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“サステナブルな旅”が当たり前になる時代へ|リッチモンドホテルズ43施設認証が示す新基準


この記事に該当する目標
8 働きがいも経済成長も 11 住み続けられるまちづくりを 12 つくる責任つかう責任
“サステナブルな旅”が当たり前になる時代へ|リッチモンドホテルズ43施設認証が示す新基準

訪日外国人旅行者を中心に、旅の選び方が大きく変わりつつあります。これまで重視されてきた立地や価格に加え、環境配慮や地域との共生といったサステナビリティの視点は、すでに“前提条件”となりつつあります。一方、日本国内では法人出張を中心に、その意識が広がり始めた段階ともいえるでしょう。

いま問われているのは、「どこに泊まるか」ではなく「どんな旅を選ぶか」。移動から宿泊までを含めた“旅全体”のサステナビリティが重視されるなか、リッチモンドホテルズが全国43施設で取得した国際ESG認証は、その変化を象徴する取り組みです。

単一施設ではなく、チェーン全体で43施設が同時に認証を取得した点は大きな特徴です。これは日本国内でも非常に珍しく、ホテル業界におけるサステナブル経営の新たな基準を示す動きといえるでしょう。

リッチモンドホテルプレミア仙台駅前/リッチモンドホテル横浜駅前

旅そのものが“サステナブル”であるかが問われる時代へ

こうした動きの背景には、旅行の価値観そのものの変化があります。
これまでのホテル選びは、立地や価格、快適性が中心でした。しかし現在は、環境配慮や地域貢献といったサステナビリティ視点が、旅全体に求められる時代へと変わりつつあります。
特に法人利用においては、その傾向が顕著です。企業は自社のサプライチェーンを通じた排出量(Scope 3)を含めた環境負荷の把握と削減が求められており、従業員の出張に伴う移動や宿泊もその重要な対象となっています。

出張も“脱炭素”へ|GreenEXに見る法人ニーズの変化

その象徴的な取り組みが、2024年4月に東海道・山陽新幹線で開始され、同年10月には九州新幹線へと対象エリアが拡大された、移動に伴うCO₂排出量を実質ゼロにするサービス「GreenEX(グリーンイーエックス)」です。

再生可能エネルギー由来の電力を活用することで、出張時の環境負荷を低減できるこのサービスは、すでに複数の企業で導入が進んでいます。2025年10月時点では、契約企業32社が導入しており、製薬・物流・金融など幅広い業種が参画しています。
出典:https://expresscard.jp/greenex/

ここから見えてくるのは、
・出張=単なる移動ではない
・企業活動の一部として環境責任を伴う
・「どの手段を選ぶか」が評価対象になる
という構造です。

つまり、“サステナブルな旅”は企業活動の一部として制度化され始めているのです。

この画像は、AIによる生成画像です

ホテルも“旅の一部”として選ばれる存在へ

こうした流れの中で、宿泊施設の役割も変化しています。
環境対応や地域との関係性といった要素が、単なる付加価値ではなく、選ばれる理由そのものになりつつあります。
リッチモンドホテルズが取得した「サクラクオリティグリーン」は、環境配慮、地域連携、ガバナンス、サービス品質などを総合的に評価する国際基準に基づいた認証です。

特に「3御衣黄(ぎょいこう)ザクラ」(すべての評価レベルは1から5御衣黄ザクラ)は、快適性と地域文化への配慮の両立が求められる高水準の評価であり、“安心して選べるホテル”であることを可視化する指標となっています。

“選べるアメニティ”が変える資源循環の仕組み

具体的な取り組みとして注目したいのが、アメニティ提供の見直しです。
リッチモンドホテルズでは、必要な分だけ選べるアメニティバーを導入し、プラスチック使用量の削減を実現しています。

さらに、
・廃棄制服を活用した什器
・繰り返し使用できるトラベルキットの販売

といった取り組みにより、資源循環型の運営を推進しています。
これは「つくる責任・つかう責任」を宿泊体験の中に組み込んだ好例といえるでしょう。

リッチモンドホテルズ アメニティバー
リッチモンドホテルズ オリジナルトラベルキット

“43施設同時取得”が示すチェーンホテルの新しい責任

今回の認証取得で特に注目すべきは、その規模です。
サクラクオリティグリーンは、日本国内でも複数のホテルが取得していますが、多くは単館または限定的な施設数にとどまります。
一方でリッチモンドホテルズは、全国43施設という規模で同時に認証を取得しました。

これは、
・サステナビリティの“標準化”
・全国で均質な品質の担保
・地域ごとの文化との共生
を同時に実現する取り組みであり、チェーンホテルとしての責任のあり方を示しています。

「移動×宿泊」で完成するサステナブルツーリズム

GreenEXのような移動領域の取り組みと、リッチモンドホテルズの宿泊領域の取り組み。
この両者が組み合わさることで、初めて“旅全体としてのサステナビリティ”が実現します。

これからの旅行は、
・移動で環境負荷を抑え
・宿泊で地域と共生し
・滞在体験そのものが社会価値を持つ
という一貫した設計が求められるでしょう。

まとめ

43施設での認証取得というスケールは、ホテル業界におけるサステナビリティのあり方を一段引き上げました。
それは単なる環境対応ではなく、
「どの旅を選ぶか」が社会的な意味を持つ時代の到来を示しています。
リッチモンドホテルズの取り組みは、これからの観光・宿泊業のスタンダードとなる可能性を秘めています。