コンサルタント×スタートアップの可能性を広げる!業務提携から目指すものとは?
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創業20周年を迎えコンサル業界に精通した転職エージェントである、アクシスコンサルティング株式会社は、2023年12月21日にスタートアップの課題解決プラットフォームを提供する、株式会社StartPassと業務提携したことを発表しました。
アクシスコンサルティング株式会社は、企業の経営や事業における課題を1回ごとにスポットでコンサルタントに相談できる『コンパスシェア』を2022年7月に提供を開始したことでも話題に。
そんな同社が、株式会社StartPassが提供するスタートアップのための経営加速クラウド『StartPass』との業務提携を開始し、コンサルタント×スタートアップへの可能性が注目されています。
業務提携による広がるサービス提供
1.『StartPass』利用ユーザーに対してスポットコンサルティングサービス『コンパスシェア』の特別プランを提供
2.スタートアップとコンサルタントのマッチング支援
3. コンサルティングファーム出身者向けの起業支援プログラム、サービスの開発
上記3つは業務提携により新たに生まれたサービス提供として発表されました。
スタートアップの約10%が契約する『StartPass』利用ユーザーは、冒頭で紹介したスポットコンサルサービス『コンパスシェア』を毎月1時間無料で利用することができるように。
さまざまな課題に悩む企業とコンサルタントをつなぐマッチングプラットフォームである『コンパスシェア』を活用することで、ユーザーにとっても、両社にとっても質の高い価値のあるサービスと言えます。
また、将来はコンサルティングファーム出身者の起業を支援するプログラムを両社で開発することを予定しているとのこと。
これらの開発を通じて、スタートアップがコンサルタントを活用する流れの創出と、現役コンサルタントがスタートアップの成長と発展を支援する機会の獲得、そしてコンサルティングファーム出身者による起業創出の増加を目指しています。
スタートアップがコンサルタントを活用しやすい環境を目指す
スタートアップを生み育てるエコシステムを創出し、第二の創業ブームを実現するために、2022年11月28日に決定された「スタートアップ育成5か年計画」。政府の動きが後押しとなり、日本でもスタートアップへの注目が高まっています。
評価額10億ドル以上、設立10年以内の非上場のベンチャー企業のことを指す「ユニコーン企業」の誕生を加速させることが、日本全体の発展に大きく影響すると言われている中、アメリカや中国には多数存在する一方で、現在の日本では世界と比べてもかなり少数と言われています。
日本全体の発展を目指し、新たなユニコーン企業の誕生を加速するためには、スタートアップが優秀層を巻き込んでいくことが必要不可欠なのが現状です。
特に、コンサルティングファームの知恵を流入させることは、スタートアップの経営課題解決と事業推進において重要な役割を担っています。
ですがその一方で、現在の日本においてスタートアップがコンサルティングファームと多額の契約を締結し利用する事例は多くなく、かつスタートアップ業界にコンサルティングファーム出身者が転身することも少ない状況とされています。
両社の業務提携への背景には、大手コンサルティングファームの現役コンサルタント4人に1人が登録をしている(アクシスコンサルティング株式会社調べ)アクシスコンサルティングと「日本をスタートアップしやすい国へ」を掲げ、延べ契約社数から国内シードステージのスタートアップの10社に1社が利用する(INITIALから類推)StartPassが提携し、スタートアップがコンサルタントを活用しやすい環境を提供することを目的としています。
SDGs「8働きがいも経済成長も」でも掲げられているように、スタートアップの持続的なビジネス成長を支援し、日本全体の発展に向けた取り組みと言える今回の業務提携は、大きく注目されています。
日々、多様化・複雑化する日本の社会課題。今回の業務提携により日本でもスタートアップ産業の加速に繋がることが期待されています。コンサルタントとスタートアップの掛け合わせで広がる可能性に、今後も注目していきたいですね。