セイバンのランドセル付属品から新タイプ登場!子どもの肩の負担を軽減する「超やわらか肩クッション」の秘密とは
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「ラン活」という略語まで生まれている昨今のランドセル選び。小学校入学前のお子さんのいるご家庭にとっては大きなイベントの一つですよね。そんなランドセル業界のトレンドをご存知でしょうか? 色やデザインのほかに「軽さ」に注目が集まっています。
2つの「軽い」が特徴、天使のはねランドセル
セイバンといえば「天使のはねランドセル」で知られている大手のランドセルメーカーです。
そのセイバンから興味深い統計が出ています。同社のシンプルなデザインのモデルにおいて、「本体重量が軽い」と「体感重量が軽い」の2タイプの販売数を比較したところ、「本体重量が軽い」ランドセルが、2024年には販売をスタートした2022年と比較して約1.5倍に伸びたことがわかったそうです。


特に都市部においては、自宅から学校までの通学距離が短いことから「本体重量の軽さ」への需要が増加しているといいます。


セイバンでは2024年から「体感重量が軽い」ランドセル向けに、着脱式の「超やわらか肩クッション(3D肩ベルト専用)」を販売しています。そして今年は、需要が増加しつつある「本体重量が軽い」ランドセル向けに「タフコンパクト型専用」のストレートタイプが新登場しました。フレンチライラックとブラックの2色で展開されています。


産学連携で実現した「超やわらか肩クッション」の開発
「超やわらか肩クッション」は、からだの小さな低学年の子どもが、より快適にランドセルを背負えるようにと開発された商品です。天使のはねランドセルの肩ベルトに装着することで肩への負担をより軽減し、着脱式なので成長と体型にあわせて調整が可能です。大きな特徴は、神戸大学大学院システム情報学研究科と兵庫県立工業技術センターとの産学連携による共同開発商品という点です。
実際に小学校低学年の子どもが背負う実験を行った結果、肩とベルトのすき間をなくすことで圧力が分散され、部分的な肩の負荷を軽減できるという結果が得られています。


また、からだへの負担を軽減して快適にランドセルを背負えるように、クッション部分の素材にもこだわっています。ゲル素材やスポンジ、ビーズなどたくさんの素材を検討し、伸縮性や密着性、耐久性を考慮してビーズ材が採用されています。使用するビーズは人体に無害で安全性の高い、日本のビーズクッションのパイオニアである「MOGU®」のパウダービーズ®を採用しています。
荷物の入れ方で身体への負担が軽くなる?!その方法とは?


セイバンのランドセルは子どもがランドセルを自然な姿勢で楽に背負うことができるよう設計されています。そこで大切なのが、子どもの身体に合わせた「肩ベルトの調整」です。
購入時、ランドセルの肩ベルトの留め具は外した状態になっているので、まずは肩ベルトを下ベルトの留め具に通します。そしてまずは上から2番目の穴で試してみましょう。この上から2番目の穴は、平均的な小学校1年生の身長・体格の子どもの固定位置となっています。肩ベルトの調整をすることで、ランドセルの重心を上げて、からだにぴたっとさせて重さを分散し、自然な姿勢でラクに背負うことができます。
政府が行った学校保健統計調査の統計表(2015年)によると、小学校1年生(6歳)の女子平均身長は115.5cmで、6年生(11歳)になると146.7cmとなり、入学から卒業までに30cm以上伸びていることがわかります。ランドセルは購入時だけでなく、子どもの成長や季節に合わせて肩ベルト調整を行うことが大切なのがわかりますよね。
ちなみにセイバンでは、「背負ったランドセルが地面に対して垂直になっているか」、「肩から脇にかけてぴったりフィットしているか」「背負ったランドセルのてっぺんが、肩の高さよりも上になっているか」の3つを確認してほしいと謳っています。
荷物の入れ方でもからだへの負担を軽減できるって知ってた?


ランドセルへの荷物の入れ方にもポイントがあります。実はあることを守って入れると、からだへの負担がかかりにくくなるのです。
天使のはねランドセルは、A4フラットファイル対応サイズになっていて、マチ幅も約12.5〜13.5cmあるので、教科書やノートはもちろん、上履きや水筒、給食袋など荷物が多い時も安心の収納力を誇ります。しかし昨今は、タブレット学習が普及したことで、ランドセルに重い荷物を入れる機会が増えています。
負担のかかりにくい上手な入れ方は、タブレットや教科書など重いものを背中側に、軽いものや柔らかいものは手前側に収納することです。ランドセルの重心を背中側に持ってくることで、からだへの負担を軽くすることができるのです。


ランドセルは6年間使い続ける大切な“子どもたちの相棒”のような存在です。毎日の通学がより快適に、そして楽しくなるために、少しでもストレスを軽減してあげられるアイテムや工夫を取り入れてあげてみてはいかがでしょうか。
執筆/フリーライター こだまゆき