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就活前に知っておきたい!企業が求める「SDGs」とは


就活前に知っておきたい!企業が求める「SDGs」とは

時代の大転換期、そしてコロナ禍で先行きが見えない今、企業の採用数も現象している傾向にある中で、就職活動に漠然とした不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。今企業が求める人材や、社会でのあり方には、「SDGs」というワードが欠かせません。経済を回すことと並行して、どうしたら社会に貢献できるのか。また、企業が情報の開示をすることや、※¹グリーンウォッシュを防ぐための方法を見つけていくことも求められています。実際にはどんな事業や事例があるのでしょうか。この時代を生き抜いていくための、お作法とも言えるSDGsやサステナブルを軸として、企業それぞれの取り組みについても見ていきましょう。
※¹:誤った認識を与える行為

今、SDGsが企業にとって重要とされている理由の一つに、「社会的役割」が挙げられます。どの企業も、何らかの形で人々のニーズを満たすことで社会貢献をしています。しかし、VUCA(ブーカ、変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)の時代には、地球や環境の変化にも敏感でなくてはなりません。そのため、SDGsと言われる環境問題や貧困問題を解決するために支援する活動は重要な要素なのです。

毎年、就職人気ランキングで上位に入る大手商社でも、SDGsに向けた動きが加速しています。どんな事例があるのか、その根本にはどんな意図があるのか、就活に向けて、ビジネスパーソンとして活躍していくためのポイントとしてご紹介します。

「変化への対応力」を重視する三菱商事

これまで、語学やプログラミング言語などを育成プログラムの中に取り入れていた三菱商事は、これからはSDGsやサステナブルも、ビジネスパーソンの共通言語として捉えているようです。
サステナブルな取り組みとして、三菱商事とローソンはオフサイト型太陽光発電によるPPA(電力購入契約)について協力検討することに合意し、全国約500ヶ所に太陽光発電設備を設置。国内約3600店舗のローソンに供給することを決定しました。

伊藤忠商事「SDGs STUDIO」を開設

全てのステークホルダーに貢献する「三方よし資本主義」を掲げている伊藤忠商事。本業を通じてSDGsを実現し、更に“人と世界をつなぐSDGs”の取り組みの発信拠点として「ITOCHU SDGs STUDIO」がオープンしました。
※²エバンジェリストには、エシカルな活動に精力的に取り組んでいる、モデルの冨永愛さんが就任。スタジオ設計は、スキーマ建築企画の長坂常氏さんによるものです。長坂さんは、「新しいものを作るために壊すのではなく、元々ある素材を生かしながらさまざまな企画ごとにその空間が変化していくと」言います。
※²:専門的な内容をわかりやすく伝えていくポジションのことを言い、IT業界で注目を集める職種

企画展が開催されており、現在は「未来を試着しよう」が開催されています。「地球環境への配慮」、「リサイクル」、「リユース」、ダイバーシティ&インクルージョン」、「伝統文化の継承」、といったテーマの「5つの試着室」が用意されており、SDGsを踏まえた観点からもファッションが楽しめる可能性を感じることができる展示会となっています。

出典:https://www.itochu.co.jp/ja/corporatebranding/sdgs/20220121.html

三井物産のSDGsとは、大企業を巻き込み加速する

三井物産は多様な事業やグローバルなネットワークを活用し、廃プラスチック問題の解決に向けて動いています。PETボトルリサイクル工場を運営するヴェオリア・ジャパンと、環境宣言「GREEN CHALLENGE2050」を掲げるセブン&アイ・ホールディングスの3社で合弁会社を設立し、西日本にリサイクル工場を新設すると共に、2022年工場稼働を目指しています。

また博報堂と共同で、一人ひとりのアクションで脱炭素会社を推進するプラットフォーム「Eatrh hacks」の実験を開始しました。新時代の消費者となっていくZ世代は、脱炭素などへの関心が高まっている中、「何をすべきか」が見えづらいことから、実践へ移している生活者がまだまだ少ないとされています。そんなZ世代を筆頭に、自身の生活にも取り入れたいと思えるエシカル商品など、生活者目線に立った実践ベースの情報提供をするサービスが、新たにリリースされました。

出典:https://earthhacks.jp/

現代社会を生き抜く中で、SDGsやサステナビリティを軸とし、社会貢献できる人材であることが求められるようになりました。しかし、「まだ自分には何ができるかわからない」「何がしたいかはっきりしない」そんな思いがあるのは、伸びしろや可能性が秘められている証拠。人生において、多くの時間を費やす「仕事」という枠組みは、いろいろなことを学び自分を成長させていくためのステップでもあります。サステナブルとは「持続可能性」のことであり、自分自身の生き方や考え方にも反映されてきます。これから、未来へチャレンジしていく自分に問うべきことは、自分自身がどうありたいか、どんな表情で生きていきたいか。実は、とても現実的で身近なことなのかもしれません。