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「アナザーエナジー展」挑戦しつづける力森美術館ナイトミュージアムツアー

「アナザーエナジー展」挑戦しつづける力森美術館ナイトミュージアムツアー

#EVENTS & SEMINARS

世界がリスペクトする“おばあちゃん芸術家”が集まる大展覧会。三吉彩花さんと森美術館 片岡真実館長と巡るオンラインツアー「NIGHT MUSEUM TOUR」。「こんなかっこいい女性がいたなんて!」感動と驚きの体験があじわえます。

戦後1950年代から1970年代にかけて活動を始め、年齢は72歳から106歳、現在に至るまで世界各地で制作活動を続ける女性アーティスト16人の作品が森美術館で展示されています。男性と女性が同じ活動をしていても男性の方が取り上げられたり、女性の作品では展示会できないはと言われることもあったジェンダーギャップの環境の時代が変化し、アート・マーケットの評価や流行が移り変わるなかでも、それらにとらわれることなく、自分だけのエネルギーを持ち活動を続け独自の創作活動を続けてきたアーティストです。「1世紀まった」という声があるように、続ける覚悟で絶対アーティストとして生きていく強い意志がこもった作品からエネルギーを感じることができます。

アナザーエナジー展とは?

片岡館長 直訳すると、何か別の力という意味ですが今回の展示会では72歳から106歳のエネルギー溢れる女性アーティスト16名の作品を展示しています。
三吉彩花 皆様、キャリアが50年以上ということですがこの世代に注目したのはどういった経緯ですか?
片岡館長 この10年くらいの間に、美術の再評価がされるようになり、これまで脚光を浴びていない作品が評価されるようになってきたんです。その作品はどれも女性らしいというよりもとてもパワフルで、こんな作品があったの?!と新しい発見でした。もっと見たい。と思ったのが今回の展示会のきっかけにもなっています。ここにある16名の作品はどれもカッコよくてエネルギッシュな印象を受けます。彼女たちの周りの評価を気にせず、自分がやりたいことを貫く意志の強さや継続する力がエネルギーとなり伝わってきます。そしてその結果、やっと美術界での評価を得ることとなったのだと思います。この中で、今回は4名をピックアップしてご紹介させていただきます。

<アーティスト・作品紹介>
アンナ・ボギギアン
日本での展示を控え、歴史と文化かから日本と自国(エジプト)の繋がりを調査。シルクロードという答えにたどり着き今回の作品に反映しています。絹産業で栄えた日本の歴史を作品背景に、現代にも繋がる自動車産業に移りゆくまでを美術館の空間をフル活用し表現しています。立体、ペインティングと表現は多岐にわたります。

画像引用:https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/anotherenergy/works/site-003.html

カルメン・ヘレラ
106歳と今回最高齢のアーティスト。101歳でニューヨークのホイットニー美術館で展示されてから評価が高まり、同時期にドキュメンタリー映画も公開されから今では超人気アーティストに。建築を学んでいたことから、作品は立体を好み直線や角度の美しさを表現しています。シンプルな中にもパワーを感じる作品になっています。「この日が来るのを1世紀近く待っていたことになるわ」と語るチャーミングな一面と反する堂々とした作品が魅力的。

画像引用元:https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/anotherenergy/works/site-008.html

ミリアム・カーン
スピード感あるペインティングがメインの作品。今回の展示会のポスターにもなっています。人間の平等性など社会問題にフォーカスしており今回の展示でもそのこだわりが見られます。例えば、飾られている小さなペインティングは高さがバラバラです。それは描かれている人物、動物の目の高さを見ている人の目線の高さに合わせているからです。こういった展示方法からも平等性というものを表現する彼女独自の方法が見られます。
画像引用元:https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/anotherenergy/02/index.html

三島喜美代

もともとはペインティングをしていたが、注目を浴びるようになったのは焼き物の作品。日常の中からインスピレーションを感じ、そのまま表現しています。今回の作品では「作られては捨てられるもの」への疑問があふれるとても大きな焼き物の立体作品が目を引きます。 情報が溢れる新聞、そして捨てられていく新聞。捨てられるカラフルでかわいい空き缶。すべてが本物とは違う素材である陶器で表現されている唯一無二の作品になっています。今では世界からも注目される日本人アーティストです。

画像引用元:https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/anotherenergy/works/site-011.html

最後に
今回ご紹介している4名の作品は、片岡館長による特に注目の作品ということですが、16名の作品すべてに物語があり新しい発見を楽しむことができます。男性が優位となるアートの世界でも諦めずに自分の信念に従って続けた女性のチカラ、正にアナザーエナジーを感じることができる作品がたくさん。NIGHT MUSEUM TOURでは普段は聞くことができない、片岡館長の解説もありグッとアートの世界に近づくことができた気がします。
ジェンダーギャップは、美術界のように世界でもまだ解消されたとは言えない状況にあったことが分かります。近年ではやっと美術界の再評価をはじめに、スポーツ界などジェンダーギャップの改善(SDGs 15 ジェンダー平等の実現)が図られていますがどれもまだ完全ではありません。目標を達成するためには、彼女たちのような強い意志、そして諦めない行動力が重要なのでしょう。今回再評価され、世界に認められた彼女たちの作品がその重要性に気づかせてくれます。

その他、あらゆる人をエンパワーし、より良い変化を共に創る、SDGsをテーマにしたスペシャルイベント 「ELLE ACTIVE! FESTIVAL 2021」のアーカイブを見るにはこちらから
https://www.elle.com/jp/fashion/a38360017/elle-active-festival-2021-summary/

  • [期間]2021.4.22(木)~ 2022.1.16(日)
  • [時間]10:00~22:00(最終入館 21:30)
  • [場所]森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)

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