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日本人女性は世界で1番寝てない。睡眠時間にもジェンダーギャップが。


この記事に該当する目標
5 ジェンダー平等を実現しよう
日本人女性は世界で1番寝てない。睡眠時間にもジェンダーギャップが。

働く女性って、本当にパワフルですよね。筆者の周りにいる起業ママも、日々の家事をこなし、子供を寝かしつけた後に仕事をし、朝ははやく起きて朝食やお弁当作り。
いつ寝ているのか?と側からみていると心配になってしまいますが、本人は好きな事をしているのでとても生き生きと楽しそうです。でもやっぱり本人の健康は心配…実はデータでみると、日本の女性は世界一寝てないとされています。

睡眠にもジェンダーギャップが?!

■働く女性の割合は1985年から比べると2018年には1.3倍増(※総務省「労働力調査」によるもの)
■働く母親の割合は2019年には72.4%(※厚生労働省「国民生活基礎調査」によるもの)

そして、世界の平均睡眠時間は7時間22分に対して日本人の平均睡眠時間は6時間43分と世界ワースト1位(OECD2021年調べ)。コロナ下で16分増加している傾向はありつつも、夫のテレワークは妻の家事・育児時間を増やしているという意見もあります。

画像:BRAIN SLEEP公式HP情報を基に作成(https://brain-sleep.com/sleep-deviation/research2021/#report01

さらに他の国と比較して驚きなのは、日本は男性より女性の睡眠時間の方が短い、ということです。これは決して喜ばしいことではなく、ジェンダーギャップとの相関性も考えられるデータです。

画像提供:三島和夫先生(秋田大学大学院医学系研究科精神科学講座)2017年調査データより

働く女性が増えているのに、「家事や育児は女性の仕事」との見解がまだまだ根強く残る日本、仕事に家事・育児となると睡眠時間が思うようにとれないのは一目瞭然。
それでも頑張る日本人女性、少し頑張りすぎではないでしょうか?

「寝ても眠い」「体の疲れがとれない」その原因は睡眠の質が悪いのかも。睡眠満足度の高い人に学ぶ質の良い睡眠とは?

家事や育児で充分な睡眠時間がとれない事はもちろんですが、就寝前のスマホチェックや過度なタスクによるストレスは、ホルモンバランスも崩れやすく、自律神経は乱れ、交感神経が優位になっている可能性も。
このような状態では睡眠の質にも良くない影響を及ぼしてしまいます。

また、睡眠満足度と睡眠時間に関する調査では、睡眠時間のとれている人は睡眠満足度の高さに「目覚めの良さ」や「起きた時に空腹を感じていること」「朝まで起きずに眠れること」など、睡眠の質にも着目している人が多いようで、睡眠中にいかに体のリセットができているかどうか?がポイントのようです。
(コアラスリープジャパン調べ)https://prtimes.jp/main/html/rd/amp/p/000000034.000033793.html

「なかなか起きれない」「目覚めが悪い」「お昼頃までお腹が空かない」「夜中に何度か目覚めてしまう」など思い当たる方は、睡眠の質が悪いのかもしれません。

睡眠不足が引き起こすのは女性にとって不都合な事ばかり!

結局は自律神経やホルモンバランスの乱れが先か、睡眠不足により自律神経やホルモンバランスが乱れるのか…。といったところになるのですが、どちらにせよ自覚はなくとも、身体は思っている以上に精神的ストレスや肉体的ストレスを抱えてしまっているのかも知れません。

自律神経が乱れると基礎体温も下がってしまいます。
冷えは万病の元とも言われている通り、免疫機能の低下を引き起こし、体調不良や最悪の場合は女性特有の疾患も抱えてしまいます。
さらに基礎代謝も悪くなるので、なかなか痩せなかったり、太りやすくなってしまったり、お肌に影響が出る場合も。
少し例を挙げるだけでも、女性にとって決して嬉しい状態ではありませんよね。
とはいえ「わかっているけどできない」そんな声が聞こえてきそうです。

今すぐ見直すべき睡眠時間と睡眠の質。そして男性へ求める理解とは?

家庭の中心でもある妻であり母が、パートナー・娘がもし何らかの疾患になってしまったら?結果的に困るのは家族全員ですよね。
私たち人間には体内時計というものがあり、地球のリズムと深く関係しリンクしています。そのうえ女性には月経リズムまであるのです。
PMS(月経前症候群)がひどい人は生活リズムが完全に崩れてしまっている可能性も。
頑張る人ほど人に頼れない傾向があり、母だから、妻だから、恋人だから、娘だからと一人であれこれ抱え込んでしまいがちですが、ご家族やご夫婦で話し合い、少しでも負担を軽減する努力も必要なのではないでしょうか。
男性の皆様も、家事や育児は女性の仕事だ。という考えはもう古い。
いつまでも美しく、好きな事をして明るく輝いていている奥様の姿と、ストレスや不眠で疲れている奥様とだったら、どちらを望みますか?

イメージ

生涯のパートナーの負担を、少しでも軽減できるように一緒に考えてみて下さい。
まずは毎日30分でも多く睡眠時間を取れるように見直してみる。
・スマホは次の日の朝にチェックする。
・寝る時間を決めておやすみモードを活用し、スマホの通知が鳴らないように設定する。
・朝の準備を前日に済ませ、少し遅めに起きる。
など、できる限り睡眠を優先した行動を意識してみると、案外たくさん出てくるものです。

そして睡眠の質を上げるためには
・睡眠前はスマホやタブレットなどのブルーライトを避ける
・夜のカフェインは控える
・寝酒をしない
・就寝時間の1時間〜2時間ほど前に入浴をして体温調節をする
・午前中に日光をたくさん浴びる
・ウォーキング等適度な運動を取り入れる
など、いくつかの方法を試してみてください。

自律神経が整うと、睡眠の質も良くなり体のリセットもできるので、美容にもいいことずくめです!
「忙しいからできない」ではなく「協力し合い、仕事や家事に育児をいかに健康的にこなすか」を長い目で見つめ直し、改めて考えてみるきっかけになればと思います。
もちろん無理は禁物、できることからひとつずつアクションしてみましょう。