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「ちょっと考えて、ぐっといい未来」をスローガンに、日常生活でのエシカル消費の実践拡大を目指した都民と企業・団体とのネットワークを構築する社会的プロジェクト「TOKYO エシカル」とは?


この記事に該当する目標
12 つくる責任つかう責任
「ちょっと考えて、ぐっといい未来」をスローガンに、日常生活でのエシカル消費の実践拡大を目指した都民と企業・団体とのネットワークを構築する社会的プロジェクト「TOKYO エシカル」とは?

2050年代に目指す東京の姿「ビジョン」を実現するため、2035年に向けて取り組む政策を取りまとめた、都政の新たな羅針盤「2050東京戦略~東京 もっとよくなる~」を推進する取組として位置づけられたTOKYOエシカル。

東京都は2022年12月より、「ちょっと考えて、ぐっといい未来」をスローガンに、人や社会、環境に配慮して商品やサービスを選択する「エシカル消費」を促進するため、「TOKYOエシカル」をスタートし、現在は280以上のパートナーとともに取組を進めています。

TOKYO エシカルとは

私たちは日々、何かを選び、消費しながら生活しています。その一つひとつの選択が、実は社会や世界とつながっています。
商品の価格や品質だけでなく、その背景にあるストーリーに目を向けたことはありますか? 例えば、それが誰の手によって、どのような環境で作られたのか。そして、それを選ぶことが世の中にどのような影響を与えるのか。
いま、人・社会・環境に配慮した「エシカル(倫理的)消費」という考え方が、持続可能な社会を実現するための重要なカギとして世界的に注目されています。

・SDGsとエシカル消費の関係性

SDGsとエシカル消費は、持続可能な社会を実現するという共通のゴールに向けた「目標」と「具体的な行動」の関係にあります。

簡単に言うと、SDGsが「2030年までに達成すべき世界の目標」であるのに対し、エシカル消費は「その目標を達成するために、今私たち一人ひとりが日々の消費活動を通してできる具体的なアクション」の一つです。

エシカル消費は、特にSDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」と深く関連しています。
しかし、それだけではありません。私たちの消費行動は、実はSDGsの様々な目標達成に貢献できるのです。
具体的なエシカル消費と貢献できるSDGsの目標を下記に示します。

*フェアトレード商品(コーヒー、チョコレートなど)を購入すること
→目標1:貧困をなくそう
→目標8:働きがいも経済成長も
開発途上国の生産者の労働環境や生活水準の向上を支援します。

*地元の産品(野菜やお肉など)を選ぶこと(=地産地消)
→目標11:住み続けられるまちづくりを
→目標12:つくる責任 つかう責任

輸送にかかるCO2を削減し、地域の経済を活性化させます。

*エコマークやリサイクル素材の商品を選ぶこと
→目標13:気候変動に具体的な対策を
→目標14:海の豊かさを守ろう
→目標15:陸の豊かさも守ろう

環境への負担が少ない商品を選ぶことで、地球温暖化の防止や生態系の保護に繋がります。

*フードロスを減らすこと(=必要な分だけ買う、てまえどり)
→目標2:飢餓をゼロに
→目標12:つくる責任 つかう責任

世界的な食料問題の解決に貢献し、ごみの削減にも繋がります。

*被災地の商品を購入して応援すること
→目標11:住み続けられるまちづくりを

被災地の経済的な復興を支援します。

このように、日々の買い物で少し立ち止まって、「これはどこで、誰が、どのようにつくったのかな?」と考えてみることが、エシカル消費の第一歩であり、持続可能な未来をつくるSDGsへの貢献に繋がるのだということが分かってきますね。

・エシカルキャンペーンについて

こうしたエシカル消費への第一歩を踏み出してもらうべく、東京都はTOKYO エシカルの取り組みの一つとして2025年10月から11月にかけてエシカルキャンペーンを実施しています。

期間中は、「エシカル消費」の啓発動画の放映・ポスターの掲示、TOKYOエシカルキャンペーンに賛同するパートナー企業・団体の一覧と多様な取組のご紹介のほか、エシカルグッズが当たるプレゼント企画が用意されています。

日常生活の中で人や社会、環境のことを少しだけ思いやる行動を「エシカルアクション」というそうです。

例えば、「マイボトル・マイバッグを持ち歩く」「てまえどりをする」「被災地の産品を買う(被災地復興支援)」などがあります。
いつもやっていることが実はエシカルだった!なんてことも数多くあるかもしれません。
「これならできそう!」というエシカルアクションを見つけて、今日から実践してみてはいかがでしょうか?
(参照:https://www.ethical-action.tokyo/news/4820/)

・エシカルアクションコンテストについて

TOKYOエシカルでは、子どもたちが消費の背景にある社会課題を知り、エシカル消費を「自分ごと」として考え、行動するきっかけとなるよう「エシカルアクションコンテスト」も開催中です。(募集期間は終了しています。)

都内在住・在学の小学校4年生~6年生の皆さんを対象として、日々の暮らしの中で実践できる「エシカルアクション」のアイデアを自由に表現してもらい、応募作品の中から12作品をカレンダーにして都内の全小学校に配布するというプロジェクト。
カレンダーになる入賞作品は、2025年11月以降に特設サイト上で発表予定です。
年間を通じて、子どもたちへエシカルな行動を呼びかけるきっかけとなるこのプロジェクトは、学校の枠を超えた学びの機会としても広く活用できそうですよね。

最後に

「エシカル消費」やSDGsと聞くと、少し難しく感じる方も多いかもしれません。
しかし、特別なことである必要はないのです。

明日、コンビニでコーヒーを買うなら、フェアトレード認証マークがついたものを選んでみる。スーパーでは、地元で採れた野菜をカゴに入れてみる。

そうしたほんの小さな「思いやり」の選択が、地球の裏側の誰かの笑顔や、未来の環境を守る大きな力に変わるアクションとして大きな意義を持っているのです。

楽しみながら選んだその一つが、持続可能な未来への最高の贈り物になります。
TOKYO エシカルの取り組みを通して、人や地球にも優しいプラスワンの選択をしてみてはいかがでしょうか?