本棚から始まる、子どもたちの未来。ブックオフの「サステナブックプロジェクト」が描く循環型社会のカタチ
この記事に該当する目標




家の本棚に「もう読まないけれど、捨てるのはもったいない」と置きっぱなしになっている本はありませんか?そんな本棚の隅で眠っている本を、子どもたちの読書環境改善へと繋げる循環型の社会貢献活動が、リユース事業の最大手・ブックオフが展開する「サステナブックプロジェクト」です。
2023年からスタートしたこの取り組みは、期間中に対象店舗で買い取った書籍の点数に基づき寄付額を算出し、その金額相当の書籍を、地域の読書機会格差解消をテーマに活動する児童施設等に寄贈するものです。読み終えた本を“捨てずに循環させる”だけでなく、地域や家庭環境による読書格差という社会課題に向き合うこのアクションは、SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」や目標12「つくる責任 つかう責任」に直結する取り組みとして、注目を集めています。
深刻化する「読書格差」と、本に触れられない子どもたち


近年、日本では公共図書館の減少や、家庭の経済状況によって子どもが所有できる本の数に差が出る「読書格差」が深刻化しています。文部科学省の調査等でも、幼少期の読書習慣が将来の学力や語彙力に直結することが指摘されていますが、児童施設や地方のコミュニティでは、新しい本を購入する予算が限られているのが現状です。
文部科学省からも、子どもがどこでも読書に親しめる環境づくりの必要性が提唱されていますが、実際には全国の約4分の1の町村に図書館も書店もないという課題が残っています。「読みたくても本に触れにくい地域」が確実に存在していることが、教育機会の不平等を生む一因となっているのです。
ブックオフの強みを活かした「仕組み」の工夫
こうした課題に対し、ブックオフが本業であるリユース事業の強みを活かして展開しているのが「サステナブックプロジェクト」です。
その仕組みは明快で、対象店舗での買取点数に応じて寄付額を算出(書籍10点につき1円換算)し、その資金で中古本を買い付け、本を必要とする児童施設などへ届けるというものです。寄贈先の選定にあたっては、図書館設置数が全国平均を下回る地域を優先し、施設側からの公募制を採用。これにより、「本当に本を必要としている場所」へピンポイントに届く設計となっているのが特徴です。
この活動は着実に実を結んでおり、直近の実施回では、2025年11月10日(月)から12月26日(金)までの約2ヶ月間で、全国73の施設へ合計5,884冊の中古本を寄贈しました。一冊一冊が、それを必要とする子どもたちの元へと届けられています。


誰かの役に立ちたい」という生活者の想いの受け皿に
また、この取り組みは「社会貢献をしたい」という生活者の潜在的な意識を、具体的アクションへと繋げる窓口としても機能しています。
ブックオフが実施した2,000人規模の調査によると、「自分の不用品が誰かの役に立ってほしい」「社会や環境に良い売り方をしたい」という意識を持つ層ほど、本プロジェクトを通じた売却に強い意欲を示しています。単なる「処分」ではなく「寄付に繋がる売却」という選択肢を提示することで、消費者のサステナブルな行動変容を後押ししているといえるでしょう。


本に「教育的価値」という新たな命を吹き込む
単なる「不用品」としてのリユースを超え、本を子どもたちの「知の資産」として再定義する。
一度役割を終えた本に「教育的価値」という新たな命を吹き込む「サステナブックプロジェクト」は、ブックオフだからこそ実現できた、手放し方の新しい選択肢です。
私たちが読み終えた一冊が、どこかの街で子どもの知的好奇心を刺激し、まだ見ぬ世界を広げるかけがえのないきっかけになる。そんな温かな循環が、このプロジェクトから始まっています。





