エシカルな視点で未来の都市を考える3日間。「ETHICAL DESIGN WEEK TOKYO 2025」開催へ
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近年、ニュースや商品選びの場面で「エシカル」という言葉を耳にする機会が増えてきました。日本語では「倫理的な」と訳されますが、少し難しく聞こえるかもしれません。
簡単に言えば、「未来にやさしい取り組みをしよう」という考え方のことです。
私たちの暮らしと社会の未来を考える上で、「エシカル」という視点は欠かせないものになっています。
そんな「エシカル」な視点を、私たちの暮らしの中心である「空間づくり」から社会全体に広げていこうというイベント、「ETHICAL DESIGN WEEK TOKYO 2025」が、10月22日(水)から東京・虎ノ門で開催されます。
この記事では、編集部が注目するこのイベントの魅力と、特に見逃せないプログラムをご紹介します。
ETHICAL DESIGN WEEKとは?暮らしと社会を「思いやり」で繋ぐ場
「ETHICAL DESIGN WEEK TOKYO」は、業界の垣根を越えて未来のためのアイデアを出し合う「共創の場」を目指しています。
主催の船場が掲げる「エシカルデザイン」とは、「人や地域社会、自然環境へ“おもいやり”の視点を持ち、サプライチェーン全体で未来にやさしい空間の共創を目指す」考え方のことで、見た目の美しさだけでなく、モノが作られてから役目を終えるまでの全過程で配慮をする、という思想が貫かれています。
会場ではウェルビーイングな都市の未来像を探るカンファレンスの他、エシカルなライフスタイルを体感できるマルシェやヨガなどのアクティビティ、資源循環を体験するカードゲームなど、体験型のコンテンツが企画されており、参加者が主体的に学べる機会があります。また、フラワーロスの削減や花農家の支援に向け、規格外のショートローズを配布するとのことです。


注目は、伝統と革新の融合が生み出す「ストリートファニチャー」
今回、特に注目したいのが、イベントで初公開となる「船場」とそのグループ会社で木工職人を有する「装備」、木工クリエイティブディレクター「大西功起氏」による共同プロジェクトです。
大西氏は、コンピューター制御で木材を加工する「3DX木工」の第一人者で、その作品は大阪・関西万博の施設でも採用されるなど、国内外で高い評価を得ています 。
このプロジェクトは、船場の空間デザイン力、グループ会社である装備が培ってきた職人技術に、大西氏のデジタル木工技術を掛け合わせるという、まさに伝統と革新の融合。
「木工を子供たちの憧れの仕事にしたい」という大西氏の想いは、単なるモノづくりではなく、伝統産業の未来を育むことにも繋がるエシカルな取り組みと言えるでしょう 。
この考えを形にした第一弾として、ユニークな形状のストリートファニチャーが会場でお披露目されます。来場者は、技術と想いが詰まったこの家具に触れることで、エシカルデザインを具体的に体感できるはずです。
未来の暮らしを考えるヒントがここに
本イベントは単なる展示の集合体ではなく、未来の暮らしを考えるための具体的なヒントと繋がりに満ちた場となります。気候変動対策の観点からも重要な木材の活用法など、私たちの生活に直結するテーマも多く扱われます。
紹介したプログラム以外にも、エシカルについて考えるトークセッションやカフェ、マルシェなどがあり、実際に体験することで多くの発見があるはずです。
ぜひ会場に足を運び、自分にできる「エシカルな選択」とは何かを探してみてはいかがでしょうか。
「ETHICAL DESIGN WEEK TOKYO 2025」は、2025年10月22日(水)から24日(金)までの3日間、
東京都港区の虎ノ門ヒルズ 森タワーを会場として開催されます。
当日はカンファレンスや企業展示、ワークショップなどが予定されています。
より詳しい情報は、開催概要、イベント特設ページ(https://www.semba1008.co.jp/lp/ethicaldesignweek_2025)にてご確認ください。
【ETHICAL DESIGN WEEK TOKYO 2025 開催概要】
開催日:2025年10月22日(水)~24日(金)
場所:虎ノ門ヒルズ 森タワー(アトリウム・オーバル広場)、Glass Rock 他
(東京都港区虎ノ門1丁目22−1)
主催:株式会社船場・株式会社博展
協賛:森ビル株式会社、Glass Rock、チヨダウーテ、他
内容: エシカルシティカンファレンス(トークセッション)、ワークショップ、エシカルな取り組み展示、アート展示 、カフェ、City Green Fes.(ヨガやピラティスなどエシカルなライフスタイルを体感できるイベント)など






