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東急グループ「環境・社会貢献賞」を発表!地域社会の発展につながる最新の取り組みとは? 


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7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
東急グループ「環境・社会貢献賞」を発表!地域社会の発展につながる最新の取り組みとは? 

東急グループはこのほど、「第7回 東急グループ 環境・社会貢献賞表彰」の受賞案件を決定しました。

東急グループ環境・社会貢献賞とは

この表彰制度は、2008年に創設した「東急グループ 環境賞」と「東急グループ ブランド賞」を統合し、2018年から開始したものです。東急グループの会社・学校法人等団体が組織として取り組んだ活動・実績を表彰し、社内外に周知することで、従業員を含めた一人ひとりの環境・社会貢献に対する意識の向上を図ることを目的としています。

7回目となる今回は、対象となる活動案件を「環境」「社会貢献」の2分野で募集したところ、グループ内から26社合計70件の応募が寄せられました。グランプリ1件のほか、「環境賞」「社会貢献賞」「特別賞」を含む計14件の取り組みが表彰されています。

【環境賞】低炭素化はコンクリート分野にも! 「ハイプロダクリート」の開発 

「環境賞」を受賞した東急建設株式会社は、CO2排出量を削減するとともに施工の省力化も実現できるコンクリート「ハイプロダクリート(High-producrete)」を東京理科大学と共同で開発しました。

この「ハイプロダクリート」は、最も一般的なセメントであるポルトランドセメントを混和材に置き換えたコンクリートで、混和材である高炉スラグ微粉末を多く使用し、流動性を高めたものです。実構造物を模擬した壁部材による実大施工実験の結果、従来のコンクリートと比較してCO2排出量は最大で73%削減され、施工時間は58%削減される効果が確認されています。

構築した壁は表面気泡や色むらも少ない良好な出来栄えとのことで、同社では本年度中に「ハイプロダクリート」を現場適用するとしています。

☆受賞担当者コメント☆
「今回開発したハイプロダクリートのタイプは、CO2 排出量の削減と施工の合理化・省力化を実現できるものです。今後は、サーキュラーエコノミーを目指した使用材料中の再資源化率の向上、技能者の働き方改革に貢献する作業負荷の軽減といった別の観点からの価値を付加したタイプを開発し、ハイプロダクリートのラインアップを充実していく考えです」

【社会貢献賞】東日本初!子ども連れでも安心の常設型キッズシアター

株式会社東急レクリエーションは、「109シネマズゆめが丘」に小さな子ども連れファミリーが安心して映画を楽しめる常設のキッズシアター「KIDS CINEMA」を開設し、「社会貢献賞」を受賞しました。

この「KIDS CINEMA」は、子どもが見やすいスクリーンの高さや段床の高さを採用し、通常より音量を小さく、場内の照明も明るめに設定。シアター内は鑑賞が楽しくなるカラフルなデザインで、靴を脱いで入場するスタイルとなっています。

キッズスペースやベビーカー置き場、ベビールーム、キッズトイレを併設し、思い出を作るフォトコーナーも用意されています。子どもたちが心豊かに成長できる空間を目指した「KIDS CINEMA」は、東日本では初の常設キッズシアターとなっています。

☆受賞担当者コメント☆
映画の楽しさを子どもたちに伝えるため、靴を脱いで過ごせる安心・安全な環境や、カラフルな内装、プレイスペースの設置などを工夫しました。未来の映画ファンを育む場として、今後も発展を目指します。

【社会貢献賞】もったいないを地域の力に 物流センターからはじまるフードバンク支援

株式会社東急ストアは、まだ安全に食べられるにもかかわらず出荷期限切れや包装の破損などが理由で、販売ができなくなった物流センター内の食品のうち、安全性が確認されたものを子ども食堂などのフードバンクへ寄贈する仕組みを構築しました。

地域の人々の暮らしをサポートしながら食品ロス削減にもつながっていることが評価され、「社会貢献賞」を受賞しました。この取り組みは2024年8月から毎月寄贈が続けられており、廃棄商品を返品する運搬車両をなくすことによるCO2削減にも貢献しています。

☆受賞担当者コメント
安全に食べられるにもかかわらず、販売期限切れなどの理由により廃棄せざるを得ない商品がある状況を改善したいと考え、取り組みを始めました。伊藤忠食品株式会社・日清商事株式会社・三菱食品株式会社 3 社様、並びに特定非営利法人セカンドリーグ神奈川様と連携し、神奈川県内のこども食堂やフードパントリーへの寄贈を毎月1回実施しています。今後も社会貢献活動とともに、食品ロス削減・車両削減による CO2 削減に貢献していきます。

ちなみに、環境・社会貢献の取り組み事例として特に優れた実績とする「グランプリ」には、東急建設株式会社の『可搬型木造建物「モクタスキューブ」による能登半島地震の復興支援』が選ばれています。

今回は、東急グループの第7回(2024年度)「環境・社会貢献賞」受賞案件を3つご紹介しました。交通、不動産、生活サービス、ホテル・リゾートなど幅広い分野で事業を展開する東急グループならではの多様な取り組みだったと思います。
今後の取り組みにも注目です。


執筆/ フリーライター こだまゆき