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電⼒をⒽへらす Ⓣつくる Ⓣためる|今すぐ取り組める、家計にも地球にも優しい猛暑の夏に向けた節電アクション


この記事に該当する目標
11 住み続けられるまちづくりを 13 気候変動に具体的な対策を
電⼒をⒽへらす Ⓣつくる Ⓣためる|今すぐ取り組める、家計にも地球にも優しい猛暑の夏に向けた節電アクション

東京都は、2023年から「電⼒をⒽへらす Ⓣつくる Ⓣためる」の頭⽂字からとった“HTT”をキーワードに、都⺠・事業者等への働きかけを通じて脱炭素社会に向けたアクションを行っています。
近年、ほぼ毎年のように平年より暑い夏が続き、熱中症対策や暑さ対策に注⽬が集まっている⼀⽅、電気代⾼騰や物価⾼など暑さ対策には家計への負担も⼤きいことが注視されています。

また、エアコンなどの使⽤により、発電時に排出されるCO2やフロンガスは地球温暖化にも影響を与えることから、節電と節約は密接に関係しているといえます。

本記事では、東京都が取り組む“HTT”の活動をもとに、使い⽅次第で節電をしながら家計の節約もできる、知ってトクするアクションをご紹介します。

今年はどれだけ暑くなる?熱帯夜への対策も必須に

気象庁の発表(2025年5⽉20⽇時点)によると、2025年の夏は地球温暖化の影響等により、地球全体で⼤気の温度が⾼いことが予想されています。とくに本州付近を中⼼に暖かく湿った空気が流れ込みやすいことから6⽉〜8⽉は暖かい空気に覆われやすく、梅⾬前線の活動が活発になる時期があることで降⽔量は平年並みか多い傾向が⾼いといわれています。

記録的な⾼温となった2023年、2024年の夏に⽐べ、⽐較的⼀般的な⾼温になると⾒込まれているものの、1898年〜2024年までに観測した⽇本の年平均気温の経年変化によれば、気温は毎年上昇しており、100年あたりおよそ2℃上昇していることが伺えます。また、夜間の最低気温25℃以上となる熱帯夜も近年では⽇数が増えており、暑さ対策は昼間だけでなく、⼀⽇中必要となってきています。

気候変動に具体的な対策を!東京都が取り組む“HTT”

夏の猛暑や熱帯夜の⻑期化のような気候危機の深刻化の原因になっているのが、地球を温める「温室効果ガス」が増えすぎていることです。⼈間の活動などによって排出される「温室効果ガス」のうち、約4分の3 にあたるのが⽯炭、⽯油、天然ガスといった「化⽯燃料」を燃やすことで発⽣する二酸化炭素(CO2)。そんな温室効果ガスの減少に向けた活動として、世界では、「気温上昇1.5℃未満。 2050年までにCO2排出量を実質ゼロ」にするという共通の⽬標を掲げており、東京都も、2050年のCO2実質ゼロに貢献する「ゼロエミッション東京」実現を⽬指しています。

ただ実際には、脱炭素社会へ向けた活動はハードルが⾼いのではと思われているのが現状。そこで東京都が行っているのが「電⼒をⒽへらす Ⓣつくる Ⓣためる」の頭⽂字からとった“HTT”アクションです。まずは⾝近なところから、都⺠⼀⼈ひとりが脱炭素社会に向けたアクションをしやすいような取り組みを行っています。

今⽇から取り⼊れられる“HTT”アクション11選

ここからは、“HTT”の中で最もトライしやすい、H(へらす)を実践できる、11のポイントをご紹介します。

1.衣服を工夫し、冷房時の温室は28°Cを目安に
約970円おトク!!
CO2前減量:14.8kg
省エネ効果:30.2kWh

2.蛍光灯からLEDシーリングライトに交換
約2,190円おトク!
CO2前減量:33.3kg
省エネ効果:68.0kWh

3.フィルターをこまめに掃除(月2回程度)
約1,030円おトク!!
CO2前減量:15.6kg
省エネ効果:32.0kWh

4.テレビ画面は明るすぎないように設定
約870円おトク!!
CO2削減量:13.3kg
省エネ効果:27.1kWh

5.契約アンペアの見直し(50A→-40A)
3,400円おトク!!

6.炊飯器の長時間保温はせず、使わない時はプラグを抜く
約1,470円おトク!!
CO2削減量:22.4kg
省エネ効果:45.8kWh

7.衣類乾燥機は自然乾燥と併用
約12,710円おトク!
CO2削減量:193.0kg
省エネ効果:394.6kWh

8.使わない時は電圧便座のふたを閉める
約1,120円おトク!
CO2削減量:17.1kg
省エネ効果:34.9kwh

9.冷蔵庫にものを詰め込まない
約1,410円おトク
CO2削減量:21.4kg
省エネ効果:43.8kWh

10.冷蔵庫は壁から適切な間隔で設置する
約1,450円おトク!!
CO2削減量:22.1kg
省エネ効果:45.1kWh

11.電気ポットの長時間保温はしない
約3,460円おトク!!
CO2削減量:52.6kg
省エネ効果:107.5kwh

いかがでしたか。これならできそう、というものが思った以上にたくさんあったのではないでしょうか。テレビの明るさはすぐにでも変えられそうですし、家電の長時間保温を避けてプラグを抜くことも少し意識すれば簡単にできそうです。

異常な猛暑やゲリラ豪⾬など、地球温暖化の影響はまったなしの状況にある現在、気候変動の危機に⽴ち向かうキーワードは「脱炭素化」です。個⼈や企業が今⽇からできるアクション“HTT”を意識し、暮らしを⾒直すことで『脱炭素社会』の実現につながります。また、“HTT”の取り組みを⾏うことで、節約につながり、家計負担も減ることがわかっています。毎⽇のちょっとした積み重ねで家計にも地球にも優しい暮らしを⼼がけましょう。

ラジオでも、“HTT”の取り組みを放送中!

施策の⼀環として、6⽉26⽇(⽊)には、「HTT取組推進宣⾔企業」であるエフエム東京(TOKYO FM)のラジオ番組『ONE MORNING』内コーナー【ONE UP TOPICS】にて、同じく「HTT取組推進宣⾔企業」の京王電鉄の鉄道事業本部 ⾞両電気部 ⾞両企画担当 主任技術員 宮園⽒が出演し、HTTにもつながる2026年初めに導⼊予定の環境性能を⾼めた新型通勤⾞両「2000系」などについて語られました。

今後の暮らしに密接に関わってくる地球温暖化を⾒据えたHTTの活動を知るきっかけとして、タイムフリーなども活用して、こちらもぜひご視聴ください。

• 放送番組:ONE MORNING(毎週⽉〜⾦、朝 6 時〜9 時)
       ONE UP TOPICS コーナー
• 放送⽇   :6 ⽉ 26 ⽇(⽊)
• 放送時間:8 時 38 分頃〜8 時 48 分頃
• 実施内容:⽣放送トーク

https://www.htt-sengenkigyou.metro.tokyo.lg.jp/


執筆/フリーライター Yuki Katagiri