• トップ
  • 記事一覧
  • 人にも地球にも優しい睡眠体験を届ける、コアラマットレスの挑戦
SHOW CASE

人にも地球にも優しい睡眠体験を届ける、コアラマットレスの挑戦


人にも地球にも優しい睡眠体験を届ける、コアラマットレスの挑戦

取材協力:コアラスリープジャパン株式会社 PR&コミュニケーションズマネージャー大橋定征さん

日本は”睡眠不足大国”とも揶揄されるほど、先進国の中でも睡眠時間が短いと言われています。経済協力開発機構(OECD)による調査では、2021年版の調査において、日本人の平均睡眠時間は7時間22分で、調査された33カ国のうちで最短でした。また、厚生労働省が行った2019年の調査はでは、1日の平均睡眠時間が6時間未満の割合が男性で37.5%、女性で40.6%、慢性的な睡眠不足となっている人が少なくないことがわかっています。

コアラ®︎は、睡眠の質にこだわったウレタン製のコアラマットレスをはじめ、寝具を中心としたファニチャーを展開しているオーストラリア・シドニー発の企業です。同社では、スタイリッシュで多用途でありながら、サステナブルな製品づくりにこだわり、多様化する現代のさまざまなニーズに応えるプロダクトを作り続けています。

本記事では、コアラスリープジャパン PR&コミュニケーションズマネージャーの大橋定征さんにお話を伺い、人にも地球にも優しい睡眠体験を届けるコアラマットレスの特徴や日々の取り組みを深掘ります。

独自開発のウレタンで、快適な睡眠環境を提供

2015年にオーストラリアで創業したコアラスリープは、2017年に日本での事業を開始。マットレスなど寝具を中心とした家具をB to Cのメーカー直販で販売しています。共同創業者のダニエル・ミルハム氏は元ラガーマンで、怪我による腰痛を抱える中で、どのようにすれば質の良い睡眠がとれるのか、という自身の経験が、現在のマットレス開発につながっています。

コアラマットレスの大きな特徴のひとつに、オールウレタン製であることが挙げられます。マットレスと言えばコイルマットレスが中心となっていた中で、高反発と低反発を組み合わせた独自のウレタンを使い、体圧分散や衝撃吸収に優れた体に負担の少ないマットレスを開発しました。ワインが注がれたグラスをマットレスに置いて、人が飛び乗ってもグラスが倒れずにワインもこぼれない、という動画が印象に残っている方も多いのではないでしょうか。

<コアラスリープジャパン 大橋さん>
ウレタンは配合比率によって固さを変えられて機能も大きく変わるんです。コアラではクラウドセルという独自開発のウレタンを採用しており、通気性の悪さや熱がこもるといった従来のウレタンのデメリットを解消しながらも、寝心地のよさを得られる製品を開発しています。

また、マットレスカバーを取り外して洗えるモデルや、竹炭やコッパーを配合して抗菌作用を高めたモデルなど、日本人の衛生観念に合わせた製品なども開発しています。日本ならではの三つ折り敷布団など、日本の環境に合わせながらも睡眠の快適さを高める工夫を重ねており、ユーザー数も増加し続けています。

サステナブルな生産体制と再資源化への取り組み

コアラスリープでは快適な睡眠環境のための寝具開発はもちろんのこと、サステナブルな生産体制を創業当初から一貫して行っています。現在は、自然環境保護の重要性を提唱する企業同盟「1% for the Planet」に参加し、年間売上高の少なくとも1%を寄付しているほか、ビジネスの力で社会的および環境的問題を解決する企業として「B Corp認証」も取得しています。またマットレスの売上の一部は、WWFを通じて絶滅危惧種となったコアラの保護に役立てています。

<コアラスリープジャパン 大橋さん>
事業利益は自分たちだけではなく、地球に対しても還元していくというのは会社のミッションで、入社時の研修で全員がしっかりと学びます。もちろん、会社の利益は商品開発やリサーチ&デベロップメントなどに投資されますが、それと同じくらい地球環境に還元していくことも企業目標になっています。

コアラマットレスは、圧縮されてかなりコンパクトに梱包されています。梱包が小さいことにより積載量を増やすことができ、結果的に輸送の燃料を削減することにつながっているんです。そして、ベッドフレームやソファといった家具類も、構造をシンプルにし、ドライバー不要で簡単に組み立てられる仕様になっているのも特徴の一つです。ベッドフレームやソファーなどの大物家具は運搬が難しく、引っ越しを機に廃棄することも少なくありませんが、分解・再組立ての構造を簡単にすることで、長く愛用いただけるように工夫しています。

そして、ペットボトルのリサイクルポリエステルを使ったマットレス保護カバーやシリコン加工マイクロファイバーを使って羽毛の感触を目指した枕など、動物から搾取しないという視点でものづくりをしています。

またコアラマットレスは商品を試さずにECサイトで購入するお客様が大半なので、返品返金を120日間受け付けています。このため返品が一定数あるので、2023年からアップサイクルプロジェクトを発足し、第一弾は高品質な返品リネンを染色して、ノベルティのエコバックとして再生しました。このエコバックは、障がいを持つ方たちが働く会社に制作を依頼しました。そして第二弾として、返品マットレスをリユースした「コアラペットベッド KUDDLE」を6月7日に発売し、サステナブルなアイテムの開発にも取り組み始めています。

このほかにも、会社としてさまざまな取り組みを行っていて、ビーチクリーニングやユーカリの植樹など、社員が実際に体感できるような機会もたくさん設けています。ひとつひとつは小さな取り組みかも知れませんが、社員のひとりひとりが、他人事ではなく自分事として会社のミッションを捉えることを、とても大切にしています。

”スリパ”の向上がメンタルヘルスや生産性の向上につながる

コアラマットレスは睡眠不足の日本に”スリパ”の重要性を提唱しています。スリープパフォーマンスを高めて、忙しい毎日の中でもスッキリとした睡眠が得られるよう、マットレスや寝具を通してサポートできるよう努めています。

前述のように、日本人は諸外国の中でも平均睡眠時間が最短。睡眠不足は毎日のパフォーマンスを下げてしまうことになりかねません。そんな日本の暮らしに合うように7年間かけて性能を向上させ、通気性や抗菌作用、極めて優れた速振動吸収性を備えた新製品「コアラマットレス PLUS」「コアラマットレス SUPREME」を昨年10月に発売しました。リバーシブルのマットレスカバーは夏用冬用を切り替え可能。マットレストッパーは裏返しで「かため」「ふつう」で硬さを選べて、自分にとって理想的な睡眠環境を得られるようにしています。

人は寝ているとき、適度な回数の寝返りを行うことが自然と言われています。この時にマットレスからの反動が大きすぎると、自分の寝返りで起きてしまうこともあるそうです。コアラの高い速振動吸収性は、一緒に寝ている人の寝返りだけでなく、自分自身の寝返りの反動も最小限にすることで、睡眠の質を高めてくれます。

<コアラスリープジャパン 大橋さん>
スリープパフォーマンスが高まれば、翌日の自分のパフォーマンスを高めることができます。朝、起きてもどこか体が痛い、疲れが取れていないということを、つい加齢のせいなどにしてしまいがちですが、コアラを愛用していただいている方からは翌日のパフォーマンスが歴然と上がったとお声をいただいています。コアラマットレスによって、少ない睡眠時間でも、まるで8時間眠れたような快適な目覚めを目指して商品開発をしています。

サステナブルな製品づくりを通して睡眠を軸に社会に貢献

コアラスリープは寝具メーカーの枠を超えた、睡眠のスペシャリストとして、快適な睡眠を多くの人に提供するべく企業努力を続けています。
そして、その努力は人のためだけではなく、地球環境や人と関わる動物などにも配慮したサステナブルな取り組みであることを大切にしている企業です。

自分自身が快適なものを選ぶことはとても大切ですが、選んだものがサステナブルなものづくりから生まれているのであれば、より素晴らしいはず。
そんなサステナブルな視点で企業やアイテムを選ぶという考え方も、これからは大切になるのではないでしょうか。

<コアラスリープジャパン 大橋さん>
睡眠というものは、全人類に必要なものです。その上で、コアラマットレスという寝具メーカーとして、今後もソーシャルイシューの解決に貢献できるような取り組みをしていきたいですね。

以下、冒頭記載の数値関係の参考
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001126766.pdf
https://www.asahi.com/articles/ASR916HG9R91UTIL033.html

コアラスマットレス公式HPはこちら

コアラスリープジャパン株式会社
PR&コミュニケーションズマネージャー大橋定征さん