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SDGsネイティブ世代が選ぶ企業とは? 採用担当者に聞く「未来の空間づくり」を担う人材育成


この記事に該当する目標
8 働きがいも経済成長も 10 人や国の不平等をなくそう 12 つくる責任つかう責任
SDGsネイティブ世代が選ぶ企業とは? 採用担当者に聞く「未来の空間づくり」を担う人材育成

新入社員が本格的に業務をスタートさせ、次年度の採用活動やインターンシップ準備が活発になる春の季節。
SDGsや社会課題の解決に高い関心を持つ「SDGsネイティブ」と呼ばれる若い世代は、企業選びにおいて何を重視しているのでしょうか。
これまでの連載で、環境配慮型のモノづくりや、多様な働き方を支える空間づくりなど、サステナブルな経営を実践する小松ウオール工業株式会社の取り組みをご紹介してきました。今回は「未来の空間づくりを担う『人材・採用』」にフォーカス。同社の人事部 採用担当者に、採用現場で感じる学生の価値観の変化や求める人材像、そして若手社員の育成について伺いました。

就職活動における学生の価値観は「社会的価値」へシフト

近年、企業選びにおいて「社会貢献度」や「SDGsへの取り組み」を重視する学生が増えていると言われています。採用の最前線でも、その変化は顕著に表れていると担当者は語ります。

「近年の採用活動を通じ、学生の皆様の企業選択軸が『経済的価値』から、社会課題解決という『社会的価値』へと大きくシフトしていることを痛感しております。面接の場においても、当社の事業がカーボンニュートラルや循環型社会の実現にどのように寄与しているのかといった『非財務情報』に対する極めて具体的かつ本質的な質問を頂戴する機会が増加しました」

具体的には、主力製品である間仕切(パーティション)の製造プロセスにおける環境配慮や、資源循環への貢献について鋭い視点での質問が寄せられているといいます。また、ダイバーシティ&インクルージョンの観点から、「営業・製造・施工といった各職種における女性の活躍実態」など、同社の組織構造の現状と課題に踏み込んだ対話を求める学生も増えています。

「これは、自身の労働が社会の持続可能性や多様性の実現に直結することを重視する、SDGsネイティブ世代特有の職業観の表れであると認識しております。当社としては、こうした現状の課題を真摯に受け止め、人材の多様性確保に向けた環境整備を加速させることが、持続的な企業価値向上に不可欠であると考えております」

小松ウオールが求める「3つの柱」と人材像

では、環境に配慮したモノづくりや多様な働き方の実現に共感する学生に対し、小松ウオールはどのような姿勢やマインドを求めているのでしょうか。単に「SDGsに興味がある」という段階に留まらず、以下の3つの柱を自律的に体現できる人材を歓迎しているといいます。

① 『基本理念』を誠実に実践できる人材
小松ウオールの根幹にある「一流を指向し、内に礼節、勤勉、誠実を心がけ、積極果敢に行動します」という企業理念の精神を重んじています。
「常に需要の動向を的確に捉え、より良い製品・サービスを通じて『社会の為に尽くす』という情熱。この普遍的な価値観に共感し、誠実な努力を積み重ねることで、社会課題の解決と自己の成長を同時に実現できる方を求めています」

② 全社最適の視点を持ち、行動できる人材
意思決定の基準は、個人や自部門の利益ではなく、「会社全体の価値最大化(全社最適)」にあるといいます。部門間の垣根を越え、組織全体として最善の選択は何かを常に問い、行動する「全社最適思考」こそが、複雑化する社会課題に対して一貫性のある付加価値を提供し続けるための必須条件となります。

③ 自律的にチームワークを発揮し、「社員一丸」を実践できる人材
メーカーとして価値を提供し続けるためには、営業・設計・製造・施工が「社員一丸」となって連携することが不可欠です。
「他律的に動くのではなく、一人ひとりがプロフェッショナルとして『自律』しながらも、互いの多様な価値観を尊重し、チームとしての相乗効果を最大化させる協調性を求めています」

若手社員の「キャリア自律」と「心理的安全性」を支える体制

新入社員が本格的に業務をスタートさせ、期待と同時に不安も抱きやすい時期です。同社では、サステナビリティ経営の重点課題(マテリアリティ)の一つとして「人材の活躍」や「働きがいの向上」を掲げており、若手社員が早期に「心理的安全性」を感じながら成長できる環境づくりに注力しています。

具体的には、以下のような多角的なサポート体制が構築されています。

体系的な教育プログラム 
教育訓練規定に基づき、新入社員研修から始まる階層別教育を実施しています。入社直後の基礎教育だけでなく、フォローアップ研修などを通じて着実にステップアップできる道筋を明示し、個々の「キャリア自律」を支援しています。

パーソナルコーチ制度による伴走支援 
配属後は、先輩社員がパーソナルコーチ(PC)として日々の業務やメンタル面をサポートします。同社では配属後4ヶ月間にわたり、1人ひとりにコーチがつき計画的なOJT教育を行っています。 「業務上の疑問解消はもちろん、五月病などの精神的な不安を孤立させない風通しの良い職場環境を構築しています」

「挑戦」を後押しする土壌
若手が「自ら考えて行動する(自律)」ことを奨励し、失敗を恐れずに新しい空間づくりに挑戦できる機会を提供しています。

このように、制度としての「教育体系」と、人としての「寄り添い」の両面から、若手社員が長期的な視点でプロフェッショナルへと成長できる基盤を整えています。

未来の仲間へ。「社会を良くしたい」という志を形に

最後に、これから社会に出る学生や若手ビジネスパーソンに向けて、採用担当者から熱いメッセージが寄せられました。

「小松ウオールというフィールドは、皆さんの『社会を良くしたい』という志を、パーティションという具体的な『形』を通じて社会実装できる場所です。空間を仕切るという行為は、人々の生活の質を高め、環境負荷を低減する大きな可能性を秘めています」

多様な感性や新しい発想が、小松ウオールの伝統ある技術と融合することで、新たなイノベーションが生まれることが期待されています。
「『未来の空間価値』を共に創造し、持続可能な社会を築いていく仲間として、皆さんをお迎えできることを心より楽しみにしております」


取材協力:小松ウオール工業株式会社