“遊びながら学べる貴重な時間”が未来への投資に。 ねんど遊びとSDGsの意外なつながり
この記事に該当する目標


子育て中の親なら一度は経験する“ごっこ遊び”や“ねんど遊び”。実はその時間が、子どもの未来を育む大切な投資だとしたら?「プレイ・ドー(Play-Doh)」を展開するハズブロジャパン合同会社が行った意識調査では、3〜5歳の子どもを持つ親たちの“リアルな気持ち”が浮き彫りに。一方、ねんど遊びは創造力や社会性を育てる非認知能力の発達に寄与する「知育」としても注目されています。この記事では、子どもたちの遊びがSDGsの「質の高い教育」とどのようにつながっているのか、親の目線も交えながら紐解いていきます。
ハズブロジャパン合同会社が3〜5歳の子どもを持つ親1,100人に行った「ごっこ遊び」に関する調査によると、親子で最も人気の“なりきり遊び”は「お店やさんごっこ」。次いで「おままごと」や「お医者さんごっこ」が続き、家庭や職業を模した遊びが主流であることがわかりました。さらに子ども世代では「YouTuber(15.2%)」「宅配ごっこ(8.7%)」といった、時代を反映したごっこ遊びも挙げられており、日常にある職業への興味がそのまま遊びに投影されています。


また、“ごっこ遊び”に使われるおもちゃとしては、「ぬいぐるみ・人形」「おままごとセット」「ブロック・積み木」「ねんど」「小道具類」が上位を占め、世代を超えて定番の道具が根強い人気を集めていることもわかりました。


とはいえ、親の本音は少し複雑。調査では約3人に1人が「少しめんどくさい」と感じており、筆者自身も例外ではありません。3歳の子どもと暮らすなかで、ごっこ遊びが始まった頃は「少しどころかかなり面倒」と感じたこともあります。家事や仕事に追われる日々のなかで、全力で遊びに付き合うことは、時に大きな負担になるからです。


それでも「ごっこ遊び」や「ねんど遊び」が、子どもの「表現力」「想像力」「コミュニケーション能力」など、いわゆる非認知能力を育てる知育の一環と知ってからは、その価値の見方が変わりました。
今回の調査でも、約9割の親が「知育に良いならやらせたい」と前向きな姿勢を示しており、半数近くの親が「お手本を見せる」「一緒に遊ぶ」といった能動的な関わりをしている実態も明らかになっています。


「片付けのしやすさ」や「自由な表現ができること」など、親としてのリアルな配慮も求められる一方で、ねんど遊びはごっこ遊びと同様に、子どもにとって“遊びながら学べる”貴重な時間。
SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」の観点からも、こうした日常の遊びが、子どもの成長を支える学びの入り口として注目されています。


そんな“学びを含んだ遊び”をサポートする知育ツールとして、世界中で親しまれているのが、こむぎねんどブランド「プレイ・ドー(Play-Doh)」。小麦、水、塩を主成分としており、やわらかさが特徴のねんどは幼い子どもでも扱いやすく、カラフルな色合いは感性を刺激します。楽しみながら想像力を育み、自分だけの世界を自由に表現できる、まさに遊びと学びが融合したアイテムです。




ごっこ遊びとの相性も抜群で、「歯医者さんごっこ」や「パスタ屋さんごっこ」といった親しみやすいシチュエーションなら、親も戸惑うことなく自然体で子どもと向き合うことができ、想像の世界を一緒に楽しむきっかけにもなるはずです。「プレイ・ドー ねんどでおかしやさん わくわくスイーツメーカー」や「プレイ・ドー トッピングいっぱい!カラフルソフトクリームメーカー」を使えば、「お店やさんごっこ」がよりリアルで没入感のある体験に。ケーキやアイスクリームを作って商品に見立てることで、「売る」「買う」「作る」といった社会の仕組みに自然と触れながら、創造力や表現力、さらには社会性まで、幅広い力を育てていけるのです。


子どもの「遊ぼう!」に付き合うのは、親にとって決して簡単なことではありません。それでも、“遊びが未来への投資になる”と知るだけで、ほんの少し心に余裕が生まれます。特に「非認知能力」と呼ばれる、創造力・協調性・コミュニケーション力などは、成績では測れないけれど、これからの社会を生き抜くうえで欠かせない力。そしてそれらは、日々の遊びを通して少しずつ育まれていくのです。


ねんどを使った“ごっこ遊び”なら、つくる楽しさが加わることで子どもの創造力はさらに刺激され、親子のコミュニケーションも自然と深まっていきます。散らかったねんどや準備の手間さえ、親にとっては思いがけない気づきや癒しの時間になることも。
実際、調査でも「子どもの成長に役立ちそう」「楽しい」「親子の絆が深まると感じる」といった声が寄せられごっこ遊びは子どもにとってだけでなく、親にとっても“価値ある時間”として受け止められていることがわかります。
ねんど遊びやごっこ遊びは、決して“ただの暇つぶし”ではありません。非認知能力を育て、創造力や社会性を養う「遊びながら学ぶ」教育そのもの。こうした時間の積み重ねは、子どもが未来を生きる力へとつながっていきます。
「ちょっと面倒」そんな気持ちがあっても、意味のある手間だと気づくことで、親子の時間はぐっと豊かに。日常の遊びのなかに、SDGsの精神が確かに息づいている―そんな視点で、今日の遊び時間を少しだけ違う目で見てみるのもいいかもしれません。
執筆/フリーライター シナダユイ