東急グループの合計22社2法人による親子の体験型イベント「とうきゅうキッズプログラム」が、2025年も11月から12月にかけて開催中です。昨年度は倍率20倍を超えるコースもあり、322組644名が参加。
今年は、全35コースで353組706名の参加を予定しています。いずれのコースも参加費は無料で、職業体験や施設見学、モノづくりのプログラムが用意されています。

親子でリアルな社会を感じるプログラム

「とうきゅうキッズプログラム」は、鉄道の運転士体験、美術館の学芸員体験、ホテルでのブライダルアテンダント体験など、バラエティ豊かなコースが揃っています。

2007年にスタートし、今年で18回目を迎えるこの取り組みは、地域に暮らす小学生とその保護者が、親子で社会や仕事を体験しながら学べる大人気イベントとなっています。その目的は、親子で社会体験活動をしてもらう、というだけではありません。多様なプログラムを通し、東急グループが生活に密着した幅広い分野の事業を展開していることへの理解を深めてもらいたいという想いも込められています。そして、鉄道やホテル、百貨店などの仕事やものづくりを体験してもらうことで、将来の夢や未来の暮らしについて考えるきっかけのひとつになればと、開催を続けてきました。

子どもたちはもちろん、保護者の方々も一緒になって夢中になれるプログラム作りをしており、とても充実した体験が届けられています。普段の生活に関わるような身近な場所ながら、いつもは立ち入ることのできない所や、目にすることが無かった仕事ぶりに触れ、子どもたちからは、「将来はこの業界で働きたい！」、「たくさんの人に支えられて、毎日安心して暮らせているんだなぁ」といった声がたくさん寄せられているそうです。

そして、今年はプログラムがさらにパワーアップ。商業施設の安全管理体験や自動車学校の業務体験、
駅デザイン体験など、新しいプログラムもたくさん登場しています。

鉄道だけじゃない！　意外な体験コースもたくさん

東急グループは1922年の「目黒蒲田電鉄株式会社」設立からスタートしており、鉄道を強くイメージしている人が多いのではないでしょうか。もちろん交通事業は根幹ではありますが、不動産、生活サービス、ホテル、リゾートなど、生活に密着した幅広い事業を展開。体験プログラムにもその多彩さは存分に反映されています。

例えば、12月13日（土）に開催される「テレビキャスター体験やラジオに出演しよう！（イッツ・コミュニケーションズ）」は、いつも番組が放送されているメインスタジオを使って、キャスターやカメラマン、ディレクターのお仕事を体験することができるプログラムです。また、FMラジオのスタジオではパーソナリティとして番組の収録が体験でき、なんとその内容は後日、放送されるとのこと。

プログラム担当者は「コンテンツ制作の楽しさを感じてもらえるとうれしい」とコメントしています。

また、12月21日（日）に実施される「学芸員さんになって、美術館の展示を体験しよう！（五島美術館）」では、学芸員の方から古美術品の取り扱いを学び、実際に美術品を展示する体験ができます。美術館では国宝をはじめ貴重なものを扱うことも少なくありません。芸術や文化に触れ、大切に扱うことを学ぶ中で、担当者は「見るだけではなく、一緒に作品の美しさや感じたことを伝える展示を体験して」と、美術館という場所の新たな体験にしてほしいと話しています。

もちろん、鉄道関係の体験イベントもたくさん用意されています。12月21日（日）に実施される「目指せ駅長！駅員さん・車掌さんのお仕事体験！（東急電鉄）」では、駅の券売機や自動改札機の内部点検、駅ホーム・電車内でのアナウンスといった、駅員さんや車掌さんのお仕事を楽しく学びながら駅長さんを目指す体験プログラムです。

「鉄道ではたくさんの人たちが協力して仕事をしています。お客さまの安全を守りながら、本物の駅・電車でその大切さと楽しさを体験し、駅長を目指してみんなで一緒に頑張ろう！」と担当者は、楽しいプログラムにしたいと話しています。
このほかにも、プログラミング体験やプロのオーケストラとの合唱体験、建築家とミニチュアの家を作る体験、ホテルでの食育体験、風力発電を体験できるプログラムなど、楽しいプログラムが盛りだくさん。今年の募集は終了していますが、東急グループホームページから過去のレポートを見ることが出来ます。

未来の可能性を広げる特別な体験を

東急グループの「とうきゅうキッズプログラム」は、親子で社会体験に取り組むことで、子どもたちが自らの可能性を広げ、未来について考えるきっかけを提供しています。この親子での体験は、子どもたちの夢や好奇心を大いに刺激し、日々の生活や将来をより豊かにするきっかけになるのではないでしょうか。


執筆／ライター：宮崎 新之