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世界では常識?日本でも広がりをみせる「国際女性デー」とは


この記事に該当する目標
5 ジェンダー平等を実現しよう
世界では常識?日本でも広がりをみせる「国際女性デー」とは

SNS投稿などで目にするようになったものの、日本ではまだ認知度の低い「国際女性デー」。耳にしたことはあっても、その歴史や意図まではご存知ない方も多いのではないでしょうか?

毎年、3月8日に世界各地でイベントが開催される「国際女性デー」は、1904年3月8日にアメリカ・ニューヨークで起きた、女性労働者による婦人参政権を求めるデモが起源。人種や国を問わず女性の人権を守ろうと、1975年に国連が3月8日を「国際婦人デー」と定めたものです。
国際婦人の日、国際婦人デー、国際女性の日などとも呼ばれています。

イタリアではこの日に男性が女性にミモザの花を贈るため、「ミモザの日」とも言われています。
さらに国連は、「男女平等と女性のエンパワーメントのための国連機関(UN Women)を2010年に設立。1.女性のリーダーシップと政治参画 2.女性の経済エンパワーメント 3.女性に対する暴力撤廃 4.平和と安全保障のあらゆる局面における女性の関与 5.国家の開発計画と予算におけるジェンダー平等の反映 の5つの主な取り組みを行っており、日本にも国連ウィメン日本協会が設けられています。

国際女性デーは、毎年国連がテーマを定めており、2022年のテーマは「持続可能な明日に向けて、ジェンダー平等をいま」でした。

世界各地の国際女性デーの過ごし方

カンボジアやネパールなど、3月8日は公式な祝日と設定されている国も多いようで、中国では、働く女性に半日休暇を付与しています。
ベトナムは、男性が女性に花などのプレゼントを贈る習慣があったり、ルーマニアでは母の日と同様に、男性や子供が母親や祖母へ花束とカード等を贈ります。
アメリカは公式な祝日ではありませんが、3月は「女性史月間」と定められていて、期間中は女性の歴史を学んだり、活動と貢献を称えたり、各都市でトークイベントやキャンペーンが開催されているようです。

日本の国際女性デー

今年は、日本でも様々なイベントが開催されていました。
国連ウィメン日本協会や、国際NGOでは、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントをテーマに、オンラインセミナーが開催されました。また、「すべての女性が納得して充実したライフスタイルを築ける社会」を目指し活動をしているW societyでは、#私を知ろう をテーマに、2022年3月5日(土)から3月8日(火)までの4日間、「女性と社会のあり方」を考えるキャンペーン「W week」を開催。 鈴木保奈美さん(俳優)、長谷川ミラさん(モデル)など様々な分野で活躍する21人の女性が、それぞれの言葉で“自分自身を知る大切さ”を発信する特別動画の配信や、キャリア、ヘルスケアなど女性のための無料オンラインセミナーが実施されました。

その他、女性のエンパワーメント推進と社会活性化とSDGs推進を目的としている、HAPPY WOMAN実行委員会では、国際女性デー表彰式HAPPY WOMAN AWARD for SDGsを開催。
この表彰式は、持続可能な社会づくりに貢献すると共に、自身もいきいきと輝き、さらなる活躍が期待できる女性や、女性の活躍推進に寄与した企業を表彰するもの。2022年は、株式会社アカチャンホンポの共創プロジェクト「with akachanhonpo」や、タカラベルモント株式会社のヘアコスメプロダクトシリーズ「SEE/SAW」、TOYOSHIMA株式会社のサステナブルブランド「Hogara」、株式会社MUSEE PLATINUMの「女性の健康課題解決プロジェクト」が企業部門・女性応援ブランド賞を受賞しました。

ジェンダー平等と女性のエンパワーメントがなぜ日本にも必要なのか?このようなイベントやセミナーが開催されることで、その必要性が企業や個人へ、よりいっそう理解を深められるいい機会になりますね。

ジェンダーギャップ指数世界156ヵ国中120 位の日本。課題はまだまだ多い。

女性の社会進出も進んでいるはずなのに、日本のジェンダーギャップ指数はまだまだ低い状況です。世界経済フォーラム(WEF)が2021年に発表した国別の男女格差調査によると、日本は世界156ヵ国中120位、主要先進国(G7)中では最下位と残念な結果に。
政治分野の取り組みの遅れと管理職の女性比率の低さが要因となっているようで、女性の人口に占める女性就業者の割合は51.8%と諸外国の中でも高いのに対し、管理的職業従事者は13.3%と最下位。加速しているように思えた女性の活躍推進は、世界的に見ればまだまだ遅れをとっているのです。

課題の多い「ジェンダー平等と女性のエンパワーメント」。
今年はインスタグラムなどで、国際女性デーを取り上げた投稿が見られ、徐々に日本でも浸透してきているなと感じることができました。
HAPPYWOMANやW societyなど、各団体の活動に注目しつつ、私達1人1人がもっと課題に意識を向けていくことが重要です。日本でも、バレンタインやホワイトデーなどと同様に、祝日ではないですが一年に一度のイベントの一つとして、女性にも男性にも、さらに国際女性デーが浸透していってほしいですね。