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東京マラソンより参加しやすい? 「東京レガシーハーフマラソン2024」チャリティが目指すものとは


この記事に該当する目標
3 すべての人に健康と福祉を 10 人や国の不平等をなくそう 16 平和と公正をすべての人に 17 パートナーシップで目標を達成しよう
東京マラソンより参加しやすい? 「東京レガシーハーフマラソン2024」チャリティが目指すものとは

東京マラソンなどを運営する一般財団法人東京マラソン財団が、10月20日(日)に「東京レガシーハーフマラソン2024」を開催。3回目を迎えた今年は約15,000人が参加し、チャリティランナーの人数、チャリティ寄付金額が過去最高となるなど大盛況。「東京2020パラリンピック」競技大会のマラソンコースを活用した21.0975kmを走り切りました。

2022年に開催をスタートした「東京レガシーハーフマラソン」は、ランニングスポーツの普及を通じて、人々の健康増進と豊かな都市づくりに貢献することを目的とし、東京2020大会を機に高まったスポーツやウェルネスの気運をレガシーとして末永く継承するため創設。ランニングコースは国立競技場を発着とする「東京2020パラリンピック」競技大会マラソンコースを活用した21.0975km。フルマラソンよりも走りやすいと、ランニング経験者だけでなく一般の女性参加も増えているなど認知を拡大しています。

チャリティ寄付金総額は2,863万3,916円に

「東京レガシーハーフマラソン」は一般ランナーだけでなく、チャリティランナーの参加も積極的に募集しています。今年はチャリティランナーの人数は過去最高の483名となりました。寄付者自身が寄付先団体を選択して参加することができ、寄付金はスポーツ振興、環境保全界の難民支援、難病の子どもたちへのサポート、動物愛護などに使われます。走ることで、社会貢献ができるチャリティランナーですが「興味はあるけど、一体どんなものなのかわからない…」という人も多いでしょう。今回は、寄付先団体の1つである認定NPO法人のACEさん、チャリティランナーとして参加した2名にお話を伺いました。

チャリティランナーとして参加することで、喜びが1つ増える。

認定NPO法人 ACE 山下みほこさん

–寄付先団体として毎年参加されているとのことですが、活動内容、参加への思いを教えてください。
山下さん 「私たちは、東京マラソンの寄付先団体として元々参加していて、その繋がりで第1回目から参加させていただいています。現在、世界には学校に行けずに働いている子どもたちが1億6000万人程いるのですが、そういった子どもたちが学校に安心して行くことができるようにするプロジェクトとして、ガーナのカカオ生産地などで、児童労働ゼロの村を実現するための就学支援、意識啓発などを行っている団体です。

当団体のチャリティランナーは初年度は3人だったのが、今年はありがたいことに21人のランナーが走りました。あるランナーさんが「マラソンは個人競技だけど、チャリティでつながった仲間と一緒に走ることで団体競技となり、練習でも本番でも苦しいときほど大きな支えになった」と言ってくださったことが印象に残っています。東京マラソンの場合は、チャリティランナーとして参加したくてもできないほど申し込み人数が多いのですが「東京レガシーハーフマラソン」は開催して間もないこともあり、比較的参加しやすいです。寄付金額も5万円からなど、東京マラソンよりもハードルが低いことなことも参加のしやすさの1つ。私たちを寄付先団体に選んで参加すると、世界の子どもたちの支援につながり、他の団体さんからの参加も世界をより良くするための方向につながる寄付ばかりです。寄付と聞くと特別なことのようですが、もっと気軽な気持ちでの参加いただけたらと思っています。国立競技場内を走ることもなかなかできない経験ですから、「東京レガシーハーフマラソン」の存在を知って、ちょっとやってみようかな! とチャリティに興味を持ってくれる人が増えたら嬉しいです。」

自分が応援したいと思う活動団体を見つけて走ることができる

ACEのチャリティランナーとして参加した 金山卓晴さん

–チャリティランナーとして参加された理由を教えてください!
金山さん  「普段から走ることが好きで週に5回は走っています。東京の街を走れることがレガシーハーフマラソンの魅力です。これまでも他のレースを含めてチャリティランナーとしてイベントに参加しています。なんとなく社会貢献をしたいからチャリティランナーに申し込んだというよりも、自分が応援したい団体の活動のためという気持ちと東京の街を走りたいという思いで参加しました。何度かチャリティランナーを経験する中で、チャリティがもっと広まってほしいという思いを強く思っています。日本ではチャリティに関して興味が全くないという訳ではないのに、なかなか具体的に行動するきっかけがなくて一歩を踏み出せないことが多い気がします。自分で積極的に調べるのはハードルが高かったりするじゃないですか。そのような中で、自分が応援したいと思う活動団体を見つけて、そこに寄付して走ることに意義を感じますし、素晴らしいイベントだなと今年また走ることができて、より実感しました。ハーフマラソンはフルマラソンよりも走りやすいので初めての人も参加しやすいのでおすすめです」

朝から東京を走れてすごく楽しかった! 来年も絶対参加したい

ACEのチャリティランナーとして参加した 宍倉健浩さん 

–走り終わってみていかがでしたか?
「今回、仕事仲間と一緒に走ったんですが、これは来年も絶対に出場しようって話していたところです(笑)。みんなで話していたのは、まず走るコースが気持ちよかったこと。東京のど真ん中を走れる機会ってなかなかないですし、沿道に応援のかたが絶えずいてくださることも励みになりました。私は実業団のランナーとして長年走ってきましたが、都会で走るイベントならではだと思います。自分たちも思い切きり楽しめて、自分たちがチャリティランナーとして走ることで、少しでも還元できて役に立てることが嬉しいです」

海外では、チャリティ活動に対する認知や意識が高く、実際に参加する人も多いですが、日本では情報を耳にする機会が少なく、参加しようと思うきっかけすら少ないと感じている人も多いのではないでしょうか。「東京レガシーハーフマラソン」では、チャリティランナー専用のチャリティラウンジが設けられており、そこで実際にランナーと寄付先団体がコミュニケーションをとる場もあり、また、専用の更衣室やお手洗いも充実しているため、初めてでもストレスなく過ごせる魅力もあります。チャリティランナーに少しでも興味があるという人こそ、ぜひ次回の参加を検討してみてはいかがでしょうか。

アイキャッチ画像:©東京マラソン財団


取材・執筆/市岡彩香