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WHOが提唱するテレワークという新しい働き方のメリットとリスク


この記事に該当する目標
8 働きがいも経済成長も
WHOが提唱するテレワークという新しい働き方のメリットとリスク

新型コロナウイルスの蔓延にともない、人々の働き方が大きく変わりました。これまでほとんどの人にとって、「働く」とは公共交通機関を使って会社へ行き、上司や同期、後輩など、“と一緒に仕事する”ことであったのではないでしょうか。しかし、コロナ感染拡大と同時に、人と人が気兼ねなく会い、話し、食事をする事が難しくなりました。学校やプライベートと同様に、働き方にも変化が求められ、テレワークという働き方が推奨されるようになりました。

画像出典:UN News

必要に迫られて始まったテレワークの導入ですが、これによって、テレワークのメリットを実際肌で感じられるようになりました。例えば、朝早くから満員電車に揺られたり、テーマから脱線した会話やちょっとした頼まれ事などに費やしていた時間が減り、仕事の効率化が格段に進みました。また、育児や介護をする人が働きやすくなったり、プライベートに費やせる時間に余裕が持てるようになりました。

画像出典:UN News

しかし、このようなメリットがある反面、テレワークにはマイナスと考えられる側面もあります。

今回、世界保健機関WHOと、国際労働機関ILOは、リモートワークによる健康へのリスクを暗示し、働き方の変革があったいまだからこそ気をつけたいポイントを提示しました。
WHOとILOが推測するこのテレワークという働き方の欠点とは、PCの奥にいる人と対話し物理的には一人で過ごすことで起きる孤独感や鬱病、画面を見続けることが引き起こす眼精疲労、アルコール消費量の増加や、動く事が減ることによる運動不足、体重の増加など。これらを避けるためには、注意深くそこに意識を向ける必要があります。WHOとILOは、その意識は労働者はもちろん、政府や雇用主も、一人一人の状態を気遣い、意識してサポートする必要があると謳いました。
具体的に推奨されたのは、孤独感を招く心理社会的影響を減らすことです。一見無駄に感じるような会話や通勤時間は決して無駄ではなく、人の暖かさを感じさせたり、ぼーっとあてもなく考えを巡らせる何気ない時間として、人々にとって必要な時間でもあると言います。

画像出典:UN News

ニューノーマルにおけるテレワークという働き方。たまには効率化の反語とも言えるような無駄な時間を大切にすることも、大事なのではないでしょうか。
コロナによって変化が激しい今日この頃。仕事とプライベートを楽しく両立し、心身ともに健康であるために、企業やサービスの助けを借りつつ、ニューノーマル時代をより良いものにしましょう。