夏の手土産は「溶けにくい」が新基準 メリーチョコレートの「シュガーコートミルフィーユ」
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夏場、「チョコレートを持ち歩くのは不安」と感じたことのある人は多いはずです。気温が30度を超える日が続くと、帰省や贈り物の候補からチョコレート菓子を外してしまう。そんな夏の“諦め”に向き合って生まれたのが、メリーチョコレートカムパニーの新商品「シュガーコートミルフィーユ」。シュガーコートで、食品ロスを防ぐ一手を打ち出しました。
猛暑に向き合い、3年かけて生まれた一品
溶けてしまったチョコレートは、見た目や食感が損なわれ、廃棄されてしまうことも少なくありません。「おいしく食べてもらえないなら持っていけない」という消費者の判断が、結果として食品ロスにつながっている――。そんな課題に、お菓子メーカーとして正面から向き合ったのが「シュガーコートミルフィーユ」です。2026年5月13日(水)より全国発売されます。
メリーチョコレートは1950年、渋谷区青山青葉町に創業。「本物のおいしいチョコレートを届けたい」という思いのもと、チョコレートづくりを続けてきました。
中でもミルフィーユは同社のロングセラーで、「ジャパン・フード・セレクション」(食の専門家23,000人による審査)にて2025年の最高位グランプリを受賞しています。
一方で、長年の課題だったのが夏場の持ち運びです。チョコレートは28℃を超えると表面に白い粉が吹く「ブルーム現象」が起こりやすく、風味や口どけが損なわれます。季節限定の「ミルフィーユ(瀬戸内レモン)」も一定の人気がありながら、暑さという壁を越えられずにいました。
「夏に売れるミルフィーユをつくりたい」という社長の一声から、開発が始まったのは約3年前。担当したのは、研究開発部焼菓子課課長のパティシエ・小柳文弥さんです。「ひと口で心に残る」をモットーに、パイ生地とチョコレートの組み合わせを追求してきました。
当初はチョコレートの耐熱性を高める方向で試作を重ねましたが、耐熱性を上げるほど口どけが損なわれ、「メリーのミルフィーユとして納得できる味にならない」という壁に直面します。試行錯誤を重ねる中で生まれたのが、「チョコレートの周りの素材を変える」という発想でした。


「シュガーコート」が夏の手土産を救う
着目したのは、ドーナツやケーキなどの表面を砂糖、シロップ、ジャムなどでコーティングし光沢を出す“グレーズド”仕上げの「シュガーコート」。
ただし既存の素材をそのまま使うのではなく、メリーチョコレートのオリジナルシュガーコート素材を一から開発しました。砂糖の粒子の細かさ、コーティングの厚み(約1mm)、温度帯による食感の変化など、数え切れないほどの試作と検証を重ねた末にたどり着いた独自技術です。
この素材の最大の特長は、チョコレートが苦手とする高温環境でも品質が変わらない点。35℃の恒温庫に1時間保管し、その後冷蔵庫で30分冷やした状態でも、味・香り・食感・外観などに変化がないことをメリーの社員による検査で確認しています。
実は、技術的にはさらに高い耐熱性を持たせることも可能だといいます。それでもあえて35℃に設定しているのは、体温に近い温度帯でこそチョコレートがちょうどよく口の中でとけ、おいしく味わえるから。「溶けない」ことを追求しすぎず、「おいしさとのバランス」を最優先に設計されているのです。
先行試食会に参加したのは、ちょうど真夏日のような暑い日でした。さらに34度に設定した保冷庫に実際にシュガーコートミルフィーユが入っており確認したところ、溶けている様子は見られませんでした。
いつもならチョコレートが溶けてしまいそうな陽気でしたが、手にとっても指につかず、口に入れるとすっと溶けていく。ミルフィーユのサクサク感とあいまってとてもおいしい。「溶けにくいのに口どけがいい」という一見矛盾する体験が印象に残りました。


144層のパイと夏向けの2フレーバー
おいしさへのこだわりは、コーティングだけではありません。メリーチョコレートのミルフィーユといえば「144層のパイ生地」。これはパイ生地の枚数ではなく、バターの層の数を指します。折りたたみを繰り返すことで生まれるバターの層が144枚にもなり、それがサクサクとした独特の食感を生み出します。パイとクリームとコーティングのバランスが最もとれる数として、メリーが長年こだわり続けてきた数字です。
フレーバーはレモンとカカオの2種類。レモンは、酸味を効かせたホワイトチョコレート入りレモンクリームをさくさくパイでサンドし、レモン風味のシュガーでコーティング。試食してみると、レモンのきりっとした酸味が夏の暑さにちょうどよく、後味がすっきりしていてもう一口食べたくなる味わいでした。




カカオは、カカオパイにチョコレートクリームをサンドし、カカオマス入りシュガーでコーティング。チョコレートのしっかりとした風味がありながらも上品な仕上がりで、重くなりすぎないすっきりとした後味が印象的。
さらに、冷蔵庫で30分ほど冷やすと表面がシャリシャリとした食感に変化するのも楽しみのひとつ。常温でもおいしく、冷やすとまたちがった食感で二度楽しめる仕掛けは、食べきりやすさにもつながります。


つくる責任が夏の食を変えていく
「溶けやすいから夏には売らない」「手土産として持っていけない」。そうした“諦め”の積み重ねが、食品ロスや消費機会の損失を生んできました。メリーチョコレートの「シュガーコートミルフィーユ」は、独自技術によってその前提を見直そうとする試みです。
つくる側が、夏でも安心して届けられる設計を突き詰めることで、受け取る側の選択肢も広がっていく。その関係性は、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」を体現する一例といえるでしょう。
猛暑という気候変動の影響(目標13)に向き合いながら、廃棄を前提としない商品設計で新たな消費のかたちを提示する一品。今年の夏の手土産選びに、新たな視点を加えてくれそうです。
30個入り3,888円(百貨店限定)、20個入り2,592円、10個入り1,296円、5個入り702円(百貨店限定)
全国百貨店・量販店のメリーチョコレート売り場で、2026年5月13日(水)より発売。





