皆さんは、「ソーシャルサーカス」をご存知でしょうか？

「ソーシャルサーカス」とは、ヨーロッパで25年以上前に始まった、貧困・障害など社会的（ソーシャル）な 問題を解決するためのサーカスのことを指します。サーカス技術の練習や習得を通じ、社会性やコミュニケーション力を育むプログラムとして、世界各地で社会的マイノリティ支援に活用されています。

SDGsの目標10である「人や国の不平等をなくそう」。その中のターゲット2番目として「2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、すべての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。」と掲げられています。「ソーシャルサーカス」は、まさにこの目標を達成するための手法のひとつなのです。

今回は、そんな「ソーシャルサーカス」を通して多様な個性を表現する、日本初のソーシャルサーカスカンパニー初公演の様子がオンライン配信されるとのことで、ご紹介します！

日本財団が主催する、パフォーミングアーツを通じて、障害・性・世代・言語・国籍など、個性豊かな人たちと一緒に楽しむ芸術祭、「True Colors Festival 超ダイバーシティ芸術祭 -世界はいろいろだから面白い-」では、4月25日から東京都の緊急事態宣言が発令されたことに伴い、4月25日(日)・26日(月)の2日間、池袋西口公園野外劇場グローバルリングシアターにて開催を予定していた「True Colors CIRCUS／SLOW CIRCUS PROJECT『T∞KY∞（トーキョー）～虫のいい話～』」の公演を中止していました。

しかし、この度、6月1日(火)～7月31日(土)の期間限定で、True Colors Festival公式YouTubeチャンネル、および、SLOW LABEL 公式YouTubeチャンネルにて、本作品の全編映像を配信することが決定！

空中につるされたリングでパフォーマンスを披露するエアリアルや、車椅子を使った迫力のあるダンスなど、異なる個性が特技になる、多様性あふれるパフォーマンスは必見です。

オンライン配信に伴い、クリエイティブプロデュースを務める栗栖氏は、「サーカスの技を習得する過程で築いた、ひとりひとりの成長とチームの絆、そのリアルなドラマを目撃できる作品です。誰もが個性を特技に変えてキラキラと輝ける舞台、そんな私たちが提案する未来の景色を、どうぞお楽しみください。」とコメント。

また、SLOW LABELオンラインショップでは、公演オリジナルTシャツとマスクを販売し、どちらもご注文した方には、公演パンフレットをプレゼントするとのことです。
（https://slowlabel.stores.jp／在庫終了次第受付終了）

本芸術祭では、誰もが鑑賞しやすい環境を目指しており、今回の配信では、日本語音声ガイド、日本語・英語字幕の鑑賞サポートも充実しています。
障害の有無、年齢、性、国籍を超えて集まった市民パフォーマーを含む総勢43名の出演者たちでつくりあげる、日本初のソーシャルサーカスカンパニーによる大規模な野外サーカス。私たちが目指したい、多様な社会の在り方が表現されています。
ぜひこの機会に、さまざまな個性が混ざり合うソーシャルサーカスの世界を通して、多様性について考えてみませんか？

■True Colors CIRCUS /SLOW CIRCUS PROJECT 『T∞KY∞ ～虫のいい話～』
【配信期間】 2021年6月1日(火) 10:00～ 7月31日(土) 24:00
【公演時間】 約60分 ※情報保障（字幕・音声ガイド）付きの動画も公開予定です。
【動画URL】
True Colors Festival YouTube公式チャンネル
スローレーベル YouTube公式チャンネル
【主催】 日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS、NPO法人スローレーベル