SHOW CASE

ごみ拾いってカッコいい。「スポGOMI × UNIQLO」が全国で開催


この記事に該当する目標
14 海の豊かさを守ろう
ごみ拾いってカッコいい。「スポGOMI × UNIQLO」が全国で開催

5月30日はごみを減らすことやリサイクルすることを意識して過ごそうという「ごみゼロの日」です。本サイトでも以前紹介しましたが、日本は今深刻なごみの最終処分場(埋立地)問題に直面しています。
ゴミの最終処分場の寿命はあと20年

プラスチックに限らず、再資源化やリサイクルができなくなったごみは粉々にされ、最終処分場に埋め立てられます。可燃ごみが燃焼された後に残る焼却灰も同様です。しかし、19年後の2041年にはこの処分場が限界を超え、ごみを埋め立てる場所がなくなると言われています。
環境省がこのことについて発表したのは2年前の2020年3月です。この2年間で、レジ袋の有料化が始まり、そして今年の4月にはプラスチック資源循環促進法が施行されました。捨てる量を減らすだけではなく、捨てることを前提としない「3R(リデュース・リユース・リサイクル)+Renewable」の循環型の経済活動が、事業者だけなく私たち消費者にも求められています。
プラスチック資源循環促進法については「4月施行のプラスチック資源循環促進法のポイントと、いま私たちが出来ること」を参照ください。

その一方で、「自分だって社会貢献したいけど、何をしたらいいかわからない。」そんな人にオススメしたい地域密着型の社会貢献イベントをご紹介します。地域の人々と共に行う社会貢献活動として、ユニクロが昨年から取り組みを始めている「スポGOMI × UNIQLO」が6月11日の東京・原宿を皮切りに全国11か所で開催されます。
ごみ拾いにスポーツ要素を加えたスポGOMIは、チームのメンバーと制限時間内に街のごみを拾い集め、その量と種類でポイントを競い合うスポーツです。昨年は京都と高松の2カ所で開催され、大人から子どもまで多くの人が参加し、合計で約43㎏のごみが回収されました。

海洋ごみ問題を身近な問題に

ユニクロは「服のチカラを、社会のチカラに。」というサステナビリティステートメントを掲げて、様々な社会貢献活動を行っています。その1つが海洋ごみ問題への取り組みです。SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」にも示されているように、海洋汚染は世界的に深刻で、その中でも特に問題視されているのはプラスチックを始めとした海洋ごみによる生態系への被害です。海洋ごみの約8割は海ではなく街で捨てられたものだと言われています。この4月にはレジ袋に続きプラスチック製のスプーンやフォーク等の有料化が始まり、制度を通してプラスチックごみを出さない生活様式は少しずつ私たちの中に広がってきました。それでも街を歩けばあちらこちらにポイ捨てされている沢山のごみ。海洋ごみと聞くと規模の大きな話に聞こえますが、自分の住む街をきれいにすることが、その問題を解決する大切な一歩になるのです。

今年は新たなルールが追加

従来のスポGOMIはごみの種類毎に獲得ポイントが決まっていましたが、今年の「スポGOMI×UNIQLO」では、ペットボトルに高いポイントを加点する新ルールが設けられます。ユニクロはサステナブル活動の一環として、ペットボトルを再生したリサイクルポリエステルを一部に使用した商品を広く展開しています。海洋汚染の原因の代名詞となっているペットボトルも適切にリサイクルされれば資源として有効活用することができます。拾ったペットボトルが海を守ることに繋がるだけでなく、新たな洋服となってリサイクルされることを参加者に知ってほしいとの思いがこの新ルールには込められています。参加者にはリサイクルポリエステルを生地の一部に使用したオリジナルユニフォームがプレゼントされる予定です。

画像出典:スポGOMI × ユニクロ | 服のチカラを、社会のチカラに。 UNIQLO Sustainability

今年は全国11か所で開催

地域に根差した店舗作りを目指すユニクロが開催する本イベント。各地域と連携し、今年は北は北海道、南は福岡まで全国11か所に規模を拡大し開催されます。また、7月21日(木)に浅草で開催される回には、ユニクロのグローバルブランドアンバサダーを務めるプロ車いすテニスプレーヤー国枝慎吾選手がゲスト参加される予定です。(※今後変更になる可能性もあります)。

応募方法と開催概要
参加をご希望の方は「スポGOMI×UNIQLO」公式サイトよりご応募ください。

応募期間:2022年5月19日(木)から順次募集開始。 ※定員に達し次第締め切り。
定員:各回100名(1チーム3名以下)
※お子様(推奨年齢5歳以上)から大人までどなたでも参加できます。
※12歳以下の場合は、18歳以上の方1名以上がチームメンバーに含まれるようにしてください。

ごみ拾いを家族や仲間の楽しいイベントに

スポGOMIは、大人から子供まで広く参加し皆で楽しむことができるスポーツです。ごみ拾いを通して自分の住む街をきれいにすることで、街のことを知れるだけでなく、自分自身の普段の生活スタイルを見つめ直すこともできます。必要なこととは分かっていても、一人では街のごみを拾って回るきっかけなどなかなかありませんが、このようなイベントであれば街の人や参加者との交流もでき、楽しみながら環境問題に触れることができるのではないでしょうか。今回のイベントに参加できない方も、5月30日のごみゼロの日を機に、身の回りのごみを減らすことを意識してみるのもいいかもしれません。