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実は暗い話題ばかりじゃない!環境の明るいニュースに目を向けよう

実は暗い話題ばかりじゃない!環境の明るいニュースに目を向けよう

#TREND
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • 陸の豊かさも守ろう

会社に持っていくマイボトルや、買い物の際のマイバッグが当たり前になった今。2020年の7月からレジ袋が有料になり、3年が経ちました。
それでもまだまだ多くのプラスチックごみが出ていたり、気温の上昇が止まらなかったりと、未来の地球に不安を抱く方も多いのではないでしょうか。
しかしわたしたちは、地球温暖化や大気汚染で世界の環境に悪影響が及んでいる中、持続可能性な社会のために取り組んでいることもたくさんありますよね。
今も環境問題について多くの課題が残っているのは確かですが、実はいいニュースも入り込んできています。
悪いニュースに気を取られがちですが、今回は明るいニュースに注目していきたいと思います。

努力は報われている!日本の明るいニュース

まずは、日本国内の明るいニュースです。

沖縄のサンゴ礁の「白化」が回復!?

沖縄の西表島と石垣島の間に広がる日本最大の珊瑚礁、「石西礁瑚」。
サンゴは水温が高い状態が続くと色が抜けて白くなってしまいます。これを白化現象というのですが、この状態が続くとサンゴは死んでしまうのです。
サンゴがなくなると海の生き物の住みかや、産卵の際の場所がなくなってしまい、海の生態系に影響を及ぼします。
環境省の調べでは、2022年9月に調査したところ石西礁瑚の9割に白化現象が発生していました。地球温暖化の影響で海水の水温が上昇し、大規模な白化現象を起こしてしまったのです。
しかし、同じ年の12月に再び調査したところ、白化現象は5割までに回復。これは台風で雨水と海水が混ざり水温が下がったことや、サンゴ自体が高い水温に強い種に変化したことが理由とされます。

“津波で失われた”干潟の生態系も回復へ

また、2011年に起きた東日本大地震の際に、津波で失われた干潟の生態系も、約10年で生態系が回復していることが分かっています。どちらのニュースも海の生物が地球の変化に対応して、力強く生きていることがよく分かるニュースですよね。

減少傾向だった温室効果ガス排出量、一転増加も新たなカギは「中古住宅」?

そして2050年に実質ゼロを目標に掲げている温室効果ガスの問題については、コロナウイルスの影響で停滞していた経済が再開したことで、排出量が増えています。新しく建物をつくったことや、森林の伐採などが原因と考えられていますが、東京大学と武蔵野大学が大手不動産会社の協力を得て実施した研究によって、中古住宅の改修工事によって二酸化炭素の排出を抑えられる、ということが分かりました。
新しく住宅を建て替えるのではなく、中古住宅の省エネの機能性の高い改修工事を行うことで、その住宅に住んだ後もエコな生活を送ることができるかもしれませんね。

このように、日本では環境問題を解決することを目的に多くの人が動き、持続可能な社会を実現しようとしています。

国外でも環境に変化が!世界の明るいニュース

持続可能な社会をつくるために行われている取り組みは、もちろん海外でも進んでいます。

研究が進む「牛のげっぷ」対策

日本はもちろん、世界でも多く飼育されている牛。実は牛の”げっぷ”には地球温暖化の原因とされる温室効果ガスが含まれています。世界で排出される温室効果ガスの4%が牛のげっぷ由来のものというデータまで出ているというから驚きですよね。
しかし、牛も生き物なのでげっぷをすることも当たり前。そこでイギリスの企業から「牛のげっぷをきれいにするマスク」が開発されました。
さらにニュージーランドで検討されているのは「げっぷ税」。牛や羊が出したげっぷからの温室効果ガスの排出量に応じて、農家が税金を払うというものです。
牛が出すゲップの中にはメタンガスという温室効果ガスが多く含まれています。牛がメタンガスを排出しなければ温室効果ガスが減るのでは?という研究が進み、牛の餌となる食材にこだわった飼育をしている農家もあります。

オゾン層も回復傾向

また、太陽の紫外線から生物を守るオゾン層の問題。オゾン層が地球温暖化の影響で破壊されていることは、ニュースなどで知っている方もいると思います。そのオゾン層が今後数十年で、回復する兆しがあることが国連の専門委員会から発表されました。
オゾン層を破壊していたフロンという物質は、エアコンや冷蔵庫から排出されていたものですが、それが99%削減されたことが分かりました。
このまま対策を続ければ、2040年頃には世界の大半、2060年頃には南極を守るまで回復するようです。

日々の対策は地球も見ている!?明るいニュースにも目を向けよう

夏になると台風などの自然災害や、強い日差しで地球温暖化が進んでいることを実感しますよね。
生活の中でサステナブルな取り組みをしている方や企業は、暗いニュースを見るたびになぜ報われないのかと心が沈んでしまうこともあるはず。
でも実は、地球はわたしたちの取り組みをしっかり受け止めてくれていることが分かりました。
対策を続けていくことはもちろんですが、これからさらにサステナブルな世界にしていくためにも、ポジティブなニュースに触れていくことは大切ですね。

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