食品ロスを防ごう!ハロウィンシーズンにかぼちゃを無駄なく楽しく堪能するには?
この記事に該当する目標
あっという間に10月も半ばとなりました。10月の一大イベントといえば、ハロウィン。
最近は日本でも、コスチュームを着て遊んだり、おうちでハロウィンパーティーをしたりと、このハロウィンシーズンを楽しむ方々が以前より増えたのではないでしょうか。
ハロウィンというイベントは、ヨーロッパに住む古代ケルト人たちによる収穫感謝祭が始まりです。ケルト人の子孫はイギリスのスコットランド地方に多く残っていると言われています。現在、そんなイギリスでは、ハロウィンの時期になると、各家庭の玄関口にかぼちゃから顔の形をくり抜いたもの、通称ジャックオーランタンが並びます。これらは、中が空洞になっていて、蝋燭を入れて灯すことで、暗い夜もオレンジ色のかぼちゃたちの顔がお家や夜道を照らします。
そんなジャックオーランタンの文化に衝撃の事実が。イギリスの大手新聞社、The Guardianによると、このハロウィンシーズンに毎年800万個分以上のかぼちゃが破棄されているというのです。さらに、ジャックオーランタンを作るためにかぼちゃを買う人々の60%がくり抜いた実を捨てているといいます。
本来食べられるはずのものが捨てられるという、世界的問題となっている食品ロス。世界の人口の9人に1人が栄養不足に苦しんでいるという現状がある一方、皮肉にも、作りすぎなどが原因として挙げられています。また、食品ロスの発生量を国別で比較すると、なんと日本は世界第三位に上がっています。食品ロス問題は、これから日本でも改善していくべき課題です。
秋野菜を代表する、美味しいかぼちゃを粗末に扱うのはもったいないこと。実は、美味しいだけでなく、健康にも美容にもいいかぼちゃ。本日はそんな問題に立ち向かうべく、ジャックオーランタンをはじめ、ハロウィンのシーズンにかかせないこの野菜を、余すことなく堪能する方法をご紹介します。
かぼちゃの実は…
・パンプキンペースト
スープやケーキ、煮物など、何にでも美味しく変化するかぼちゃ。今日はパンやクラッカーに相性抜群なパンプキンペーストをご紹介します。
小さめにカットしたかぼちゃを水をはったお鍋に入れて20分ほどぐつぐつと煮込み、フードプロセッサーでピューレ状にします。あとは、りんごジュース、生姜、ブラウンシュガー、お好みでシナモンやナツメグ、クローブなどのスパイスを入れて、再びお鍋でコトコトと煮込みます。出来上がったペーストを冷ませば出来上がり!お酒のおつまみや、ちょっとしたおかずとして、美味しくおしゃれな一品になります。
美容にもいいかぼちゃ
・フェイスマスク
実は、かぼちゃはビタミンやミネラルの宝庫です。調味料を入れる前の煮込んで柔らかくしたピューレ状のかぼちゃに蜂蜜を加えて練り混ぜると、あっという間に植物性のフェイスマスクに大変身。かぼちゃに含まれる成分のおかげで、シミやくすみにも効果的です。
かぼちゃの種も捨てないで!
・パンプキンシードをお酒のおつまみに
ついつい捨ててしまいがちなかぼちゃの種も、たった数分の調理で美味しいおつまみに早変わりします。ワタを取り除いたタネを乾燥させ、500wのオーブンで4分ほど加熱すると、カリッと香ばしいおつまみに。また、かぼちゃは種子類のため、堅果類(ナッツ類)アレルギーの方も食べられるケースも多いとか(アレルギーによるので、アレルギー専門医の方に要確認です)。
食にも美容にも大活躍できる、秋を代表する野菜、かぼちゃ。
このように楽しく堪能することで、SDGs目標12のゴール、つくる責任つかう責任のターゲット3、一人当たりの食品廃棄を半分に廃棄を減らそうに該当します。
食品ロスは一人一人が向き合うことが大切です。美味しく楽しく、このハロウィンシーズンにかぼちゃを楽しんでみてはいかがでしょうか。