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11万回の食のひとときを大切に。AKOMEYA TOKYOの“新米祭り”から考える、「つくる責任つかう責任」


この記事に該当する目標
12 つくる責任つかう責任 15 陸の豊かさも守ろう
11万回の食のひとときを大切に。AKOMEYA TOKYOの“新米祭り”から考える、「つくる責任つかう責任」

秋は新米の季節。一杯の炊き立てのごはんを中心に広がるおいしい輪をコンセプトに全国から厳選されたお米と、お米に相性抜群のご飯のお供、出汁などの食品や、食器・調理道具などを扱うライフスタイルショップ「AKOMEYA TOKYO」で、“新米祭り特別企画”として、暮らしに役立つお米のワークショップが開催されました。

“違い”を知ると、お米がもっと好きになる。AKOMEYA TOKYOの「利きの会」

AKOMEYA TOKYOでは、常時20品種以上のお米や約300種類のご飯のお供を展開しています。AKOMEYA TOKYOの試食会は、展開する商品に込められた作り手のこだわりや思いを感じながら、おいしい魅力を体験してほしいという思いで実施されているもの。今回の試食会は、“新米祭り特別企画”として、暮らしに役立つお米のワークショップ「利きの会」として開催されました。

「利きの会」は、お米を“ただ食べる”だけでなく、くらべることでわかる「違い」を楽しみ、「好み」を発見する会で、生活シーンに合った品種や、自分の本当の好みを見つけ、正しい保管方法で保管し、美味しい炊き方で味わい、生産者の思いも感じてほしいというアコメヤの思いが込められています。

精米の度合い、栽培方法、さまざまなお米のちがい

イベントでは、お米の品種や保存方法、炊き方に精通した”アコメヤお米コンシェルジュ”たちが登場し、お米について紹介したほか、洗米の実演なども行いました。

お米にはそもそも、普段私たちが食べている白米のほか、玄米、3分づき、5分づき、7分づきなどの分づき米などもあり、栄養価は玄米に近いほど高くなります。一般的には白米のほうがおいしいと思われがちですが、実際に食べてみると分づき米にもそれぞれのおいしさ、魅力があり、シーンや合わせるものによっては分づき米を選ぶと食事をより楽しむことができるのではないかと感じることができました。

また、お米の栽培方法にもいくつか種類があり、化学合成農薬や化学肥料などを必要に応じて使用する「慣行栽培」、生産された地域の慣行レベルに対して農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下で栽培され、登録認証機関により認証された「特別栽培」、そして過去3年以上、農薬、化学肥料、土壌改良剤を全く使用していない田畑で栽培され、登録認証機関により認証された「有機栽培」で、(認証されたお米は『有機JAS』)それぞれ価格も異なることがわかりました。

栽培方法はお米のラベルに記載されているので、購入する際の目安にしてもいいかもしれません。

毎日のごはんをもっとおいしく。お米の保管と炊き方の基本

続いて、お米の保管方法。より良い状態で保管するための最大のポイントは『米ぬかに含まれる 油脂分の酸化を防ぐ』こと。空気・湿気に触れさせない、高温の場所に置かないことが大切なので、密閉容器に入れ、野菜室で保管するのがベストだそう。野菜室に余分なスペースが無い、サイズの大きな密閉容器が無い場合は、桐の特性で、湿度のコントロールができる米びつを使うのがおすすめです。またおいしいお米を食べるコツとして、精米したてのお米を“こまめ”に買うのもポイントです。

そして、おいしいお米を炊くコツは、軽量、洗米、浸水の3つ。

計量カップで測るお米はあくまで目安なため、日によって量が異なり、これが昨日はべちゃべちゃ、今日はかたい、などうまく炊けない原因に。アコメヤがすすめるのは、計量スケールでお米も水もしっかり重さを測ること。これにより毎日同じ炊き上がりが実現できます。

洗米のコツは『手早く』。きれいなお水をお米に吸わせるために、最初の1杯目の水では洗わずにすぐに捨てましょう。洗いすぎは必要以上に表面を削ってしまい、割れ米の原因にもなるため、洗いすぎないことも大切です。

浸水は、最低でも30分以上。お米のヒビから水をしみこませることによって、中からふっくら炊き上がります。白米であればほぼ60分で満水になりますが、それ以上浸けたとしても米がふやけたりすることはありません。
浸水時間は夏は30分以上、冬は60分以上など、季節(水温)や分搗きによって調整しましょう。

自分の好きなお米を探すこともサステナブルにつながる

最後に、多くの人が気になる品種の違い。おかずを引き立てるお米、おかずがいらないお米、炊き込みご飯、パエリアやピラフに合うようなお米など様々ありますが、これについては色々食べ比べてご自身の気に入ったお米を選び出すのが一番かもしれません。

アコメヤには北海道、関東、関西、九州と地域の特性を詰め込んだ新商品4種の「豚汁」や、新米と合わせて食べるのにおすすめの「ごはんのお供」など、食事がより楽しくなる商品もたくさんあるので、気になる商品と一緒に、新米の食べ比べを楽しんでみるのも良さそうです。

人生100年時代を生きる私たちの食のひとときは11万回。毎日のお米を“ただ食べる”のではなく、栽培方法や保存、炊き方までをより深く知りよりよく味わうことで、私たちは生産者の思いを感じ、食材をより大切に使うことができます。

これはSDGs目標12「つくる責任 つかう責任」にもつながる、日々の食卓からできるサステナブルな一歩。今年の新米をきっかけに、改めて“お米、ごはんをいただく”時間を、見直してみてはいかがでしょうか。

・過去最大の新米品種が揃うアコメヤの「新米祭り」
10月10日(金)~11月20日(木)の期間、「新米祭り」を開催中。今年の新米祭りでは、全国各地から過去最大となる20品種以上がAKOMEYA TOKYO に揃います。産地や品種ごとに異なる香り・甘み・食感を食べ比べながら、自分好みの“マイベスト米”を見つけてみては。


執筆/フリーライター Yuki Katagiri