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LAで日本酒の魅力を世界へ!文化遺産を繋ぐ「SAKE COMPETITION」


この記事に該当する目標
11 住み続けられるまちづくりを
LAで日本酒の魅力を世界へ!文化遺産を繋ぐ「SAKE COMPETITION」

2026年7月31日、アメリカのロサンゼルスにあるJAPAN HOUSEで開催された「SAKE COMPETITION 2026 in LA」を取材してきました。
日本の「伝統的酒造り」が2024年12月にユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、世界中で日本酒への注目が高まっています。
今回は、日本の地域文化である日本酒が海外でどのように発信され、SDGs目標11「住み続けられるまちづくりを(文化遺産の保護)」に貢献しているのか、現地の熱気とともにお届けします。

「SAKE COMPETITION」は、「ブランドによらず消費者が本当においしい日本酒にもっと巡り会えるよう、新しい基準を示したい」という理念のもと、2012年から開催されている品評会です。
今年で14回目を迎え、過去最多となる1,139点が出品されました。

今回のロサンゼルスでのイベントは、6月10日に東京で行われた表彰式で選ばれた受賞酒のお披露目会です。今西酒造や木屋正酒造など、日本を代表する13の蔵元が参加しました。
会場では、東京・田島硝子による美しい「氷紋硝子」のSAKEグラスでお酒が振る舞われたほか、ミシュランガイド東京で10年連続星を獲得した「La BOMBANCE」グループがロサンゼルスに初出店した日本料理店「麻倉」による特製のおつまみも提供され、日本ならではの「酒と食の調和」を体験できる空間となっていました。

会場で、実際に現地のファンと交流していた蔵元の方々にお話を伺いました。
奈良県で「みむろ杉」を醸す今西酒造の今西氏は、「酒造りを通じて、お酒の発祥の地であり、世界で唯一の杜氏の神様がいる奈良県・三輪の土地を表現している」と語ってくれました。その歴史ある三輪の魅力をロサンゼルスの人々に伝え、現地の普段の料理と日本酒の相性を感じてほしいと期待を寄せていました。

また、「而今」で知られる木屋正酒造の大西氏は、10年前はただ「お酒」として飲まれていた日本酒が、今では海外でも個別のブランドとして指名買いされるようになり、日本と同じように熱心なファンが増えていると教えてくれました。
「誰がどんな背景で作っているのか、どんな料理に合うのかを伝え、ただ酔うためではなく、一本をじっくり味わってくれる長いファンを作りたい」と力強く語る姿が印象的でした。

蔵元の方々のお話を伺い、日本酒が単なるアルコール飲料としてではなく、日本の「地域文化」そのものとして世界に受け入れられつつあることを強く感じました。

SDGs目標11には、世界の文化遺産や自然遺産の保護・保全を強化するというターゲットが含まれています。日本の伝統的酒造りがユネスコ無形文化遺産に登録されたことからもわかるように、酒造りはその土地の気候や水、そして歴史と密接に結びついた貴重な財産です。

今回のイベントのように、造り手自身が海外へ赴き、「三輪という土地の歴史」や「蔵の背景」を直接伝える取り組みは、海外の人々に日本のローカルな魅力を深く理解してもらう絶好の機会となります。
ブランドの知名度だけでなく、そのお酒が持つバックストーリーを含めて愛してくれるファンが世界中に増えることは、日本の地方の酒蔵を持続的に支え、地域の伝統文化を未来へと継承していくための大きな力になるはずです。

「SAKE COMPETITION 2026 in LA」を通じて、日本の美味しい日本酒が、確かな品質と地域のストーリーとともに世界中の人々を魅了している瞬間を肌で感じることができました。
美しいグラスや一流の日本料理とともに提供される日本酒は、まさに日本が誇る総合芸術です。
これからも、世界へ羽ばたく日本の伝統文化と、それを支える全国の酒蔵の挑戦を応援していきたいと思います。