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メルクバイオファーマのSDGs 後編 同社が目指す「ファミリーフレンドリーな社会」とは


この記事に該当する目標
3 すべての人に健康と福祉を 8 働きがいも経済成長も
メルクバイオファーマのSDGs 後編 同社が目指す「ファミリーフレンドリーな社会」とは

当WEBメディアと連携し、パーソナリティの新内眞衣さんとともに未来の地球をより良くするための17の持続可能な開発目標からなるSDGsを楽しく分かりやすく学べるニッポン放送のラジオ番組『SDGs MAGAZINE』。6月8日の放送ではヘルスケア・ビジネスを展開する「メルクバイオファーマ株式会社」を前回に続いて特集した。今週も、新内さんが同社を取材。目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標8「働きがいも 経済成長も」などにつながる、その取り組みを深掘りした。


多様化する価値観と社会のあり方

医薬品や化学品を手掛けるドイツのグローバル企業、メルクの日本法人であるメルクバイオファーマ株式会社。同社が、人々の人生をより輝くものにするために目指しているのが「ファミリーフレンドリーな社会」の構築だ。メルクバイオファーマという企業そのものや、その社内での取り組みに迫った前回に続いて、新内さんが同社の不妊領域事業部長である永田一彦さんを直撃。「ファミリーフレンドリーな社会」の実現に向けた取り組み、一人一人にできること、社会のあり方などについてSDGsの観点から迫った。

新内 「家族の形も働き方も多様化する今、私たちはどんな社会をつくっていくべきなのでしょうか。そんな問いを一緒に考えてくださる、この方にお話をうかがいます。メルクバイオファーマ株式会社の永田一彦さんです。よろしくお願いします」
 
永田 「メルクバイオファーマ株式会社の永田です。よろしくお願いします」
 
新内 「前回は、永田さんが働いている企業、メルクバイオファーマが人々の人生をより輝くものにするためにさまざまな取り組みを行っている企業ということで、企業のことと社内の具体的な取り組みについてうかがいました。今週は、その根底にある『ファミリーフレンドリーな社会』のあり方についてうかがえればと思っています」
 
メルクバイオファーマが掲げる「ファミリーフレンドリーな社会」とは、どのような社会を指すのか。永田さんは、それを「仕事と家庭の両立ができて、自分らしい生き方が尊重される社会」と説明する。
 
永田 「人それぞれ、パートナーがいらっしゃる方、そうでない方、子供がいらっしゃる方、そうでない方、介護が必要な方、そうでない方、いろいろな価値観や状況、ライフプランの違いというのがあると思うんです。そういった中で、私たちメルクでは、全ての人々が自分のその時々の選択、決断を尊重されて、自分らしく生きられる、そういった『ファミリーフレンドリーな社会』の構築を目指して取り組んでいます」
 

「ファミリーフレンドリーな社会」実現のために

新内 「実際にメルクバイオファーマとしては、『ファミリーフレンドリーな社会』を実現するために、どういった取り組みをされているのでしょうか」
 
永田 「たとえば、これまでの実績を振り返ってみますと、いろいろな企業の方と一緒に各社の取り組みを共有するような、そういったイベントを行ったことがあります。仕事と家庭の両立に配慮するためには、どういう働き方を認めればいいのか、具体的にどういうサポートをしているのか、といったような成功事例の共有をすることによって、『お互いさまの精神』をどうやって広げていくかということですね」
 
新内 「はい」
 
永田 「一つの企業でできることは、やはり限られています。ですので、少しずつこの考え方を共感してくれるような企業さん、団体さんに広げていくことによって、社会全体の意識を最終的には変えたい。そう私たちは願って、そのための活動をいろいろと行なっています。最終的には、やはり『お互いにサポートし合う』ような環境が必要だと思うんです。そういう輪が広がってほしいというのが、これまで私たちが関わってきたいろいろな企業さんと共通して持っていた思いです」
 
新内 「お互いにサポートし合う輪を広げるというのは、すごく素敵な取り組みだなと思います」
 
永田 「その他には2024年まで毎年、弊社が全国20〜40代の男女約3万人を対象とした調査を実施して、その結果を発表してきました。テーマは『妊活』ですとか、『仕事と不妊治療の両立』や『不妊治療にかかる費用』、あるいは『生殖や性に関する教育がどうなっているのか』。その実態をより正しく理解するために、一般の方々に対して調査を行って、その結果を発表してきました。この調査の結果は、YouTubeに2分ほどの動画としてまとめておりますので、ぜひご覧いただければと思います」
 
妊活®、不妊治療、子育てに関する意識と実態調査の結果概要 YouTube動画
https://www.merckgroup.com/jp-ja/yellow-sphere-project/survey.html
 
こうした活動を続ける原動力となっているのが、メルクバイオファーマが掲げるパーパス(存在意義)、『Brighter Lives, Together ともに、より輝かしい人生を歩もう』だ。

永田 「製薬企業として事業を行なっていく上で、もちろん患者さんのことを考えながら仕事をするのは当然のことですけれども、その仕事をする従業員自身も、より輝かしい人生を歩んでいくことが、さらにより良い社会をつくる原動力になると考えています。今、世の中にはいろいろな選択肢があって、非常に多様性が尊重される時代になってきています。多様性を認めるということは、即ちあらゆる人たちが自分自身でした選択、決断が尊重されて、自分らしい人生を歩んでいく。それが輝かしい人生を歩んでいくということにつながり、そのような社会を実現するということが非常に重要だと考えています。この『ファミリーフレンドリー』な考え方が、世の中に広く広く伝わっていくといいなと思います」
 
新内 「輝かしい人生を歩めるって、なかなか難しいように思ってしまいますが、少しずつ自分の意識、そして友達とか家族とかにも話していくことで広がっていったら、すごく素敵ですし、本当に大切なことだなって思います」
 
永田 「そうですね。今、ライフプランですとか、家族の持ち方・形というのは多種多様だと思うんですね。どれが正解ということも当然ないわけですけれども、そこに至るまでに、誰もが選択をして、決断をしている。自分が取る決断、周りの方が取る決断が全て尊重されるべきだと思います。ですので、人を取り巻く環境全てにおいて、企業だけではなく、社会全体がお互いを支え合う、そういう考え方が非常に根本として重要だというふうに思います」
 
新内 「先ほどもおっしゃっていましたけども、『お互いさまの精神』ということですよね」
 

人生を輝かせる行動

新内 「では、誰もが自分らしく輝かしい人生を送るためには、具体的にはどのような行動を取ればいいと思いますか」
 
永田 「まず、自分の価値観を大切にするということ。そして、その自分に合ったライフスタイルを、この先どうなるのかなという将来像も描きながら考えていくことが重要だと思います。その時々でどういう状況にあるか分からないですけれども、先を見るということは少なくとも、どういう選択肢、分岐点があるのかを想定しながら進んでいくことだと思います。ある時に突然壁に当たるのではなく、ある程度、分岐点も想定しながら、自分の価値観に合った道の歩み方がどういったものなのかを考えることが重要だと思います。当然、自分だけで考えていても、そういう選択肢に気付くのが難しい状況があるので、周囲の方々、友達であったり、家族であったり、そういった方々とオープンに普段からコミュニケーションを取ることが、その選択肢に気付くきっかけにもなりますね。さらに、その選択をお互いに理解し合って、『これいいよね』『こういう時は、こうした方がいいよね』というような尊重し合う、サポートをし合う環境をつくりやすくすると良いと考えています」
 
新内 「人生の選択肢や分岐点を想定しておくって、めちゃめちゃ大事だなって改めて思います。社会としては、どのようにサポートをすれば良いのでしょうか」
 
永田 「根底としては一緒だと思います。まず、誰もがお互いを尊重する心を持つこと。それが企業の制度であったり、あるいは法制度であったり、そういったところに反映されてくるというのが理想的だと思います。そのために多種多様なライフスタイルを持つ方々が、どういう選択肢があるのか理解しやすい環境をつくって、その選んだ選択肢、決断に対して、サポートをしっかりしていくことが、社会全体で求められる。たとえば、育児、介護、不妊治療に対する理解を深めるための教育ですね」
 
新内 「はい」
 
永田 「みんなが、ある一定の知識を持つというのは、やはり大きな違いを生むと思います。あるいは、ライフワークバランスを重視して柔軟な働き方を認めるような、環境の構築を促進すること。これも必要です」
 
新内 「うんうん」
 
永田 「いろいろな課題はありますけれども、こういった環境が一つ一つ整備されていって、最終的に理想的な、誰もが自分らしく輝かしい人生を歩むことができるような環境をつくれれば、『ファミリーフレンドリーな社会』の実現につながるのではないでしょうか」
 
新内 「一歩一歩になるかもしれないですけど、やっぱり自分事として考えることが大事ですよね」
 

「お互いさまの精神」を持ってサポートし合う

そして、最後に番組恒例の質問。新内さんは、永田さんに「今、私たちにできること」=「未来への提言」を聞いた。

永田 「『お互いさまの精神』を持って、周囲の方とサポートし合いましょう。ライフプラン、家族の形は、個人の問題ではなく、社会全体でサポートするものだという意識が広がることで、より多くの人がお互いに安心して未来を考えられる、そういった『ファミリーフレンドリーな社会』がつくられていくと思います。皆さんもぜひ、この『ファミリーフレンドリー』というキーワードとテーマに関心を持っていただけたら嬉しいです」
 
新内 「ということで、先週、今週のゲスト、メルクバイオファーマの永田さんでした。今日
は貴重なお話をありがとうございました」
 
永田 「ありがとうございました」
 
「ライフ」と「ワーク」は、もはや切っても切り離せない関係にある。今回の取材を終え、新内さんは「一つの企業が頑張るということではなく、多くの企業がこういった取り組みを理解・実施」することの重要性を感じ、そうした意識の共有を図るメルクバイオファーマの姿勢に共感を口にした。妊活や不妊治療と仕事の両立を支援するプロジェクトを社内でも推し進め、当事者に寄り添う姿勢や取り組みを社内外に発信・共有するメルクバイオファーマ。その「ファミリーフレンドリーな社会」の構築に向き合う姿勢は、着実に社会全体へと広がっている。