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日本初、Zero Waste のスーパーマーケット斗々屋へ行ってみた!

日本初、Zero Waste のスーパーマーケット斗々屋へ行ってみた!

#SHOW CASE
  • つくる責任つかう責任

素敵な店構え。この夏、京都の風情ある街の一角に、とあるスーパーマーケットが誕生しました。ある理由で日本初のお店です。

“Zero Waste”ってなんだろう!?

今回取材させて頂いたお店の名前は、『斗々屋』。日本ではじめて、“Zero Waste”をコンセプトに抱えたスーパーマーケットとして、今話題を呼んでいます。“Zero Waste”とはつまり、「ゴミをゼロにする」「廃棄物を出来る限りなくす」ということ。
日本の通常のスーパーでは、食材1つ1つが丁寧にビニールや緩衝材で梱包されていることが多く、その梱包のほとんどは、家に帰ればゴミとなってしまいます。斗々屋はこれを課題と捉え、資源の無駄遣いを防ぐために敢えて梱包はせず、お客さんが自宅から持参した容器に入れて持ち帰るという試みを開始。マイバックならぬ、“マイケース”のスタイルを実現しています。まさに、有限資源や環境にやさしいサステナブルなお店なのです。

それでは早速、お店の中へ入ってみましょう!

木造を基調とした温かみのある店内
スタッフの關さん、北野さん

気になる商品は…

奥行きのある木造の店内に入ると、日本各地から取り寄せた色とりどりの野菜たちがお出迎え。野菜をはじめ、お店の奥に併設されているキッチンで作られたお惣菜、ワイン、穀物(納豆まで!)、調味料などなど、ありとあらゆる数百もの商品が店内にずらりと並びます。生鮮食品は丸裸の状態で木箱や布の上に直に盛られていたり、他の品物は瓶に保存して置かれていたりと、なんだか外国のマルシェみたい。

UFO型の可愛いズッキーニを発見!
ショーウィンドウに並ぶおいしそうなお惣菜たち
量り売りワイン
欲しいものは、レバーを引いて取り出します

選り取り見取りの商品の中、”好きなものを必要な分だけ”持ち帰るというスタンスは、梱包による有限資源の無駄遣いだけでなく、持ち帰った食材を使いきれずに廃棄する事態を防ぎます。

世界を旅するように…

全ての商品は、重さに対してかかる値段と一緒に、産地やファームの名前が表記されています。筆者が驚いたのは、これらの食材が日本各地に留まらず、国を超えて世界各国から集められていること!
これらは一つ一つ、スタッフの方々が各地の農家さんと連絡をとり、安心と信頼を持って集められた食材なんだとか。
京都にあるスーパーにいながら、まるで旅行をしているかのように、世界各地で作られたとっておきの食材をゲットできる、そんな楽しいスーパーマーケットなんです!

利便性も兼ねそろえて

上述したように、このスーパーでは梱包のサービスはないため、持参したカップや瓶に食材を詰めていきます。

持ちあわせが無かったり、ケースが足りなくなったりした時も大丈夫!お店が提供しているリターナブル瓶や、販売している繰り返し使える布袋を利用することができます。

オーガニックコットンで出来た、薄くて丈夫な巾着袋。「パン屋でパンを買うとき、ここに入れてもらうとエコで便利!」という有益情報も教えてもらいました。

商品を選択すると、専用の秤へ。この秤、実は商品の入った瓶やレバーの操作と連動しているため、入力せずとも直近で操作のあった商品が表示されます。自分が選んだ食材を選択してラベルを作れば、あとはレジへ持っていくだけ。この新しいシステムで、時短且つストレスフリーにお買い物をすることができます。

また、お店では持ち寄った容器の重量を測り、記録したシールを作成できるシステムも。 一度作成して自分のケースの側面につけておけば、次回来店時、ケースを測りに乗せると総重量から自動で容器の重さを天引きすることができます。

シールの上からラベルをかぶせることで、耐熱、耐寒、食洗機にも対応可能!今回、持参した瓶の底にも貼ってもらいました。

一昔前は当たり前だった、量り売りというクラッシックな体制。斗々屋は、そんな昔ながらのスタイルを再現するだけでなく、この世界最先端のレジスタイルを融合させることで、今だからこそできる、地球にも環境にも優しいスーパーマーケットのあり方を実現しています。

これからの買い物のスタンダードを変える大きな一歩、斗々屋。京都にお立ち寄りの際には、ぜひ足を運んでみてはいかでしょうか。

現在、斗々屋のバックグラウンドに視点をあてた記事も作成中!ぜひこちらもお楽しみに!

斗々屋のHP


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