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【東日本大震災から15年】行って応援、宮城県の今。


この記事に該当する目標
11 住み続けられるまちづくりを 14 海の豊かさを守ろう 15 陸の豊かさも守ろう
【東日本大震災から15年】行って応援、宮城県の今。

今年の3月11日で、東日本大震災から15年の節目を迎えます。現在の宮城県は、元通りになっただけでなく、震災前を上回る過去最高の観光客数を記録するほど「活気」に溢れています 。震災の教訓を大切にしながら、地域の美味しいものや素晴らしい景色をパワーアップさせて未来へつなぐ。そんな、何度でも立ち上がる「街の底力」を見せている宮城の今を紹介します 。

生まれ変わった「新名所」

震災で大きな被害を受けた場所が、アイデアと情熱で新しいスポットに生まれ変わっています。
仙台エリアでは、集団移転跡地を活用した「アクアイグニス仙台」が2022年に誕生しました 。ここは食・農・温泉の複合施設で、地産地消のレストランや温泉があり、持続可能な仕組みを取り入れながら人々が再び集まる場所を創り出しています 。また、松島では2020年に「宮城県松島離宮」がオープンし、離宮庭園を眺めながらバーベキューを楽しめるなど、日本三景の魅力を新しい形で発信しています 。

石巻・女川エリアでは、津波被害で閉校した旧野蒜小学校をリノベーションした防災体験型宿泊施設「KIBOTCHA(キボッチャ)」が注目されています 。キャンプやBBQを楽しみながら、自衛隊OB監修の防災キャンプや語り部から学びを得られる、新しい学びの場となっています 。

宮城が誇る豊かな海の幸と、それを支える港のチカラも完全復活を遂げています。
気仙沼市では、生鮮カツオの水揚げ量が震災を乗り越え、28年連続で日本一を達成しました 。また、アニメ映画のモデルとも囁かれる「道の駅 大谷海岸」は、2021年にリニューアルオープン。目の前の海を感じながら、港町ならではの味を楽しめるスポットとして人気を集めています。女川町では、駅前の「シーパルピア女川」を含む美しい街並みが、2018年度に都市景観大賞を受賞しました 。デザイン性の高い洗練された空間は、令和3年に「道の駅おながわ」として登録され、新たな交流の拠点となっています。

2026年1月現在、宮城を訪れる観光客数は令和5年時点で約6,824万人を記録しました。これは震災前を大きく上回る、過去最高の数字です。インフラ面では、総延長570kmにおよぶ復興道路・支援道路はすでに全線開通しており、この15年で、宮城県は着実に前に歩み続けています。

全国にも珍しい宮城県独自のデジタル防災アクション

東日本大震災以降、災害に強く安心して暮らせるまちづくりを目指す取り組みが進められてきました。
宮城県が独自に開発した「みやぎ・My被害想定シミュレーション」は、その象徴的な試みです。これはお住まいの地域や家族構成、建物の特徴に合わせて、自分に起こりうる被害と必要な対策を個別に診断できるWEBシステムです。従来のハザードマップを眺めるだけでなく、一人ひとりが「自分事」として具体的な行動をイメージできるこの仕組みは、テクノロジーで人々の安全を守る非常に先進的な取り組みといえます。

また、こうした意識の変化は身近な持ち物にも現れています。外出先での被災に備え、SNSでも話題となった「防災ボトル」の普及などがその一例です。ウォーターボトルの中にホイッスルやライト、エマージェンシーシートなどをコンパクトにまとめる工夫は、特別な準備としてではなく、日常の中でさりげなくお互いを守り合う文化として広がっています。

宮城へ「行く」ことが、一番の応援になる

震災から15年、宮城県を旅すると、「被災地」という言葉だけでは到底語りきれないほどの力強いエネルギーに圧倒されます 。壊滅的な被害を乗り越えた沿岸地域は、いまや「また行きたい」と心から思える絶景と絶品の宝庫へと生まれ変わりました 。
宮城県の「復興ロード」を旅して、目の前に広がる美しい海に感動し、三陸の豊かな海の幸を「美味しい!」と笑いながら堪能する。その一つひとつの体験が、地域の人々を元気づけ、次の世代へとバトンを繋ぐ確かな力になります 。
15年を経て、新しく、そしてこれまで以上に魅力的に生まれ変わった宮城県へ、ぜひ足を運んでみてください。