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カップヌードルを食べてSDGs?日清食品がパッケージに施したある工夫とは


この記事に該当する目標
12 つくる責任つかう責任 14 海の豊かさを守ろう
カップヌードルを食べてSDGs?日清食品がパッケージに施したある工夫とは

日清食品は6月4日にフタ止めシールの廃止と、新形状のフタ「“Wタブ”(ダブルタブ)」への切り替えを発表しました。
フタ止めシールの廃止は年間約30トンものプラスチック原料の使用量削減に貢献します。

この取り組みは、2019年9月から開始した、地球と人の未来のためにすべきこと、できることに今すぐ取り組んでいく「カップヌードル DO IT NOW!」プロジェクトの一環です。
新しい形のフタを使用することで、プラスチックごみの削減に貢献していく姿勢を示したこの取り組みは、ネット上でも大きな反響を呼んでいます。

SDGsの達成に向けての取り組み

実はこの日清食品の取り組みは「SDGs」の達成に大きく貢献するものです。
SDGs (Sustainable Development Goals)とは“持続可能な開発目標”のこと。
人類がこれからもこの地球に住み続けられるよう、17個のさまざまな目標と合計169個の具体的なターゲットを設定して、2030年の達成に向けて現在各国が協力して取り組んでいます。

それらのうち、今回のプラスチックゴミ削減に関係してくるのは14番目の目標「海の豊かさを守ろう」です。この中には以下のように10個のターゲットが含まれています。

パッケージの工夫によってプラスチックゴミを削減することは、ターゲットのうち14.1「2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する」や、
14.2「2020年までに、海洋及び沿岸の生態系に関する重大な悪影響を回避するため、強靱性(レジリエンス)の強化などによる持続的な管理と保護を行い、健全で生産的な海洋を実現するため、海洋及び沿岸の生態系の回復のための取組を行う」の達成に主に関わっています。

マイクロプラスチックの話題は最近よく話題に上がっていたので、ご存知の方もいるのではないでしょうか。

ドミノ式に繋がるSDGs

それだけではありません。
この問題に取り組むことで、12番目の目標「つくる責任 つかう責任」のうち、ターゲット4「2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する」や
ターゲット5「2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する」、
さらにターゲット8「2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする」などの達成にも関わってくるのです。

一つのプロジェクトがさまざまな目標の達成に貢献していることからもわかるように、
一見関係のないような目標同士も実は密接に関わっています。

普段からよく目にするカップヌードルにもこんな工夫がされていたんだ、と驚いたかもしれませんが、この他にも私たちの身の回りにはSDGs達成に向けてさまざまな取り組みが行われ、工夫が施されています。
コンビニやスーパーに行く際は、日清のカップヌードルはもちろん、SDGsのことを考えた商品があるか探してみてください。