地球への負担70%減に成功!牛乳を使用しない植物性チーズとは
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「牛は環境に悪い」そう言われているのを聞いたことがる人は多いかと思います。その理由の1つは、牛の胃で発生し、ゲップとして出されるメタンです。「メタン」は二酸化炭素と比べて25倍の温室効果があると言われています。
日常生活において牛から成る食材は切っても切り離せない、しかし環境に悪いと言われる牛を増やすことも避けたい、、、このような悩みを解決する、CO2排出量を70%もカットした食材を発見しました。今回はこの驚くべき食品を紹介します!
国内販売チーズに比べてCO2排出量を70%カット!Violife・植物生まれのチーズ
ギリシャ語で「生きる」を意味する「Vios」と、英語の「Life」を由来に、「人生を精一杯生きる」という意味を込められて誕生したのが「Violife(ビオライフ)」です。
Violifeの4種のチーズは、生産から廃棄までのサイクルにおいて、二酸化炭素(CO2)排出量が、日本国内で販売されている乳製品(※)のチーズの30%以下。そして、土地占有面積も25%以下に抑えられていることが判明している「プラントベース」のチーズです。主な理由として、ココナツオイルなどの植物を主原料とすることで、乳牛を生育する過程が不要であることに由来しています。
乳やナッツを使用せず、ココナツオイルを使用した「植物由来成分」を抽出している、植物からできたチーズは、乳製品チーズよりも、カロリーや脂質が10%低くなっており、アレルギー物質(特定原材料等)28品目を不使用なので、ヴィーガン・ベジタリアンを採用している方や、健康志向の方、乳アレルギーを持っている方も、安心して食べることができます。
ユーザー目線で選ぶポイントは「健康や環境のために我慢」よりも「美味しさ」
どんなにパッケージがスタイリッシュでも、一度食べて美味しくないと継続するのは難しいのが現実です。健康や環境のために我慢をするのではなく「美味しいから選ぶ」ことができれば、自然と手に取る回数が増えます。Violife製品は「味や食感に妥協がない」「画像出典:Violife Instagram(@ violife_jp)プラントベースの食事に興味がない人にも好評」との声が上がるほど。また、昨今では製造過程など、見えない部分をクリアにすることも、消費者にとって安心できるポイントの一つです。安心して手に取ることができると共に、食感や風味などの「美味しさ」という商品力が、サステナブルな製品の普及には必要なのかもしれません。
もう少し詳しく!環境配慮について
環境コンサルティングQuantis監修のもと、Violife4商品に関する、環境評価が実施されました。普段触れることの少ない詳しい数値など、どれほどの影響があるのか表やグラフで見てみましょう。
チーズ1kgをつくるのにどのくらいCO2を出すのか
下記にある表1は「Violife」4製品と乳製品チーズについて、製品1kg当たりのCO2排出量を評価したものです。Violifeは2.2〜2.8kgで、日本で一般的に販売されている乳製品チーズよりもCO2排出量が71~83%少ないことが明らかとなっています。
生産から廃棄までの各工程のCO2排出量の比較
グラフはViolifeと乳製品チーズについて、生産から廃棄までの工程別(左から農場/減量段階、包装、製造、流通、消費。右端は総排出量)にCO2排出量を評価したものです。Violifeは。乳牛を生育する工程が不要であるため、農場・減量段階で環境負荷を大きく抑制することが表されています。
なんとなく、地球環境や体にいいイメージの食品も、数字やグラフで見てみると、その影響力を感じます。SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」や、目標15「陸の豊かさも守ろう」、そして生産者・消費者が共に意識する、目標12「つくる責任つかう責任」などに関わってきます。 サステナブルやSDGsなどのキーワードが、日常に浸透したことで、ユーザーの意識や知識も深まってきました。使いやすく環境に配慮した商品選びをすることで、自ら選んだものが「良い物」であることが、生活の質を上げ、気持ちを満たしていくのではないでしょうか。
今回はプラントベースのチーズのご紹介でした。体の健康と共に、社会全体が健康的であれるよう、これからも体と地球に優しい選択肢が広がっていくことを楽しみにしています。
企画・編集/北井
ライター/SAiCO