タンスの奥で眠っている衣類が、開発途上国の子ども達へのワクチンへ。 衣類の再利用にもつながる「古着deワクチン」とは
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画像出典:https://furugidevaccine.etsl.jp/about/
タンスの肥やしになっている、着る機会のない衣類。「捨てるにはもったいないし罪悪感があるけど、置き場所に困っている…」という方も多いのでは。そんな想いや悩みに応えるサービスが、「古着deワクチン」です。
日本リユースシステム株式会社が運営する「古着deワクチン」は、不要になった衣類を開発途上国に送ると同時に、ワクチンを届けることが出来るサービスです。
このサービスに申し込むと、一度に25キロまでの洋服を送ることができる回収キットが届きます。あとは、この回収キットに不要となった衣類を入れ込み発送するだけ。最終的にその衣類が途上国に届き、再利用されるという仕組みです。
また、申し込み費用が3,300円(税込み)がかかるのですが、この費用がポイント。この費用の一部を用いて、「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会」を通じて、開発途上国の子どもたちに向けてポリオワクチンを届けることが出来るのです。
サービスが開始された2010年から2020年11月現在までに、2,200万着以上もの衣類が届き、必要とされる開発途上国等に届けることができたそうです。ワクチンに関しては、271万人分以上とのこと。衣類と開発途上国、そしてワクチンを繋いだ”革新的な社会貢献システム”と言えるのかも知れません。
着なくなった衣類を「ゴミ」ではなく、「次に誰かに着てもらえるもの」に昇華させ、社会の大きな循環を生み出している「古着deワクチン」。SDGs目標の達成にも貢献しつつ、お部屋も心もスッキリとするこの取り組みを、ぜひみなさんも試してみてはいかがでしょうか。