フォションホテル京都が5周年|まちとともに創る上質な観光価値
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観光地として世界的な人気を誇る京都。その魅力を支えているのは、土地に根差した食材や文化、伝統産業といった地域資源です。こうした資源をどのように活かし、持続可能な観光価値へと転換できるかは、SDGs目標8「働きがいも経済成長も」や目標11「住み続けられるまちづくりを」にも通じる重要なテーマといえます。
今年3月に開業5周年を迎えるフォションホテル京都は、その京都という地で、「FAUCHON Meets Kyoto」をコンセプトに掲げており、文化や食材と融合した記念プログラムを展開します。
京都の文化資源を活かした5周年記念プログラム
今回のプログラムの目玉となるのは、京都の文化体験を組み込んだ5組限定の宿泊プラン。このプランには、ホテル内でのペアリング付きディナーやスパ体験に加え、京都の観光を楽しむための様々な特典があります。


人力車による祇園界隈の散策では、宮川町や祇園白川、八坂神社、円山公園、ねねの道、高瀬川沿いなど、四季折々の風景が広がるエリアを巡ります。地域を知り尽くした車夫が案内役を務めることで、観光と地域文化が結びつく体験をすることができます。
また、京都の観光を着物姿で行える着物体験や、旅の記憶を写真や動画として残す撮影体験もプランに含まれています。
このプログラムは、ホテル内に滞在するだけでなく、京都の伝統文化や地域事業者と接点を持ちながら街の魅力を体感できる設計となっています。
京都の食材とともに描く「FAUCHON Meets Kyoto」


5周年のプログラムには、ホテル最上階のレストラン「グラン カフェ フォション」で、京都の食材を用いた特別メニュー「オマージュ・ア・キョウト」を提供するというものも。
前菜には宮津で水揚げされた鰆を使用し、京都近郊の春野菜や水尾の柚子を合わせた一皿を用意。メインには、丁寧に飼育された七谷鴨のローストや、希少性でも知られる亀岡牛の炭火焼きが登場します。これはいずれも、京都の生産者とつながる食材です。


デザートでは、フォションを象徴する「オペラ」を京都の抹茶で表現。さらに、京都・五山をテーマにソムリエが厳選したペアリングドリンクを提供し、食を通じて地域の物語を体験できる構成となっています。
また、人気の「あまおう」デザートビュッフェとセットで楽しめる特別価格のランチメニューや、立食パーティーの開催など、ホテル全体で5周年を祝う多彩なプログラムが用意されています。
観光と地域経済をつなぐ都市型ラグジュアリーホテルの役割
フォションホテル京都は、ウェルス・マネジメントグループが投資・開発・運営を行い、日本初のフォションブランドのグルメホテルとして開業しました。単なる宿泊施設ではなく、「パリを味わいながら京都を体験する」という独自の滞在価値を打ち出しています。


今回の5周年施策では、人力車や着物体験、地域食材の活用など、地元事業者との連携が随所に見られます。これは観光消費を地域へ循環させる仕組みづくりともいうことができます。
歴史ある観光都市・京都において、地域文化を尊重しながら経済的価値を創出するモデルは、持続可能な都市づくりや、地域経済の活性化と働きがいの創出にも通じる取り組みです。
ラグジュアリーという枠組みの中で、地域資源をどう生かし、どう価値化するのか。5周年を迎えた同ホテルの取り組みは、都市型観光の一つの方向性を示しています。
執筆/フリーライター Yuki Katagiri





