今年11月15日、日本で初めて開催されるデフリンピック。その開幕まで100日となる8月7日、記念イベント『TOKYO FORWARD 2025「東京2025デフリンピック 100 Days To Go!」』が開催されました。

イベントでは、“みる”をキーワードにした3つの体験エリア「みるステージ」「みるチャレンジ」「みるケーション」を展開。
注目のデフアスリートや応援アンバサダー、みやぞんさん、富栄ドラムさん、井上咲楽さんなど豪華ゲストによるステージのほか、デフ卓球や“手話アート”体験、手話言語ワークショップ、こども縁日など、大人も子供も楽しめるプログラムが行われ、多くの人で賑わいました。

手話や文字でのメッセージは選手に気持ちを伝える大切なツール

会場に用意されたエリアのひとつ、「みるケーション」は、デフリンピックやきこえない世界について知り、選手やスタッフ、参加者同士で交流を楽しめるエリア。

さまざまなブースが設置されたなか、東京都聴覚障害者連盟が運営する【手話言語ワークショップ】ブースでは、簡単な日本手話言語を楽しく学べるワークショップが行われていました。参加者はこどもからお年寄りまでさまざま。時折り真剣な表情を見せつつも、それぞれ楽しそうに手話を学んでいました。

また、タブレットにメッセージを書いて、デフリンピックに出場する選手たちを応援することができる【デフアスリートにメッセージを届けよう！】ブースも。声が聞こえない、聞こえにくい選手たちにとって、応援を目で見ることのできるメッセージは大きな力となることでしょう。

デフリンピックでも「パートナーシップで目標を達成しよう」

【協賛企業ブース】で人々の足を止めていたのは、アシックスが手掛けた、東京2025デフリンピック日本代表選手団公式ユニフォームとデフ陸上日本代表ウェア。アシックスは昨年行われたパリ 2024 オリンピック・パラリンピックでも日本代表のユニフォームやウェアを手掛けています。

今回のユニフォームのデザインは、パリ 2024 オリンピック・パラリンピック TEAM JAPAN オフィシャルスポーツウェアのポディウムジャケットで採用したカラーやグラデーションを再現。
袖には「TEAM JAPAN」のワードマークを使用しています。
オリンピック・パラリンピックと同様に、アシックスがデフリンピックのユニフォームを手がけることになったのは、きこえない・きこえにくい人のスポーツの普及・振興に向けた取り組みや、国民の心身の健全な発展に寄与するというデフリンピックの姿勢と、アシックスがめざすビジョンと一致していたため。アシックスは、選手やスタッフが着用するユニフォームやウェアを提供することでデフリンピックを盛り上げます。

SDGsの最後、17番目の目標は、「パートナーシップで目標を達成しよう」。
デフリンピックのような世界規模のイベントで、多くの人や企業が手を取り合い、パートナーシップを組むことで、持続可能な社会の実現に近づきます。デフリンピックでは、選手を応援し、楽しむことはもちろん、どんな企業や団体がどんな風に協力しているのかといった点にも注目すると、また違った学びがあるかもしれません。


フリーライター Yuki Katagiri