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石灰石から出来た「LIMEX」が描くのは、環境にも社会にも優しい未来


この記事に該当する目標
12 つくる責任つかう責任
石灰石から出来た「LIMEX」が描くのは、環境にも社会にも優しい未来

画像出典:https://shinkachi-portal.smrj.go.jp/webmagazine/74isu/

紙やプラスティックに代わる、革命的新素材「LIMEX」をご存じですか?

「LIMEX(ライメックス)」とは、株式会社TBMが開発した主原料が“石灰石”のサステイナブルな素材です。この革命的素材を発明した株式会社TBMは、SDGsが掲げる目標「12.責任ある消費と生産」を中心として8つの項目を中核目標として掲げ、様々な角度から社会貢献に取り組んでいます。

■紙やプラスティックの代替による環境への貢献

LIMEXの主原料の石灰石は世界中で豊富にとれる原料であり、資源が少ないといわれる日本でも100%自給自足が可能なほど。このありふれた資源を使用することで、ライフサイクルにおける希少な資源である森林や水の使用量を99%抑えることができるそうです。また、原材料調達や製造過程において発生する温室効果ガスも少ないのもポイント。

それに加え、熱を加えても、プラスティックや紙のように劣化しないためリサイクル可能性が非常に高いといわれている”スーパー素材”なのです。(=SDG12「責任ある消費と生産」、6「水資源の保全」、13「気候変動対策」、14「海洋生態系の保全」、15「陸域生態系の保全」に該当)

■事業による社会への貢献

TBMは商品だけではなく、事業そのものとしても社会に貢献しています。代表である山﨑敦義さんは、被災地支援への強い思いから、2011年の東日本大震災で影響を受けた宮城県白石市に最初の工場を建設。地産地消型のサプライチェーンを構築することで、これまで雇用機会の乏しかった地域にも、働きがいのある仕事を創出することを可能にしています。

また、様々な団体や機関、大学、国などと協力し、サウジアラビアなどこれまで産業化が進んでいなかった水資源に乏しい地域や内陸部においても、新産業を生み出しているのです。(=8「雇用の創出」、9「産業の創出」、17「協働」)

現在すでに、名刺のほか、店舗などに置かれるメニューやコップ、スマートフォンケースといった様々なところでLIMEXが使われています。環境にも社会にも優しい「LIMEX」。今後、日本のみならず世界中で普及させていきたいですね。

編集部より:事実誤認があり、本文に訂正を加えました。訂正前本文ではLIMEXを「言い換えるなら石でできた紙“ストーンペーパー”」と表現しておりましたが、従来のストーンペーパーとは製法、用途も異なるものであり、特許も異なるものであることが分かりました。現在、記事の表現は正しいものになっています。お詫びして訂正致します。
2020年10月19日 12:06