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価値観を共有することが何よりも重要!アスリートと共に未来の歴史を創るスイスの時計ブランド・ノルケイン


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17 パートナーシップで目標を達成しよう
価値観を共有することが何よりも重要!アスリートと共に未来の歴史を創るスイスの時計ブランド・ノルケイン

スイスで生まれた機械式時計ブランド・NORQAIN(ノルケイン)。スイス時計製造の中心地であるニドーに拠点を置き、独自の道を突き進むブランドです。アウトドアを探求することで得られる感動を原動力とし、2つのNが並んだブランドロゴはアルプスの山頂を表現しています。

ノルケインは、単なるスポンサーシップではなく、“挑戦し続ける姿勢”を共有する存在として、数多くのアスリートたちとパートナーシップを結んでいます。日本ではこれまでに、サッカー元⽇本代表の岡崎慎司さん、スポーツクライマーの楢﨑智亜選⼿、⼭岳ランナーの上⽥瑠偉選⼿などがアンバサダーに就任しています。

そして今回、体操男⼦の岡慎之助選⼿のブランドアンバサダー就任が新たに決定。
アスリートとのパートナーシップを結ぶことを通じて、企業としてどういった想いを伝えていきたいのか、ノルケインのトビアス・カッファー副社⻑に話を聞きました。

今から100年、200年先の歴史を作っていくことができるブランド

――ノルケインは「NEVER STOP CHALLENGING」というスピリットを掲げていますが、この言葉に込めた想いを教えてください。

【トビアス・カッファー】ノルケインは僕の兄が2018年に創業し、今年で7年目になる家族経営のブランドです。僕ら兄弟で3世代目になります。僕らは本当に時計産業自体が大好きですし、独立ブランドとして継承していくことが役目だとも思っています。すごく歴史がある産業なので、その中で挑戦する姿勢や楽しむ姿勢、例えばコレクションはとてもカラフルなので、そういった要素などをもっと取り入れて、新しい姿勢でブランド作りに励んでいます。

――機械式時計は伝統的なイメージがありますが、ノルケインが掲げる現代的な挑戦とはどういったものなのでしょうか?

【トビアス・カッファー】多くのブランドは100年や200年といった長い歴史を持ち、その中で積み重ねたものをお客様に伝えています。でもノルケインは2018年の創業で、これから先の歴史を作っていくというブランドです。長きに渡ってブレずにチャレンジしていくことがとても重要なベースになっているので、今から100年、200年先の歴史を作っていくことができること自体が、コンテンポラリーチャレンジかなと感じています。

お互いに“共感できている”ことが最も重要なポイント

――ノルケインは、単なるスポンサーという形ではなく、アスリートと挑戦を共有する存在というパートナーシップを築いていますが、その姿勢の背景にはどのようなブランドの想いがあるのですか?

【トビアス・カッファー】いろいろなパートナーシップの形がありますが、基本的にはそれぞれの人たちやそれぞれのグループがチャレンジングスピリットを持ち、次の高みを目指そうとしている。そういった共通点があって、お互いに共感できていることが最も重要なポイントです。必ず価値観は共有していますね。

――今回、岡選手をアンバサダーとして迎え入れられました。岡選手を選ばれた理由について教えてください。

【トビアス・カッファー】やはりチャレンジングスピリットを持ち、同じ価値観を共有していること。それからキャラクターとしてノルケインにマッチしているのも重要な点です。そのどれも岡慎之助選手は兼ね備えていて、実際に会ったときも笑顔がすごく素敵でした。とてもハードなことを軽やかに行っていて、一方で非常にストイックでもある。彼のみならず彼の監督も同じ姿勢で、彼らもノルケインのスピリットに共感してくれているし、ノルケインも彼らに共感できる。お互いがしっかりと共感できたので、パートナーシップを締結しました。

――岡さんだけではなく、さまざまなアスリートと共に挑戦を続けていますが、そのみなさんから得ている刺激や学びはありますか?

【トビアス・カッファー】僕ら兄弟ももともとはスポーツ選手で、フットボールプレーヤーだったんです。そういう意味では根本的にスポーツが好きなので、それはブランドの世界観にも反映させたいと思っています。ビジネスの視点でいうと、それぞれのアスリートのファンの方々は、その人が届ける感動に共感している面もあるので、そういう方々にもノルケインのスピリットを共感してもらえるのは、ノルケインブランドを広げていく意味でもすごくいいのではないかと考えています。

“独自のコミュニティ”をできる限り大きく育てていきたい

――SDGsの目標17は「パートナーシップで目標を達成しよう」 というものです。トビアスさんが考えるパートナーシップに対する想いなどを教えてください。

【トビアス・カッファー】「7年でよくこんなにブランドが成長しましたね」とよく言われますが、パートナーシップにおいて重要と考えているのは、チャレンジングスピリットを持っているとか、価値観を共有しているとか、キャラクターややっていることに共感できるといったこと。実はノルケインのそういったメッセージに共感して購入してくださる方も多いんです。メジャーブランドだからとか歴史があるからとかではなく、ノルケインのやっていることに共感してくれて、「自分もチャレンジしています」と言ってくれる方がたくさんいるんです。できる限りそういったコミュニティを大きく育てていくことが、パートナーシップの究極の目的かもしれないですね。

――それはノルケインならではのコミュニティといえるかもしれないですね。

【トビアス・カッファー】ノルケインのイベントに参加してくださったお客さんで、余命宣告を受けた方がいるんです。余命宣告を受けて仕事も辞めざるを得なくなったときにノルケインを知り、ノルケインのスピリットに共感してノルケインを購入して、「とにかく頑張って生きよう」と思っていたらすごくパワーが出て、余命宣告以上に生きることができて、今は新たなフィールドで生きることを始めているそうなんです。そのことを伝えるために手紙を書いてきてくれて、「ノルケインのおかげで生きる勇気もらいました」と言ってくださったんです。10個の時計を販売したうちの9個はそういった価値を共有することでお届けできていると感じるので、もっとそのコミュニティを大きくしていきたいですね。

ノルケインが掲げる「NEVER STOP CHALLENGING」という言葉は、単なるスローガンではなく、ブランドと人をつなぐ原動力そのものだといえます。アスリートたちとの共感に基づくパートナーシップを通じて、挑戦し続ける勇気と情熱を分かち合いながら、100年先の歴史を自らの手で築いていく。それがノルケインの目指す未来なのでしょう。