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プラントベース・ロールパン「planet rolls」が創る より良い未来の第一歩 ──地球にも人にも“やさしい選択肢” とは?


この記事に該当する目標
3 すべての人に健康と福祉を 12 つくる責任つかう責任
プラントベース・ロールパン「planet rolls」が創る より良い未来の第一歩 ──地球にも人にも“やさしい選択肢” とは?

“地球を笑顔で満たし、素敵な環境を創造する”というパーパスのもと、プラントベースやオーガニックに着目したサステナブルな食事業を展開する大泉工場。この会社が手掛ける、埼玉県川口市のプラントベース・カフェ「1110 CAFE/BAKERY」は、そんな食事業の一つとして挙げられます。「1110 CAFE/BAKERY」で人気を博しているシナモンロールを原点に生まれた新ブランドこそ、今回ご紹介する話題です。地球環境への意識が高まる中、プラントベース・ロールパンブランド「planet rolls(プラネット・ロールズ)」が、日常の食卓から持続可能な未来を創っていくかもしれません。

環境負荷の低減と美味しさを両立

改めて今回取り上げるのは、大泉工場が11月5日より発売を開始したプラントベース・ロールパン「planet rolls」。この商品の最大の特長は、動物性食材を一切使用していないこと。つまり、ナチュラルな植物性食材のみを厳選しているんです。例えば小麦には、「コムギ縞萎縮病」に対しても強い耐性を持つ品種「ゆめちから」を100%使用しているそう。これにより、環境負荷が高い土壌消毒への依存回避に成功しているのだとか。

また、イーストの代わりに、約3,000 坪の緑豊かな大泉工場本社敷地内で採れた天然酵母を使用している点も押さえておきたいポイントです。“桃の花”から採れたという花酵母は、生地の仕上がりに旨味とコクを感じさせるのが魅力。独自に編み出した発酵時間調整や生地成形方法によって、ふんわり・もっちりとした食感も実現しています。

そして最後に施すのは、ロールパンの底のキャラメリゼ。細やかな手数を加えられて生まれた一品を実際にいただいてみると、カリっと香ばしく仕上がっており、しっかりとした食べ応えも感じられました。近頃、プラントベースという言葉はよく耳にするようになったけれど、そのイメージはまだまだ曖昧だという人も少なくないのではないでしょうか。とっつきにくいイメージをぱっと覆す面白い味わいに、親しみやすさがわいてきます。

「planet rolls」がここまでこだわり抜いているプラントベース。動物性食材と比較してみると、実はCO2排出量や水資源が少ないと言われているんです。森林破壊の抑制などにまで貢献しており、エコな食のスタイルとして大注目されています。ちなみに今、このプラントベース市場が、世界的に見ても急速に拡大していることをご存知でしょうか。持続可能な食の選択が広がる中、「planet rolls」はその流れを力強く後押しする存在になり得そうですよね。

“100%再生可能エネルギー”は製造工房にまで及ぶ

ここまでは「planet rolls」の原材料を深掘りしてみましたが、ユニークなのはそれだけではありません。製造を行う工房にも持続可能性のヒントが溢れていました。ここでは、使用する電力を100%太陽光発電でまかなう仕組みを導入しているそう。ほかにも、パッケージに責任ある森林管理に基づくFSC認証紙を採用しているなど、どの切り口からチェックしても地球にやさしい姿勢が伝わってきます。単なる健康志向にとどまらず、地球に寄り添おうとする意識が、とにかく印象的です。

どこでも誰とでも安心して楽しめる食体験の創出

さて、このような地球に対するやさしさの数々は、同時に私たちへのやさしさでもあるのではないでしょうか。プラントベースだからこそ、アレルギー、食文化、国籍、宗教……あらゆるボーダーを超えて、ひとりでも、みんなとでも、テーブルを囲める喜び──。美味しく健康的に楽しむことができるのが嬉しいですよね。

なお、本ブランドのロゴに込められた“e”とは、earth・ethics・energy・empathy・emotion・evolutionを象徴するものなのだとか。様々な意味が込められた“e”を、“plant”に付け加えると“planet”になるように、ひとりのやさしい選択が、きっと地球の未来を変えていくはず。この「planet rolls」は、冷凍配送によるオンライン販売を実施しているため、地域にかかわらず、全国の家庭に届けることも可能だそうです。手に取るハードルをぐっと下げてくれる、“食のアクセシビリティ”を広げる取り組みとしても評価できます。
気候変動、水資源の枯渇、生物多様性の減少……と、地球が抱える課題が多いのは現実であるものの、日々の食卓で「planet rolls」のようなサステナブルな選択肢を取り入れることは、確かな前進につながると実感を伴って言えそうです。

日常の“食”から地球の循環を促す

最後に今一度、人にも地球にもやさしいシナモンロール「planet rolls」を展開する大泉工場のパーパスに立ち返ってみましょう。“地球を笑顔で満たし、素敵な環境を創造する”──温室効果ガスや水資源の削減をはじめ、多くの項目に寄与している、この“未来志向のパン”こそ、地球環境を考える第一歩。
開発担当者曰く、冷凍のまま電子レンジで加熱するだけで生地のもちもち感やとろりとしたクリームを楽しめるそうなので、ワクワクしながらぜひ手に取ってみてください。片手サイズで頬張れる優しい気軽さが、SDGsを一層身近なものにしてくれそうです。


執筆/フリーライター・黒川すい