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アパホテルが取り組むSDGs 前編 元谷拓専務に聞く客室とアメニティに込められた思い


この記事に該当する目標
6 安全な水とトイレを世界中に 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに 12 つくる責任つかう責任
アパホテルが取り組むSDGs 前編 元谷拓専務に聞く客室とアメニティに込められた思い

当WEBメディアと連携し、パーソナリティの新内眞衣さんとともに未来の地球をより良くするための17の持続可能な開発目標からなるSDGsを楽しく分かりやすく学べるニッポン放送のラジオ番組『SDGs MAGAZINE』。新内さんがパーソナリティに就任して2025年4月で4年目を迎えた同番組は、毎週土曜日の正午から午後4時までオンエアされているニッポン放送「土田晃之 日曜のへそ」の中でお笑いタレント、土田晃之さんとともに生放送で届けられる形にリニューアルされた。5月18、25日の放送では「アパホテル」を2週にわたって特集。同社のSDGsへの取り組みに迫るべく、ニッポン放送の内田雄基アナウンサーが、アパホテル株式会社の代表取締役専務を務める元谷拓さんに話を聞いた。

「高品質」「高機能」「環境対応型」を基本理念とする新都市型ホテルとして、ホテル業界を牽引するアパホテル。5月18日の放送では、まず客室やアメニティに取り入れられている施策にSDGsの観点から迫った。

新内 「内田アナ、今回はどちらへ?」

内田 「今回は、私も何度もお世話になっております『アパホテルのSDGsの取り組み』をご紹介したいと思っております。お2人とも、アパホテルはもちろんご存知ですよね」

土田・新内 「はい」

土田さんは過去にテレビ番組で、アパホテル取締役社長の元谷芙美子さんを取材。リポーターとして自宅をたずねたこともあるとか。

土田 「俺、行きましたよ、リポーターで」

新内 「えーっ」

内田 「どんなお家なんですか」

土田 「もう信じられないぐらいの(笑)。本当に大きくて、『わーおっ!』って」

内田 「さて、そのアパホテルですが全国にいくつあるかご存知でしょうか」

新内 「結構ありますよね」

土田 「相当ある。だって普通に歩いていても、『ここもアパじゃん』って」

新内 「六本木だけでも、めっちゃありませんか」

内田 「同じ街にいくつもありますよね。2025年4月21日現在で全国に899ホテル 、12万3550室あるんです」

新内 「すごい! 大規模すぎる」

今回、そんなアパホテルのさまざまなSDGsの取り組みを紹介するべく、内田アナが向かったのが東京・赤坂にあるアパグループ本社ビル。アパホテル株式会社の本社にあるモデルルームで元谷拓専務を直撃した。

アパホテルとSDGs
~東京・赤坂のアパホテル本社にて~

内田 「今日はアパホテルの本社にやってきました。ここからはアパホテルの元谷専務にお話をかがっていきます。よろしくお願いします」

元谷 「こんにちは。よろしくお願いします」

内田 「まず、アパホテルのお部屋のSDGsについてうかがいたいのですけれども」

元谷 「アパ(APA)の社名の由来は『Always Pleasant Amenity』といいまして、『いつも気持ちの良い環境』というのが会社の中に社名として入っています」

内田 「はい」

元谷 「そして、アパグループの最大の商品が、こちらです」

そう元谷専務が切り出すと、フロアの一角に現れたのが見慣れたアパホテルの一室。取材陣からざわめきが起こる中、内田アナも「会議室のあるフロアなんですけど、一瞬でガラスが透明に変わり、お部屋が出てきました」と目を丸くし、モデルルームの様子を興奮気味に“実況”した。

元谷 「アパグループの本社ビルの中に、客室をモデルルームとして持ってきています。まずはこの中に入っていただくと…」

内田 「あっ、入ってよろしいんですか?」

元谷 「はい、大丈夫です」

目標6『安全な水とトイレを世界中に』につながる節水の工夫

新都市型ホテルを掲げ、環境対応型の設備にこだわるアパホテル。まず元谷専務が紹介したのがお風呂まわりだった。浴槽の形状を卵型にした「卵型浴槽」を導入し、通常の浴槽より約20%の節水を実現。かつ、ゆったり入浴できるアパホテルオリジナルのユニットバスとなっている。

元谷 「直方体のお風呂と違って卵型なので、先っぽと後ろが丸くなっています。座っていただくと、お尻周りがたっぷりしていて狭く感じないと思うんです」

内田 「あぁ〜、いいですね」

元谷 「人間って、つま先が太っている人はいないので。つま先は卵の先端にいくため、抉れていても狭く感じないんです」

内田 「なるほど!」

元谷 「でも、直方体のお風呂に比べると湯量は20%カットできます」

内田 「それだけお湯を無駄にしないですむ」

元谷 「はい。お湯を沸かす電気とかガス代も当然かからなくなるので、そこも環境対応型になっているということです。また、シャワーヘッドは最近、美肌効果と節水効果がある『ウルトラファインバブル』の商品を入れていまして、恐らく50%ぐらいは湯量がカットされているんじゃないかと思います。美肌効果もあるので、美しく健康に過ごしていただいて、さらに節水効果もあります」

内田 「工夫が、たくさんされているんですね」

プラ削減を実現するアメニティの切り替え

続いて内田アナが注目したのが、洗面台に置かれた歯ブラシ、髭剃り、シャワーキャップなどのアメニティの数々だった。アパホテルは2022年4月に施行された「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」(プラスチック資源循環法)を受け、アメニティを改良。環境に優しいバイオマス素材を使った歯ブラシなどへの切り替えを行っている。アパホテルの公式サイトによると、2024年度は目標値(250トン)の117%となる292.9トンものプラスチック削減を達成。2025年度は300トンを目標に定め、さらなる環境負荷低減を見据えている。

元谷 「歯ブラシは昔、プラスチックだったんですけども、今は段々“脱プラ”になってきていて、竹を粉砕した竹粉バイオマスを35%配合しています。今後、配合比率が高まって、ちょっとずつプラスチックを排除する形になってくると思います」

内田 「消耗品ですからね、歯ブラシは。持ってみても、全然プラスチックと変わらないですね」

元谷 「あとは、客室全体がコンパクトなので、1部屋からのCO2や電気・水道・ガスが、より省エネになっています」

内田 「無駄のないお部屋になっている」

元谷 「はい。客室がコンパクトということは、すぐ涼しくなるし、すぐ暖かくなる。そういう形で対応しているのがポイントだと思います」

客室をあえて「コンパクト」に設計し、CO2の排出量を抑えるのもアパホテルのSDGs。卵型浴槽の開発なども含めた取り組みにより、1室あたりのCO2排出量は、一般的な都市ホテルの3分の1まで削減することが可能になるという。

「スイッチ」でもSDGs

内田 「全体的に、お部屋の至るところまで考えられているっていうことですね」

元谷 「そうですね。次は、この黒いボタンを押してみていただけますか」

内田 「『おやすみスイッチ』って書いてありますね」

元谷 「はい。『GOOD NIGHT』と書いてありますので、それを押してください」

内田アナがボタンを押すと、ユニットバス以外の電気が全て消え、部屋が一瞬で“睡眠モード”へと切り替わった。

元谷 「寝る時に眼鏡を外したりしていても大丈夫ですし、眠い時に1個で消えた方が安心ですよね。電気って消したくても、『どこだったかな』とかやっているとイライラするので、そういうストレスが少ない」

内田 「全てを『お休みスイッチ』で一気に切ることができる」

元谷 「はい。枕元にコンセントを多めに用意し、エアコンとか照明とか全部を集中して配置しているので、一括で省エネできます」

睡眠時の快適性も追求されており、ベッドは横幅1400ミリのセミダブルベッドを多くのホテルで導入し、ふんわりとしたオリジナルの高級羽毛布団(デュべ)を採用。枕もアパホテルオリジナルの「3DメッシュまくらRRIDE FIT(プライドフィット)」と「4WAYまくらADJUST FIT(アジャストフィット)」の特長が異なる2種類を用意している。

元谷 「この枕、めちゃくちゃ売れているんです。皆さんから『この枕、欲しい』『買いたい』という声が多かったので、最近販売するようになり、大変好評をいただいています」

客室の冷蔵庫が、宿泊客自らスイッチでオンオフを切り替えられるスタイルになっているのも、アパホテルのこだわりだ。

元谷 「従来の他社ホテルだと、冷蔵庫のスイッチは入れっぱなしで、冷え冷えの状態なんですけど、アパの場合は通常スイッチを入れていません。お客様が使いたい時だけ、スイッチを入れて冷やしてほしい、と」

内田 「はい」

元谷 「冷たい水を飲むと内臓が冷えてしまうので冷蔵庫を使わないっていう人もいるでしょう。寝る時も冷蔵庫って一定の音が出るので、静かに寝たいっていう人は睡眠の妨げになるのでスイッチを切りたいっていう人もいます。ですので、使いたい人はつけていただく。アイスクリームなど冷たく冷やすものがあればつけられるし、使う人の用途でスイッチを入り切りできるようにしているというのがポイントです」

内田 「枕元で、手元にアイスクリームとかがあるっていうのがホテルの醍醐味ではありますけど、普段冷蔵庫が頭の近くにあって寝る人って少ないですからね。そうか、音が気になる人もいるんですね」

元谷 「あとチェックイン時間が大体午後3時からなのですが、お客さまによっては夜12時にチェックインする人もいますよね」

内田 「はい」

元谷 「その9時間って、冷蔵庫をつけっ放しだったら環境に悪いですよね」

内田 「確かに」

元谷 「そういうところも含めて無駄をなくしている。無駄をなくす=ECOということです」

内田 「無駄をなくすこととECOっていうのが必然的につながってくる」

元谷 「はい。あと最近はデイユースプランも人気です。宿泊とか出張、旅行だけではなく、オフィスとか書斎代わりに、例えば東京の方が東京のアパホテルを昼から夕方までデイユースで使っていただく。仮眠とか、体調悪い方が『ちょっと1時間だけ寝たい』とか、個室の勉強部屋として使っていただいて、最後に大浴場や露天風呂でひとっ風呂浴びて、すっきりして会食に行く。大体5000円とか6000円で出していて、結構人気なんです」

内田 「最高じゃないですか(笑)」

元谷 「はい。使われる方が多いですね」

体験して分かる使い勝手の良さ

~スタジオから~

内田 「アメニティのプラスチックの削減だったり、シャワー室の節水だったり、一つ一つはそんなに大きなことじゃなくても、先ほどお話ししましたけども12万室以上あるので…」

新内 「それはもう『ちりつも』ですものね、完全に」

内田 「もう、これだけの大規模なものだと、『ちりつも』というよりも大きな山になると思うので、しっかり取り組んでいきたいというお話でした」

新内 「そうかぁ」

続いて、内田アナは実際にモデルルームでアパホテル仕様の風呂やシャワーを体験。お湯をためるところから、その使い勝手や工夫などをリポートした。

まず、アパホテル客室の浴槽で目が行くのが壁面に貼られた「ECO LINE」のシール。このラインまでためて入ると適正な湯量になるというもので、節水に貢献しているのだという。あらかじめ設定した湯量になると自動的に湯水が止まる「定量止水栓」も順次導入されている。

内田 「最高です! もう、このままアパホテルの部屋に泊まって、帰りたくない」

新内 「めっちゃ、楽しんでる!」

土田 「なんですか、ぴちゃぴちゃっていうお湯の音(笑)」

新内 「アパホテルの本社で、モデルルームのお風呂に実際に入る人って、どれぐらいいるんですか(笑)」

内田 「いないと思います! 私、わざわざ水着を持って行きましたからね」

新内 「でも、実際に体感して…」

内田 「はい。浴槽も卵型で角のところがデッドスペースになっているので節水につながっている。でも、足はちゃんと…」

土田 「伸ばせるもんね」

内田 「その辺りは、すごく良かったですね。土田さん、背が高いじゃないですか」

土田 「はい」

内田 「シャワーのヘッドの向きって、結構苦労しませんか」

土田 「うん、します」

内田 「あれも調節できるようになっていたり」

土田・新内 「へー」

内田 「いろいろな体のサイズに合わせて使えるように、お風呂の中もなっていて、その辺りはさすがだなと思いました」

土田 「俺、アパホテルに泊まったことがないんですよ」

新内 「えーっ!?」

土田 「ロケとか行った時の楽屋として、部屋で着替えたりするぐらいで、シャワーとかも浴びたことないから、本当にぜひ今度使ってみます」

内田 「シャワー、浴びてみてください」

土田 「はい」

内田 「私の取材は以上でございます」

新内 「いや、素晴らしかったです。お風呂にまで入って、どうなのかなって思いましたけど(笑)」

内田 「他の人たちに見られながらお風呂に入るのも初めてだったので、不思議な気持ちにはなりましたけどね」

新内 「ありがとうございます。では、引き続きいろいろなところに取材、お願いします!」

内田 「次回もアパホテルの取り組みをご紹介します。ホテルの楽しみといえば食事。アパホテルの『食』にまつわるSDGsです。(小声で)アパカレーの話題もあるらしいですよ」

新内 「なるほど!」

土田 「有名なやつ!」

節水を実現するさまざまな設備はSDGsの目標6『安全な水とトイレを世界中に』、プラスチック削減に向けたアメニティの切り替えは目標12『つくる責任 つかう責任』、利便性と省エネを両立させたスイッチの導入は目標7『エネルギーをみんなに そしてクリーンに』と、さまざまなところにSDGsにつながる取り組みがあるアパホテル。後編では、ビュッフェにおける食品ロス削減対策やアパカレーの“意外な側面”など、「食」の取り組みに迫る。

 (後編につづく)