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スポーツから広がるサステナビリティ。東京レガシーハーフマラソンEXPO 2026で見つけた社会課題への取り組み


この記事に該当する目標
3 すべての人に健康と福祉を 12 つくる責任つかう責任 17 パートナーシップで目標を達成しよう
スポーツから広がるサステナビリティ。東京レガシーハーフマラソンEXPO 2026で見つけた社会課題への取り組み

©TOKYO MARATHON FOUNDATION

2026年10月16日・17日、MUFGスタジアム(国立競技場)で「東京レガシーハーフマラソンEXPO 2026」が開催されました。大会関連商品の販売や体験型コンテンツなど、ランナーや来場者が楽しめる企画が集まる同イベントでは、スポーツを入り口に、環境問題や健康、社会貢献について考えるさまざまな取り組みも紹介されました。

今回は、使用済みランニングシューズを再活用するアップサイクル体験をはじめ、ニューバランスによるランニング文化の発信、女性の健康を考える企画などを紹介します。

使い終えたランニングシューズに新たな命を。「ランサイクル」の取り組み

東京マラソン財団が推進する「ランサイクル」は、「ラン」と「サイクル」を組み合わせた言葉です。走る楽しさを通じて未来を変えるという考えのもと、ランニング文化を循環型で持続可能なものにしていくことを目指しています。

その取り組みの一環として実施されたのが、回収したランニングシューズのソールを活用したアップサイクルサンダル作りのワークショップです。

日東化工株式会社の遠藤氏によると、回収したシューズからソール部分を取り外し、粉砕してチップ状に加工したうえで、サンダルのソールへと成形していきます。素材にはタイヤ由来のチップや家庭から回収したプラスチックなども活用されており、素材の組み合わせによって色や模様が異なります。

©TOKYO MARATHON FOUNDATION

ワークショップでは、講師の土屋みなみさん指導のもと、参加者がソールとひもの色を選び、自分の足の形に合わせてサンダルを制作しました。足の長さや幅、甲の高さなどを確認しながらひもの位置や締め具合を調整し、最後にタグを取り付けて仕上げます。タグにも、東京マラソン財団関係者用のネックストラップのひもを加工して活用するなど、素材を無駄にしない工夫が取り入れられていました。

©TOKYO MARATHON FOUNDATION

使い終えた製品を単に廃棄するのではなく、別の用途に生かすアップサイクル。実際にものづくりを体験することで、資源を循環させる仕組みを身近に感じられる企画となっています。

ニューバランスが提案する、走る楽しさと人とのつながり

大会のオフィシャルパートナーであるニューバランスのブースでは、最新ランニングシューズの試し履きや、大会限定アパレルコレクションの販売、カスタマイズ体験などが展開されました。レースに向けて準備を進めるランナーにとって、製品の機能や履き心地を確かめながら、自分に合ったアイテムを見つけられる機会となりました。

スポーツには、体を動かす楽しさだけでなく、人と人とをつなぐ力もあります。シューズやウェアの提供にとどまらず、ランナーが交流し、挑戦する気持ちを共有できる場をつくることも、スポーツ文化を育むうえで大切な要素です。健康的な生活を支えるとともに、スポーツを通じたコミュニティづくりにもつながっています。

女性の健康からシニア世代の活躍まで。広がるウェルビーイングへの視点

会場では、環境への取り組み以外にも、健康や年齢を問わないスポーツ参加に関連した企画が展開されました。

東京マラソン財団スポーツレガシー事業と日本フェムテック協会によるブースでは、「ランニング×フェムテック」をテーマに、無料の骨密度測定やフェムテック製品の体験が実施されました。これは、運動を楽しむ女性が、自分の体や健康について学ぶ機会を提供する取り組みです。

健康づくりというと、運動や食生活を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、自分の体の状態を知り、ライフステージに応じた健康管理について考えることも、健やかな生活を送るためには欠かせません。スポーツイベントの場でこうした機会を設けることは、日頃は意識する機会が少ない健康課題に目を向けるきっかけになります。

スポーツは、競技力や記録を追求するだけのものではありません。自分の健康を知ること、年齢にかかわらず新しいことに挑戦することで、豊かな暮らしにつながります。誰もが自分らしく活動できる環境づくりは、ウェルビーイングの実現にも関わる大切なテーマです。

スポーツを楽しむことから、持続可能な未来を考える

今回の東京レガシーハーフマラソンEXPO 2026では、使用済み製品の再資源化、ランニングを通じた交流、女性の健康づくり、シニア世代の活躍、チャリティーなど、さまざまなテーマに触れる機会が設けられました。

これらの取り組みは、SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標12「つくる責任 つかう責任」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」などにも通じています。

環境負荷の低減や健康づくり、社会課題の解決は、ひとつの企業や団体だけで実現できるものではありません。企業、団体、参加者がそれぞれの立場で関わり、協力していくことが大切です。

スポーツイベントを楽しむことが、環境や健康、社会とのつながりについて考えるきっかけになる。日常の楽しみと社会課題を結びつけるこうした取り組みが広がることで、持続可能な社会の実現に向けた一歩につながっていくのではないでしょうか。