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建築資産を未来へ活かす|近代建築の継承を学ぶ「建築セミナー2026」開催


この記事に該当する目標
11 住み続けられるまちづくりを 12 つくる責任つかう責任
建築資産を未来へ活かす|近代建築の継承を学ぶ「建築セミナー2026」開催

壁や仕切りなどを使って快適で安全な空間づくりを行う⼩松ウオールが、「近代建築の継承」をテーマに、野沢正光建築⼯房の⽯⿊健太⽒を招聘し、建築セミナーを開催します。

今回のセミナーでは、⼤髙正⼈⽒の設計により1964年に竣⼯し、2024年12⽉に全⾯改修を終えたばかりの『全⽇本海員組合本部会館』で、設計者による解説付きの建築⾒学ツアーが行われます。

小松ウオールが提案する“建築の未来を考える学びと交流の場”

2025年に始動した⼩松ウオールの「建築セミナー」は、建築のあり⽅やこれからの可能性について、建築に携わる人たち、そして建築を志す学⽣たちと一緒に探求する場としてスタートしています。 初年度は、建築家の内藤廣⽒、仙⽥満⽒、⼩堀哲夫⽒らを講師に迎え、ものづくりの視点から建築を考える全9回のプログラムを実施。設計という⾏為を通して語られる各講師の建築との対話を傾聴しながら、その⼿法や思想に共感し、新たなネットワークを築きました。

2026年度は昨年度の経験を踏まえ、議論をさらに深化させていきます。

歴史的建築を未来へ繋げる「保存」、「復原」、「更新」を考える

本年度の「建築セミナー」は、スクラップ&ビルドという従来の⼿法が問い直される今⽇、過去の遺産を現代の価値へと転換していくプロセスはいま最も探求すべき「建築の可能性」の⼀つであるという考えとともにスタートしていきます。

©︎傍島利浩

2026年度の初回である今回のテーマとなるのは、建築が積み重ねてきた「時間」。モダニズム建築の先駆者・⼤髙正⼈⽒(⼤髙建築設計事務所)が1964年に設計した、東京都港区六本⽊に建つ『全⽇本海員組合本部会館』にスポットを当てます。竣⼯から60年が経過した同ビルは、組合の歴史を象徴する存在であり、その継承と現代オフィスとしての機能刷新を⽬指し、2024年12⽉に⼤規模な改修⼯事が竣⼯しました。

©︎傍島利浩

このプロジェクトの設計統括を担った野沢正光建築⼯房は、歴史的価値を次世代へ繋ぐ「保存と復原」、そして今⽇的な快適性を担保する「更新」を多層的に実践しました。セミナー当⽇は、設計者⾃らのガイドによる「建築⾒学ツアー」を同時開催。図⾯や写真だけでは伝わらない、新旧の意匠が共存する現場の熱量とともに、近代建築を未来へ引き継ぐための具体的かつ実践的な⼿法を解き明かします。

「住み続けられるまちづくりを」|建築資産を活かし続けるために

建築物は単なる器ではなく、その土地の歴史や人々の営みを記憶する存在でもあります。近年はスクラップ&ビルドから、既存建築の価値を活かしながら未来へ引き継ぐ考え方への関心が高まっています。

今回のセミナーで取り上げられる『全日本海員組合本部会館』の改修プロジェクトは、歴史的価値を尊重しながら現代の機能性を融合させた実践例の一つ。こうした建築資産の保存・活用は、SDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」にも通じる取り組みです。

建築の未来を考えることは、都市の未来を考えることでもあります。近代建築の継承をテーマとした今回のセミナーは、その可能性を学ぶ貴重な機会となりそうです。


執筆/フリーライター Yuki Katagiri

< 開催概要>
【⽇時】2026 年 6 ⽉ 20 ⽇(⼟)13:30〜15:30(受付開始 13:10)
【形式】会場参加(先着 40 名)講義+⾒学
【会場】全⽇本海員組合本部会館(東京都港区六本⽊ 7 丁⽬ 15-26)
【参加費】無料
【申込フォーム】https://www.komatsuwall.co.jp/form/form.php?form_id=1423

<登壇建築家>

⽯⿊ 健太(いしぐろ けんた)氏

野沢正光建築⼯房代表取締役。1978 年富⼭県⽣まれ。2002 年横浜国⽴⼤学卒業。2004 年同⼤学⼤学院修⼠課程修了後、⽯⿊由紀建築設計事務所。2009 年より野沢正光建築⼯房。現在、同社代表取締役。

故・野沢正光⽒は近代建築の保存と活⽤における第⼀⼈者として知られ、歴史的建築物の持つ場所の記憶を尊重しながら、現代の⽣活環境に即した機能的な空間へと昇華させる設計⼿法に定評がある。