“SDGs”と“企業”をもっと近づける!SDGs MAGAGINE

アルミ缶?タラ号?サンゴの村?海と水の未来を守る最新のプロジェクトがすごい!

アルミ缶?タラ号?サンゴの村?海と水の未来を守る最新のプロジェクトがすごい!

#SHOW CASE
  • 海の豊かさを守ろう

タイトルによくわからない単語が並べられていて驚いた方もいるかもしれません。これは全て、SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」を達成するための取り組みの一環です。
今回は海洋および海洋資源を守るために新しい方法で挑戦している企業や団体の取り組み事例について紹介していきます。

そもそもSDGsとは・・・
Sustainable Development Goals の頭文字をとったもので、「持続可能な開発目標」という意味です。
2015年9月、ニューヨーク国連本部で開催された「国連持続可能な開発サミット」で、150を超える加盟国首脳のもと「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。前身であるMDGsの成功を踏まえて、2015年~2030年にかけて加盟国全体となって取り組むべき計画が定められたのです。
その中で、大きく17の目標169のターゲットが掲げられています。

「海の豊かさを守ろう」とは?

地球は表面の約七割をも海に覆われています。そんな海から人類は昔から多くの恩恵を受けて暮らしてきました。
しかしそんな地球の海が危険な状態となっています。
人間による魚の乱獲、プラスチックゴミ、排水などの影響により、多くの海洋生物が絶滅の危機に立たされ、JAICAFの「世界漁業、養殖業白書2018年」によれば世界の魚の中で、漁獲量に余裕があるのは僅か7.0%で、約33%もの魚は獲りすぎとされています。
このままだと遠くない将来、海は生き物の住めない場所になってしまうかもしれません。
そこでSDGsでは、14番目の目標に「海の豊かさを守ろう」を掲げ、さらにその中で10個のターゲットを定めて持続可能な地球環境を作ろうとしています。

プラスチックごみを削減「無印良品の水プロジェクト」とは?

まず紹介するのは、みなさんご存知の無印良品です。無印良品では「みずから、はじめよう。」を合言葉に水に関するサステイナブルな取り組みを行なっています。今年の4月からはドリンクのパッケージをペットボトルから循環型原料であるアルミ缶への切り替えを行っています。リサイクル率の高いアルミ缶入りに変えることでプラスチックゴミの削減を図っています。
他にも、無印良品は店内に給水器を設置したり、給水できるポイントが分かるアプリ「水 – MUJI Life」の提供も行っています。

海洋環境の脆弱性を調査「アニエス・ベーのタラ号プロジェクト」とは?

次に、世界的なファッションブランドであるアニエス・ベー(agnes b.)を紹介します。アニエス・ベーは海洋環境の脆弱性や重要性について研究し、啓発するためにタラ号海洋探査プロジェクトを始めています。

タラ号プロジェクトとは?
アニエスベーフランス本社のCEOであり、Tara Océan財団共同創設者兼会長であるエティエンヌ・ブルゴワが、アニエスベーと共に支援しているプロジェクトです。
2003年、科学的・環境保護的ミッションを遂行するためにスクーナー船タラ号を購入。科学探査船タラ号は世界中を航海し、海が直面する環境的脅威や気候変化の影響を調査しています。
https://www.agnesb.co.jp/brand/sustainability/tara/ より)

タラ号では海洋探査に留まらず、アーティストにも乗船してもらい、航海によって得たインスピレーションを芸術作品にして発表しています。昨年7月、アニエスベーギャラリー ブティックでTARA OCEAN展も開催され、4人のアーティストの作品が展示されました。
科学と芸術を組み合わせるという新しい発想で社会に対し、積極的に発信し続けています。

サンゴの海を守る「SDGs未来都市の恩納村」とは?

続いては、日本の沖縄県にあり、美しいサンゴ礁が有名なリゾート地である恩納村(おんなそん)についての紹介です。
恩納村は2018年7月に「サンゴの村宣言」を発信し、世界一サンゴに優しい村を目指してプロジェクトを始動しました。未来都市計画を策定し、イベントの開催やキャラクター作り、本の出版など多くの取り組みを環境・経済・社会の3側面において村全体で協力して行っています。

なかでも「Green Fins(グリーン・フィンズ)」という環境に優しいダイビングやシュノーケリングの国際的なガイドラインの導入を、環境面での中心プロジェクトとして据え、進めています。
Green Finsは、UNEP(国連環境計画)とイギリスのReef World財団によるサンゴ礁保全の取り組みで、環境に配慮したダイビングやシュノーケリングのガイドラインの作成と、それを遵守しているダイビングショップの評価と認定を行っています。
地方自治体が主となって本格導入するのは、世界でも恩納村が初めてだそうです。

サンゴ礁の面積は地球表面の約0.1%しかありませんが、9万種もの生物がいるとされ、生物多様性が高いのが特徴です。また、サンゴ礁はすべての海洋生物の4分の1と5億人が、生存のためにサンゴ礁に直接依存していると言われています。
しかし、国際自然保護連合(IUCN)などの調査によると、世界の3分の1のサンゴの種類で絶滅の危険性が高まっています。その原因は台風などの自然災害や気候変動、私たちの生活によるものです。
サンゴ礁がなくなることで生態系が崩れ、漁獲できる海産物が減り、食卓や漁業へも影響します。防波堤としての役割もあるため、津波による被害が大きくなるなど、人間生活への影響は計り知れません。

最後に

SDGs達成という大きな目標に少しでも近づくために、さまざまなところで動き出している人たちがいます。この記事を読んで知ったことを、ぜひ少しでも行動に移してみてください。

<関連記事>
カップヌードルを食べてSDGs?日清食品がパッケージに施したある工夫とは
5月30日はゴミゼロの日!大注目のAWESOME STOREで買える “プラごみ”を減らせる人気商品3選をご紹介
6月は環境月間! クリーマで買えるおしゃれを兼ね備えたサステナブルアイテムをご紹介

カテゴリーの新着記事

新着記事

Page Top