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わたしたちの「命の水」を、いつまでもきれいに。「水問題×SDGs」に取り組む注目プロジェクトをご紹介

わたしたちの「命の水」を、いつまでもきれいに。「水問題×SDGs」に取り組む注目プロジェクトをご紹介

#SERVICE
  • すべての人に健康と福祉を
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • 安全な水とトイレを世界中に
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • 陸の豊かさも守ろう

皆さんは普段の生活で水を使うとき、何か意識をしていることはありますか?

日本は全国の広い範囲で水道網が普及しており、蛇口をひねればすぐに綺麗な水が手に入る環境です。また、日本の水道水は水質基準が厳しく、その質は世界の中でもトップレベルとも言えます。(出典:「第4回厚生科学審議会生活環境水道部会水質管理専門委員会」https://www.mhlw.go.jp/shingi/2002/11/s1108-5g.html

こうした環境が生まれてからずっと当たり前である私たちは、日頃何も考えずに水を大量に使ってしまっていることが多いのも事実。そんな日本でも、人口減少による水道事業の経営悪化や、それによって老朽化した施設更新への投資額が減少するなど、「水インフラ」に関する問題が増加しています。(出典:総務省「水道事業の課題と取組について」https://www.soumu.go.jp/main_content/000618172.pdf)また、産業化による水質汚染の解消なども大きな課題。今回はそんな日本の「水問題」に立ち向かうプロジェクトをいくつか紹介したいと思います!

人と水の、あらゆる制約をなくす。「小さな」水インフラを作りだす「WOTA」
まず一つ目にご紹介するのが、「人と水の、あらゆる制約をなくす」をコンセプトに「小さな」水インフラの普及を目指す、東京大学発のスタートアップ企業「WOTA」(https://wota.co.jp/ )です。
WOTA社は、現在の「大きな水インフラ」とWOTAが推進する「小さな水インフラ」を組み合わせることで、より創造的で持続可能な暮らしの実現を目指しており、簡易シャワーである「WOTA BOX」と、ポータブルな水道の「WOSH」を展開しています。

(WOTA BOX 画像出典:WOTA公式HP https://wota.co.jp/)

WOTA BOXは「とにかく生き延びる避難所生活」ではなく、「安心できる普段通りの避難所生活」ができるようにと考案された簡易シャワーです。最先端のAI水処理技術を活用したことで排水の98%以上を再利用できるようになっており、使える水が少ない状況でも多くの人が水を使うことができます。本来であれば2人しかシャワーを浴びることができない水量で、100人がシャワーを浴びることができるようになるのです。主に災害対応を想定したもので、災害時の後片付けなどで付着する汚れによる精神的なストレスや、感染症のリスクを防ぐという重要な役割も持っています。

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(WOSH 画像出典:WOTA公式HP https://wota.co.jp/)

一方のWOSHは、「公衆衛生のアップデート」のために考案されたポータブルな水道です。現時点ではウイルス感染症対策や災害時の利用を目的に導入実験などが実施されていますが、最終的には、水が安定供給できない地域での利用も目指しているそうです。水を入れて電源につなぐと利用でき、98%以上の水を循環利用できるような仕組みになっています。
WOTA BOXもWOSHも共通して、節水の効果が期待されています。WOTA社は水を繰り返し利用できるような仕組みをつくることで、同社が掲げるビジョン「都市でも、砂漠でも、無人島でも、宇宙でも。すべての人が、水ともっと自由に付き合える未来」の実現を目指しています。
みんなのゴミが、水を変える。使い捨てカイロで水をきれいにする「Go Green Cube」
続いて紹介するのは、「Go Green Cube」という特殊なキューブを用いたプロジェクト(https://go-green-group.com/ )。このプロジェクトではなんと、使い捨てカイロを再利用したキューブを用いて水を浄化しているそうです…!本来はゴミになってしまうものを活用して水をきれいにできるなんて、夢のようですよね。プロジェクトは、東京海洋大学の佐々木剛教授を中心とした研究チームと進めており、現在も開発中だそうです。

(画像出典:Go Green Group株式会社HP  https://go-green-group.com/)

カイロに含まれている二価鉄イオンがヘドロに反応することで悪臭を抑制し、水質を改善するそう。また植物性プランクトンの生育に生かした環境を作ることができるので、水生生物にとって理想的な水環境を維持するのに役立っているそうです。
Go Green Cubeを作っているGo Green Group株式会社では、一般の方からも使い終わったカイロを回収しているそうです。寒い日は、洋服での防寒では足りずカイロにも頼ってしまいがち。ゴミを出してしまった…と罪悪感もありましたが、これなら使い終わったカイロも水を浄化するための資源として使ってくれるのでありがたいですね。

水にまつわるさまざまな取り組みやプロジェクト、いかがでしたか?
私たちが普段は意識していない所にも、このような問題はたくさん潜んでいます。まずは「知ろうとすること」から始め、私たちにもできる行動と応援をしていきましょう!

■編集後記(今回の記事は、SDGsに興味を持つ学生ライターが執筆を担当しました)
私は普段は建築を学んでいますが、森林資源を中心とした環境保護にも関心があります。将来は今ある森林資源を大切にしながら、持続可能な建築をデザインしたいと考えています。
大学院で履修した授業で水にまつわるSDGsに関する内容が取り上げられていたことや、個人的に参加した学習会で森と海のつながりについて話があったことをきっかけに、自分たちの生命活動の基本にある「水」の大切さも考えるようになりました。

ライター:慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 石渡萌生
編集:SDGs MAGAZINE

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