• トップ
  • 記事一覧
  • 「陸の豊かさも守ろう」自然と人を結ぶ藤野の環境アート「緑のラブレター」に込められた思い
SHOW CASE

「陸の豊かさも守ろう」自然と人を結ぶ藤野の環境アート「緑のラブレター」に込められた思い


この記事に該当する目標
11 住み続けられるまちづくりを 15 陸の豊かさも守ろう
「陸の豊かさも守ろう」自然と人を結ぶ藤野の環境アート「緑のラブレター」に込められた思い

神奈川県相模原市緑区・藤野エリアを象徴する野外アート作品「緑のラブレター」。
中央自動車道を走る人ならきっと一度は見たことがある、山肌に大きく浮かぶ“手紙”のようなあのアートです。冬の澄んだ空気のなか、作品の輪郭が最も鮮明に見える季節がやってきました。

年末年始は中央道を利用する人が増える時期。今回は、この作品の魅力と、藤野が大切にしてきた「自然とアートのつながり」について考えていきます。

 芸術のまち藤野を象徴する環境アート

「緑のラブレター」は、相模湖IC付近の山腹にある縦17メートル・横26メートルの大型アート。地元造形作家・高橋政行氏が1989年に制作したもので、山の緑に切り込みを入れ、人の手がラブレターを差し出しているように見えるデザインが印象的です。

藤野は、戦時中の芸術家の疎開をきっかけに多くのアーティストが移り住んだ“芸術のまち”。藤野ふるさと芸術村構想の一環として誕生したこの作品は、藤野の文化を象徴する存在になっています。

「緑のラブレター」のビュースポットとしておすすめなのは、中央自動車道下りの、藤野パーキングエリアと、JR中央本線藤野駅ホーム。
中央⾃動⾞道を⼭梨⽅⾯へ向かう下り線にある藤野パーキングエリアからは、 藤野の街並みとともに、作品を眺めることができます。「緑のラブレター」は、中央自動車道走行時にも車窓の南側から見ることができますが、車を停めて休憩しながらゆっくりと作品を眺めてみるというのも良さそうです。

また、JR 中央線 藤野駅のホームからは、作品を正⾯から見ることができます。中央自動車道から見るラブレターとはまた違った表情を見せてくれるかもしれません。

自然からのメッセージについて考える

「緑のラブレター」の作者である造形作家の高橋政行氏は、「緑のラブレター」についてこう語っています。
「ようこそ藤野へ、というウェルカムの気持ちを表したもので、『山があなたにメッセージを送っています』という意味があります。何が書かれているかは、それぞれが自由に想像してほしい。」

そして、作品には“環境と人の関係性”についての想いも込められています。
「自然は人間にいつも何かを伝えている。でも、人はそれをキャッチできていないことも多い。⾃然から愛のこもった贈り物をいただいているという⼼を忘れないためにも、この作品を作りました。」

藤野の山肌を“キャンバス”にしたアートは、自然と人とのつながりを問いかける環境メッセージでもあるのです。

 “自然からの贈り物”を未来へ

藤野地区のある相模原市では、作品を未来へ引き継ぐためのクラウドファンディング型ふるさと納税を行っています。これは、「緑のラブレター」を含む野外環境彫刻の保全・魅力向上を図るプロジェクトです。
自然をそのまま作品として活かすこのアートを守ること、作品に込められた思いを広く伝えていくことは、SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」を体現する取り組みとも言えます。

「緑のラブレター」は、芸術作品であると同時に、藤野の自然そのものをキャンバスにした“環境アート”。自然に耳を澄ませるきっかけとなる作品を未来に残していくためにも、地域の取り組みを応援していきたいですね。
https://www.furusato-tax.jp/gcf/4380