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「ALICE SYSTEM」が移動本能を満たすノーストレスな移動を実現! 川崎重工が大阪・関西万博 未来社会ショーケース事業「フューチャーライフ万博・未来の都市」パビリオンでの展示内容を発表!


「ALICE SYSTEM」が移動本能を満たすノーストレスな移動を実現! 川崎重工が大阪・関西万博 未来社会ショーケース事業「フューチャーライフ万博・未来の都市」パビリオンでの展示内容を発表!

まもなく開催となる大阪・関西万博。未来社会ショーケース事業「フューチャーライフ万博・未来の都市」パビリオンにて川崎重工が提案する、未来の公共交通システム「ALICE SYSTEM」を、2月13日に同社の記者説明会にて公表しました。

同システムは、最大4人まで座ることができるキャビン「ALICE Cabin」ごと、鉄道や船、飛行機などのモビリティを乗り継ぐことができ、キャビンを降りることなく目的地まで到着できるというコンセプト。利用者は出発地に迎えに来たキャビンに乗ってしまえば、目的地まで快適に移動することができます。

陸・海・空のモビリティを手掛けているからこそのデザイン

川崎重工グループでは、大阪・関西万博の未来社会ショーケース事業「フューチャーライフ万博・未来の都市」パビリオンにおいて、「交通・モビリティ」分野での展示を予定しています。ひとには「移動することによって幸せを感じる」という仕組みが遺伝子レベルで組み込まれているという学説を基に、展示テーマを「移動本能」と定めました。
海外など遠くまで行ってみたい、新たな場所で新鮮な体験をしてみたいという願望がある一方で、乗り換えや大きな荷物の運搬など、移動にかかるストレスは多種多様。また、移動すること自体に課題がある人もいます。

展示される「ALICE SYSTEM」は2050年のコンセプトモデルとして披露され、移動にまつわるいろいろなストレスや課題をモビリティで解決し、誰もが移動本能を満たせるものとして提案されています。陸・海・空の輸送機器を手掛けている川崎重工グループならではの発想で形づくった、次世代の公共交通システムです。

人が搭乗する「ALICE Cabin」の大きさは、幅約3メートル、奥行きと高さが約2.1メートル。このキャビンが自動車や電車、船、飛行機に搭載されることで、乗客はモビリティ間の乗り換えを意識することなく移動することができます。一方で、キャビンがただの貨物にならないように意識されています。電車や飛行機などのモビリティに接続されている間はキャビンから各モビリティの通路に出て、食べ物を購入したりお手洗いを利用したりするなど、公共交通機関がもつ様々なサービスを受けることもできる構想になっています。

実は、未来のモビリティを検討するにあたり、1969年の社内報に記載された「2001年の未来図」を見つけました。そこには今、世の中で活躍したり、開発中だったりする様々なモビリティが描かれていたことから、自分たちの発想が1969年の発想と大きく変わらないのではないかと不安に感じた一方、「移動本能」を満たすモビリティを考えようという根源は間違っていなかったのだという安堵を覚えたそうです。そんな思いを抱えて、ある意味で原点に立ち返るような形で「陸・海・空をオールインワンで移動でき、より多くの人の移動本能を満たすものを考えよう」と、今回の「ALICE SYSTEM」は作られました。

健常者だけでなく、すべての人に快適な移動を提供するため、ハンディキャップのある方々との面談や車いす利用者のリサーチなども行って、公共の場での移動にはまだまだたくさんの不便や課題があることを再認識。乗り換えのストレスを減らすために、キャビンを「共通化」することで、さまざまな課題の解決につなげます。

キャビン内には収納式のロボットアーム「コンシェルジュアーム」も装備されており、飲みものの持ち運びなどをサポートするシステムになっているほか、窓は大型モニターにもなり映像を楽しむこともできるなど、移動時の快適性にもこだわっています。

また、キャビンが接続するモビリティの中でも、自動車「ALICE Car」や鉄道車両「ALICE Rail」には、動力源として水素発電機「O’CUVOID」の搭載が想定されています。クリーンなエネルギーである水素は、川崎重工グループの中でも今後の中核事業の一つです。「O’CUVOID」は必要な電力量に応じて乾電池のように連結させて使うこともでき、モビリティだけではなく、自家用発電などさまざまな利用シーンが想定されています。

会場では、鉄道である「ALICE Rail」に「ALICE Cabin」が接続する瞬間を切り取った様子が展示されます。さらにキャビンの中では、ロボットアームがウェルカムドリンクを注いでくれる様子など、移動時のサポートを想起させる演出を見ることができます。

万博開催までもう間もなく。
移動本能が刺激され、誰もがストレスや負担を感じることの無い移動を実現する川崎重工業グループの展示に触れるべく、ぜひ万博会場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

川崎重工取材記事はこちら