“生きるエネルギー”が生まれる街「Fujisawa SST」から見る持続可能なまちづくり
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出典: FujisawaSSTホームページ
地球上の陸地面積のわずか 3%に相当する都市が、全エネルギー消費量の 60~80%、炭素排出量の 75%を占めているのはご存じでしょうか?
国際連合広報センターによると、世界人口の約半数にあたる35億人が都市部に暮らしており、今後も増加傾向が続くと予想され、都市のエネルギー消費と汚染が懸念されています。
(出典:国連広報センターHP:https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/31591/)
日本国内においても世界的に進む都市化を見据え、内閣府が主導し、持続可能な経済社会システムを実現する都市・地域づくりを目指す「環境未来都市」構想を進めています。
そんな中、SDGsが採択された2015年以前から、サスティナブルなまちづくりに取り組むスマートタウンがあります。2014年11月、神奈川県藤沢市に誕生した『Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(以下、Fujisawa SST)』です。
Fujisawa SSTは、先進的な取り組みを進めるパートナー企業と藤沢市が官民一体となって進める共同プロジェクトです。1961年にパナソニック社が初めて関東に進出した藤沢工場の跡地を活用しています。
大きな特徴は、1‚000世帯もの営みが続くリアルなスマートタウンとして、技術先行のインフラ起点でなく、“住人一人ひとりのくらし起点の街づくり”を実現していることです。
例えば、
・自然エネルギーや先進技術のハイブリッドで街の中でエネルギーを作る
・新しいセキュリティサービスで安心安全な暮らし
・電気自動車や電動自転車のシェアサービス
・健康になれる街
・ポータルサイトを通したコミュニティ
といった観点から、先進的なスマートシティのひとつとして注目を集めています。
Fujisawa SST内には、蔦屋書店を中核とした生活提案型商業施設「湘南T-SITE」といった施設もあります。住人はもちろんのこと、湘南の地を訪れる人々の感性を刺激し、新しいライフスタイルを育み、そのライフスタイルを街の外に発信する拠点にもなっています。
出典:FujisawaSSTホームページ
今後は、こうした“持続可能なまちづくり”に取り組む都市が、住みたい街として選ばれていくのかもしれませんね。
FujisawaSSTホームページ
https://fujisawasst.com/JP/