できるアート作品として、⾝に纏う人の⼼⾝にやすらぎの提供を⽬指します。
価値観の共鳴が生んだ、必然のコラボレーション
このプロジェクトの始まりは、TENTIAL代表・中西裕太郎氏が、ヘラルボニーの掲げるミッションと活動に深く共感したことでした。
TENTIALは、「健康に前向きな社会を創り、人類のポテンシャルを引き出す。」をミッションに、アスリートの知見と最新技術を取り入れたコンディショニングブランド『TENTIAL』を展開。日常のあらゆるシーンで心身を整えるプロダクトやサービスを通じて、一人ひとりのパフォーマンスを支える取り組みを続けています。
一方ヘラルボニーは、「異彩を、放て。」を合言葉に、障害のある作家たちのアートを社会にひらくクリエイティブカンパニー。2,000点以上のアートのIPを管理し、正当なロイヤリティを支払うことで、福祉を起点に新たな文化を創出する独自のビジネスモデルを構築しています。


中西氏は今回のコラボレーションにあたり、ヘラルボニーの原点を訪れるため岩手へ。「るんびにい美術館」や創業の地である旧本社、新拠点「HERALBONY ISAI PARK」などを巡り、ヘラルボニー代表取締役 Co-CEOの松田文登氏との対話、アーティスト・アートディレクターとの対話を通じて、同社の思想や現場の熱量に触れました。
短い期間のなか何度も議論を重ねるうちに、“人のポテンシャルを信じる”TENTIALと、“異彩を社会に広げる”ヘラルボニーの理念が、深いところで重なっていると両社が確信。その強い共鳴こそが、今回の特別なコラボレーションを実現へと導きました。
TENTIALの理念とヘラルボニーの哲学が重なって生まれた新たな価値


「BAKUNE Pajamas Dry (HERALBONY)」のコンセプトは、異彩と潜在。
中⻄⽒は、自社の「“⼈類のポテンシャル(潜在能⼒)を引き出したい”という想いと、HERALBONYの“社会に障害があるアーティストの異彩を世界に広げたい”という想いは深く共鳴している。アーティストの⽅々の魂が込められた作品に触ることで得られる“異彩のエネルギー”と、BAKUNEのコンディショニング機能とが融合することで、着⽤する⽅々の⼼⾝のポテンシャルを引き出す⼒になれば。そして両社のミッションを体現するこの取り組みを通じて、健康と福祉のポジティブな融合を社会に発信していきたい」と語っています。
またヘラルボニー 代表取締役 Co-CEO 松⽥⽂登氏も「“異彩と潜在“、 TENTIAL が掲げる“⼈類のポテンシャルを引き出す”という思想は、 私たち HERALBONY が信じる“⼀⼈ひとりの異彩が社会の可能性を拡張する”という理念と、美しく共鳴している。それは、⼈間を“治す存在“としてではなく、“開く存在“として捉える視点。 眠りや休息、 装うこと、すべての⾏為が“⾃分という⽣命を深く調律する営み”であるという共通の哲学が、今回のコラボレーションの根にある。アートは装飾ではなく、 魂の温度を伝えるエネルギー。 BAKUNE はそのエネルギーを⾝体の奥まで届ける器」だと話しています。
SDGs時代に求められる共創とは何か


障害のあるアーティストの表現を社会にひらくヘラルボニーと、心身のコンディションを整えるプロダクトを開発するTENTIAL。両社が互いの理念に深く共鳴したことで、単なる商品企画の枠を超えた今回のコラボレーションが生まれました。誕生した「BAKUNEPajamas Dry(HERALBONY)」は、アートが放つ“異彩”と、人間のポテンシャルを引き出す“潜在”という価値を掛け合わせた、新しい形のリカバリーウェアです。
心身を整えるウェルビーイングと、文化・多様性へのリスペクトが共存するこの取り組みは、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標10「不平等をなくそう」、目標12「つくる責任つかう責任」、そして目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」にも寄与するもの。社会が求める“これからのコラボレーション”を体現したプロジェクトといえるでしょう。
● 製品情報
2025年11⽉7⽇(⾦) 限定販売開始
【製品情報】
特⻑ 1:特殊機能繊維「SELFLAME®」による⾎⾏促進作⽤、筋⾁のコリ等の改善や疲労を回復します。
<⼀般医療機器>
特⻑ 2:着⽤データを独⾃分析して⽣まれた「BAKUNE Motion Design®」採⽤
特⻑ 3:Repur®加⼯による抗菌防臭、消臭効果
【製品仕様】
製品名:BAKUNE Pajamas Dry(HERALBONY)
サイズ: XS~2XL
素材:ポリエステル 100%
価格:39,820 円(税込)※上下セット販売 / 限定デザインボックス付き
● 起⽤アート/アーティスト情報
【ノースウエスト航空/和⽥ 成亮】
作品名:ノースウエスト航空
アーティスト:和⽥ 成亮/Shigetaka Wada/アトリエ・ブルート
動物から⾶⾏機と幅広いテーマを描いてきた彼の筆は、現在ブランドのロゴにインスパイアされた作品表現に向かっている。その⼿法は多岐に渡り、 最近は⽯けんの泡で作品を包み込むという⼿法にこだわっている。
類まれなる⾝体能⼒の持ち主でもあり、部屋の内外で⾶び跳ねていることが多い。常に本能のままに⽣き、溢れるバイタリティを持っている彼だからこそ、新鮮で独創的な発想が⽣み出されるのかもしれない。
【無題/笹⼭ 勝実】
作品名:無題
アーティスト:笹⼭ 勝実/Katsumi Sasayama/unico・はじまりの美術館(福島県)
笹⼭の制作は、スタッフが声を掛けることではじまる。「どうぞ」という⼀⾔をきっかけに、彼⼥は伸びやかに筆を⾛らせていく。⼒強い丸や、⾊とりどりな線。⼀本⼀本丁寧に、ぐっと⼒を込めて、机を覆うように着席した彼⼥の胸元から外側に向けて線は引かれる。多くの作品は、筆跡が紙からはみ出ており、彼⼥の⼒強さとおおらかさが表れている。
執筆/フリーライター Yuki Katagiri






