熊本にある「“医食住”すべてが揃うヘルスケアテーマパーク」って?
この記事に該当する目標
2050年には日本の高齢化比率は40%へ、2060年には世界の100ヶ国以上が高齢化国となる現代社会。
来年2025年には、2025年問題として、人口減少と超高齢化社会が相まって、労働、医療人材、社会保障など、さまざまな分野に影響が出ると言われています。
その中でも医療や介護の人材不足という問題に対して、そもそも病気や要介護になる人を減らす予防医療の見直しが注目を集めています。SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」の達成に向けても、より予防医療が人びとに浸透していく必要があるのではないでしょうか。
人々の生活と医療の融合を目指した「メディメッセ桜十字」
桜十字グループは、熊本を本拠地として福岡、東京にも病院を展開しながら、本軸の医療・介護分野の事業から派生した、フィットネス、人材、ホテルにスポーツなど幅広い事業を展開しています。今年1月には、JR九州グループとは初となる共同開発を行い、地域の賑わいや災害対策、安全安心の拠点となる“りすのこスクエア”がオープン。住民の生活に寄り添う「ウェルビーイング・フロンティア」として社会創生を目指しています。
最先端の “医” メディカルエリア
メディメッセ桜十字の核となる“医”のエリアには、熊本県最大規模の内視鏡検査エリアがあり、次世代内視鏡システム最上位モデルを配備し、精度の高い検査を受けることができます。最大120名まで対応可能な上に、人気の高い胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査を一日で出来るコースも最大10名まで対応可能となっています。メディメッセ桜十字の内視鏡検査は非常に人気が高く、県外からも受診者が来るほどです。
また医師から検査技師まで全て女性スタッフによるレディース専用エリアが誕生したこともあり、以前は60%:40%だった男女比が、 50%:50%となり女性人気も高くなっています。
各診察エリアは、Daylight Cycle(1日の陽のめぐり)というデザインテーマを持った空間設計がなされており、お散歩をするかのように気軽に健診を受けてもらいたいという工夫が施されています。例えばエントランスは「朝日の広場」をテーマに、朝日が降り注ぐ広場をイメージしたつくりになっています。
またレディースエリアはエントランスとは対照的に「おだやかな夕日」をイメージし、受診前の不安な気持ちを和らげるよう温かい色合いで構成されていおり、予防医療センターとは思えないほどデザイン性が高い空間です。
健康に欠かすことのできない「運動」ですが、メディメッセでは、“運動習慣のきっかけを作る場所”も用意されています。
「MOVE STUDIO」では健診終わりに運動不足の指摘を受けた方が、健診施設としては非常に稀なセラピストによるアセスメントと個別プランニングにより、そのままトレーニング器具の使い方を習える効果的な運動習慣の定着を図っています。
こだわりの“食” フードエリア
桜十字グループこだわりの“食”のエリアにも注目です。
桜十字グループは、医食同源の理念のもと、病院食をはじめとして「食」にはとても気づかいをしてきました。桜十字グループが展開する老人ホーム、ホスピタルメントでは、一流の料理人を雇い、管理栄養士と共に料理を提供しています。
メディメッセ桜十字では、そのこだわりを、受診者だけでなく、一般客も利用できるよう「SAKURAJYUJI KITCHEN」として開放しています。また健診センターでありながら、本場イタリアでジェラート世界チャンピオンに輝いた柴野大造氏が監修する本格ジェラート「MARUTUS GELATO」を楽しむことができます。このマルタスジェラートは、九州で唯一の世界ナンバーワンジェラートが楽しめるショップとして、地域の方々を含め、健診センターに足を運ぶ一つのきっかけになってほしいという願いから作られた桜十字グループこだわりのエリアとなっています。
住民の暮らしに寄り添った“住”リビングエリア
予防医療としての役割だけでなく、「COCOROOM」というレンタルスペースや、健診で得た医療データを次世代の研究に役立てている「COCOON LAB」も設置されています。「COCOROOM」は住民の生活がより豊かになるための一施設として、健康教室や各種セミナーの開催だけでなく、仕事や趣味の一部に使えるようなスペースを用意。ウェルビーイング・フロンティアを目指し、生活の一部としてメディメッセ桜十字を利用してもらえるような工夫が施されています。
身近な予防医療になるために
桜十字グループは「地域の人びと医療に歩みよる」のではなく、「予防医療が地域の生活に溶け込む」ことが大事だとして、人びとの生活に寄り添った予防医療を提案しています。
医療を非日常的な垣根があるものと感じる私たちにとって、「全ての人に健康と福祉を」というSDGsの目標3の実現には、ただ人々に予防医療の意識を植え付けるだけでなく、桜十字グループのような「生活に溶け込む医療」を増やしていくことや7つの健康習慣を実践していくことが重要な鍵になっていくのではないでしょうか。