”美と平和の親善大使”の世界一が決定 第63回ミス・インターナショナル世界大会2025
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ミス・ワールド、ミス・ユニバースと並ぶ“世界三大ビューティ・ページェント”の一つであるミス・インターナショナル。
その世界大会が11月27日に国立代々木競技場 第二体育館で開催されました。
今年は80ヵ国・地域の“美と平和の親善大使”が集った本大会をレポートします。
ミス・インターナショナルとは
1960年に米国で誕生し、今年で63回目を迎えたミス・インターナショナル。
その審査基準には「外見の美しさ」だけでなく、思いやりや知性を含む“内面の美”が重視されている点が特徴です。
実際に今年の出場者たちは、来日後の約2週間、日本の文化や社会問題に触れる活動に参加。新潟県に訪れたミスたちは北方文化会館での餅つき体験や表敬訪問を行ったほか、福島県では福島第一原発の視察も行われました。”美と平和の親善大使”として国境を越えた学びと交流を深めながら、本大会に臨みました。




各国・地域の魅力が光る審査の数々




大会当日は、民族衣装審査・イブニングドレス審査・水着審査・スピーチ審査が行われました。
なかでも観客を魅了したのは、各国・地域の文化と誇りが表現された民族衣装審査。
日本代表の能﨑愛さんは伝統的な「着物」で気品ある美しさを演出。
カナダ代表は「スキー」をテーマにした遊び心あふれるスタイル、アメリカ代表は「ハリウッド映画」をモチーフにした華やかな衣装で登場するなど、80名それぞれが母国のストーリーを身にまとい、ランウェイを彩りました。
今年の結果は・・・


すべての審査を経て、ミス・インターナショナル2025に輝いたのは コロンビア代表 カタリナ・ドゥケさん。
ステージ上では、昨年のミスであるフイン・ティ・タン・トゥイさんからクラウンを受け継ぎました。
審査員からは「ステージ上での輝きはもちろん、約2週間にわたる日本各地での社会貢献・文化交流活動でも、積極的に人々と関わり、日本文化を理解しようと学ぶ姿勢が際立っていた」との声が寄せられました。
ドゥケさんは優勝を経て、「ミス・インターナショナルは真の姉妹愛であり、私たちは家族です。私たちは美しさ以上の存在です。この仲間との団結のおかげでこの大会を大成功に導くことができました。ミス・インターナショナルはこの世で最も完璧なコンテストです。私はこのような大会で優勝でき、この上なく幸せです。」と感謝の言葉を述べ、「最も心に残ったのは、福島で子どもたちと交流した時間です。」と2週間の日本での活動を振り返りました。
今年から、最もサステナブルなミスに贈られる特別賞も


ミス・インターナショナルは「Sustainability in Pageantry」を理念に掲げ、気候変動、環境破壊、ジェンダー格差、貧困といった世界的課題の解決に向けて活動を展開しています。
出場者それぞれが自国や世界で取り組むSDGsゴールを目標の軸におき、1年間活動しているのです。
今年からは、最もサステナブルなミスを選出する「ミス・サスティナブルビューティー」という特別賞も設立。
この賞には、故郷・ケニアの環境問題に取り組む農家・プロトコル担当官のケニア代表ムトニ・カリウキさん(28)が選ばれました。
文化・価値観を超えて、ともに未来へ
それぞれの国の代表として集まりながら、ミスたちが互いを姉妹と呼ぶように尊重し合う姿が印象的だった今年のミス・インターナショナル。
“美”を競うだけではなく、“平和と理解を広げる親善大使”としての役割を担う彼女たちの姿は、国境を超えた連帯の力を感じさせてくれました。
世界大会を通じて培われたつながりが、これからどんな活動へと広がっていくのか。
今後の彼女たちの活躍に、ますます期待が高まります。





