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SHOW CASE

「Re:BOARD Art exhibition」捨てられるスケートボードがアートやプロダクトに


この記事に該当する目標
12 つくる責任つかう責任
「Re:BOARD Art exhibition」捨てられるスケートボードがアートやプロダクトに

株式会社三井不動産ホテルマネジメントが運営するホテル、「sequence MIYASHITA PARK(シークエンス ミヤシタパーク)」が、アーティストの山崎元弥氏とのコラボレーションで、1月17日から2月2日の約半月間、「Re:BOARD Art exhibition」を開催しました。

このイベントでは、山崎元弥氏による廃材のスケートボードをアートやプロダクトとしてアップサイクルした作品が展示され、最終日の2月2日には1日限定のPOP UP STOREもオープンし、Re:BOARDの作品を実際に手に取り、購入できる機会も設けられました。

スケートボードのアートを通じて「ミヤシタパーク」「渋谷」ならではの文化を楽しむ体験を

今回のコラボレーションは、sequenceのブランドコンセプトのひとつである「CULTURE:その街ならではの文化を楽しむ体験」を体現するイベントとして実現。「スケートボード」と、「ミヤシタパーク」や「渋谷」という街の親和性から、一緒にイベントをしたいと考えたsequenceのスタッフが山崎氏に声をかけたことが始まりだと言います。

sequenceはこれまでも、若手アーティストの作品や、渋谷にある青山学院大学の写真研究部の作品の展示など、渋谷という街ならではのカルチャーを大切にした企画を行なってきました。

sequenceの展示企画は通常、「VALLEY PARK STAND(ヴァリー・パーク・スタンド)」というホテルのカフェのあるフロアで行われています。「アートを見に行く」となると敷居が高く感じる人もいるかもしれませんが、ここではホテルの宿泊者はもちろんカフェを利用する人など多くの人に、アートを身近に感じてもらいたいという思いがあったと言います。

SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」、スケートボードに新たな生を

捨てられているスケートボードを見て単純に、「もったいない…」そんなふうに思った事が「RE:BOARD」が生まれたきっかけだったと言う山崎氏。人によってはゴミとなるものが、彼にとっては価値があるモノでした。山崎氏は、使われなくなったスケートボードをアップサイクルし、アートや家具・雑貨に生まれ変わらせ、作品を創り続けています。

傷だらけのスケートボードデッキも、カラフルな断面を覗かせ、新たな魅力を放ちます。SDGsの目標12は「つくる責任 つかう責任」。山崎氏の手によって新たな生を受けたスケートボードは、捨てられることなくまた誰かの宝物となっていきます。

“捨てるものを使うことを当たり前に”、三井不動産グループの思い

sequenceと同じく三井不動産ホテルマネジメントが運営する「三井ガーデンホテルプラナ東京ベイ」では、昨年夏休みのSDGs企画として、埼玉県草加市の森工芸社とコラボレーションし、家具製作やリノベーションの際に残る木の端材を子供たちなどに無料配布しました。この時のテーマは、“捨てるものを使うことを当たり前に”。

三井不動産グループは、「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」を理念としており、SDGsの目標達成にも日頃から積極的に取り組んでいます。

一見ゴミと思えるものでも、他の誰かにとっては魅力的なものになることもあるかもしれません。工夫次第で新しい使い方ができることもあります。今回のsequenceの展示や、夏休みに三井ガーデンホテルで行われた端材の配布企画には、そんな思いが込められています。

「つくる責任 つかう責任」、ものを捨てる前に、まだ何かに使えないか、一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。


執筆/フリーライター Yuki Katagiri