大阪・関西万博の開幕１年前となる2024年4月13日（土）「大阪・関西万博 開幕1年前イベント〜ぜんぶのいのちと、ワクワクする未来へ。～」が東京で開催されました。

冒頭では、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会会長 十倉雅和氏の挨拶から始まり、岸田文雄内閣総理大臣からのビデオメッセージや、齋藤健経済産業大臣と自見はなこ国際博覧会担当大臣からの挨拶があり、国をあげての一大イベントであることを印象付けました。

今回大阪・関西万博スペシャルサポーターに就任した俳優の青木崇高さんが登場。
青木さんによる司会進行で、大阪・関西万博で実際に着用される公式スタッフ用ユニフォームのお披露目ショー が開催されました。

ユニフォームの種類は、会場サービスアテンダントスタッフユニフォーム、協会職員正装ユニフォーム、運営スタッフユニフォーム、清掃スタッフユニフォーム、医師スタッフユニフォームの全5種類。

会場サービスアテンダントスタッフユニフォーム

全世界共通のSDGsカラーをインナーに起用。アウターはアシンメトリーのデザインを採用しています。ボトムにはパンススタイルだけでなく、日本らしく着物を着た時と同じ印象になるロングスカートも採用されています。

俳優の桐山漣さんや大阪・関西万博スペシャルサポーターであるNMB48・小嶋花梨さん、LGBTQ人権活動家であり、アーティスト / 僧侶の西村宏堂さんがユニフォームを身に纏い華やかにランウェイを回遊しました。

運営スタッフユニフォーム

モデルとして、大阪・関西万博スペシャルサポーターであるNMB48の塩月希依音さん、坂田心咲さん、車椅子ソーシャルメディアインフルエンサーの寺田ユースケさんが登場。

このユニフォームは、植物由来の素材を採用し環境に配慮したものです。シューズはリサイクル素材を使用し、ソールの一部に砂糖きび由来の材料を採用。

琵琶湖・淀川水系の水質改善のために刈られたヨシ繊維を使った生地で製作されている帽子は、万博会期終了後パネルボードに生まれ変わるという発表があり、SDGs達成への貢献をめざす大阪・関西万博の理念に沿ったユニフォームであると紹介されました。

医師スタッフユニフォーム

また、国内の間伐材を利用した木の糸で製作され、天然資源から作られてた医師スタッフユニフォームは、義足モデルとして活躍する海音さんなどが着用して登場しました。

優秀賞を受賞した服部真理子さん

ファッションショー終了後、会場サービスアテンダントスタッフユニフォームのデザインで優秀賞を受賞した服部真理子さんが登壇し、「ユニフォームでありながら自分の意思を持って組み合わせを自由に選択できる。そういった自由度をプラスして、これからの新しいユニフォームの形というものも表現したデザインになっております。」とコメントされました。

会場サービスアテンダントスタッフユニフォームのデザイン審査に立ち会われた、2025年日本国際博覧会シニアアドバイザーであるコシノジュンコさんからは「2025年大阪・関西万博で優秀賞を受賞された服部さんのように、万博をきっかけに飛躍する新しいデザイナーがたくさん現れ、活躍してほしいと思っております。また大阪・関西万博に来られるたくさんの若い人や子供たち、皆さんにデザインというものに触れ、関心を持っていただけるととても嬉しいです。」とビデオでコメントを寄せました。

ぜんぶのいのちと、ワクワクする未来へ。

コロナ後初となる万博が日本で開催されること。また、テーマが「いのち」ということで災害も多い日本で開催される意味が充分にあると思います。

今回の万博では、8名のテーマ事業プロデューサーがそれぞれの視点で表現するいのちをテーマにしたパビリオンの説明もありました。虹をつくる体験や1000年先の人間の姿を表現したアンドロイドの展示、また、日本人が80年間で食べる卵の数・2万8千個を実際どのくらいの量なのかが見られたりするなんていう面白そうな内容が紹介されました。もし世界中でフグを食べるようになれば、海洋資源が広がるということを周知できたりする「EarthFoods25」など、いのちや環境について考えるきっかけにもなります。

大阪・関西万博は、2025年4月13日から10月13日まで大阪・夢州で開催されます。


執筆／フリーライター 藍沢美香