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アシックスに続け!今こそ持続可能な社会に向けて本気で行動しよう


この記事に該当する目標
12 つくる責任つかう責任
アシックスに続け!今こそ持続可能な社会に向けて本気で行動しよう

7月26日、スポーツメーカーのアシックスが「サステナビリティレポート2023」の日本語版を公開。同社が掲げるVISION2030および中期経営計画2026に沿ったサステナビリティ活動の考え方や位置付けを紹介するとともに、2023年度におけるサステナビリティ活動の成果を報告しています。

アシックスが2023年に行ったさまざまなサステナビリティ活動の記録がレポートに

アシックスの取り組みは、「人と社会への貢献」「環境への配慮」という2つの柱に基づいています。アシックスは、この枠組みで持続可能な開発目標への具体的なアクションおよび倫理的なパートナーシップの構築という目標を掲げて、スポーツができる環境を守ること、人々の心身の健康の向上を目指しています。

「サステナビリティレポート2023」にアシックスは、【人と社会への貢献】として、運動におけるジェンダー格差を解消するための世界規模の研究調査プロジェクト「Move Every Mind」を実施したこと、KnowTheChainの2023年アパレル・フットウエア部門ベンチマークにおいて、業界平均の21点を大きく上回る40点を獲得し、65社中12位、日本企業では第2位を獲得したこと、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンビジョン「One Team, Stronger Together」を策定したことなどを掲載しています。

【環境への配慮】については、同社事業所でのCO₂排出量を29.8%削減、サプライチェーンでのCO₂排出量を21.6%削減(ともに2015年比)。フットウエアの戦略的1次生産委託工場の80%が1.5℃水準の削減目標を設定・開示、90%が再生可能エネルギー調達計画を策定・順次導入。
さらに温室効果ガス排出量が最も少ないスニーカー「GEL-LYTE III CM 1.95(ゲルライトスリーシーエム1.95)」を発売、さらに、同社を代表するランニングシューズ「GEL-KAYANO 30(ゲルカヤノ 30)」でカーボンフットプリントの表示を開始、5kmのランニング・ウォーキングで1本植樹する「Run for Reforestation Challenge(ランフォーリフォレステーションチャレンジ)」を実施し、50,000人を超える人が参加、など、多くの成果を掲載しています。

企業も個人も!「サステナビリティレポート」作ってみない?

SDGs magazineでも、SDGsの目標を達成するためには、私たち一人一人が積極的に行動を起こしていくことがとても大切であるとこれまでに何度も紹介してきています。

そして同時に、アシックスのように世界的な企業がアクションを起こし、数字で見てもわかるようなしっかりとした結果を残すことは、非常に大きな意味をもちます。目標12「つくる責任つかう責任」などもあるように、ものづくりをする企業、そしてそれを使う私たちには、地球を守っていく義務もあるといえます。

もちろん簡単なことではありませんが、多くの企業がアシックスのようにサステナビリティレポートを当たり前のように発表できるようになれば理想的かもしれません。また企業でなくても、個人的に取り組んだことをレポートにまとめていくのも良さそうです。

もう他人事でも綺麗事でもない!今こそ本気で行動しよう

「サステナビリティレポート2023」の発表にあたり株式会社アシックス 代表取締役会長CEO 廣田康人氏は、「この報告書は、アシックスにおけるサステナビリティストーリーの最新章です。我々は、地球への影響を抑えながら、いかに人々の心身の健康に貢献できるかを考え、科学的な根拠に基づき活動しています。また、意欲的な目標を掲げ、その達成に向けて高い意識を持ちながら社員一人ひとりが日々の業務に取り組んでいます。」と述べています。会社全体で意欲をもって目標達成に向け取り組むことにより、そこで働く人一人一人の意識もより高いものになっていることがわかります。

SDGsの目標にあげられているのは環境問題に関連することだけではもちろんありませんが、例えばこの連日の猛暑を見れば、環境については大きく配慮しなければならないことも明らかです。
アシックスには今後も企業のサステナビリティ活動をリードする一歩進んだ取り組みを続けてくれることを願うとともに、私たち一人一人もアシックスの取り組みに続いて持続可能な社会の実現に向け本気で行動していきましょう。


執筆/フリーライター Yuki Katagiri